王への手紙の続編だな、と気づき、ようやく手に取ったとき、既に王への手紙の記憶が薄れていたことに気づく。
登場人物紹介を見て、スーっと勢いが冷めた。
やばいやばいやばい。
全部忘れてるわ。
ティウリ、ピアック以外は、隠者のじいさんと偉い王様が双子だったことしか覚えていない。
読めるのか、こんなに難しい人名がウジャウジャいる本が。。。
案の定、前半は二種類の地図と、人名紹介をひたすら読み返しながら、慎重に読んだ。
やはり全部忘れていたが、いろんな人物が行方不明になっている、というストーリーのおかげでなんとか読み進めた(それもどうなのか)。
途中でヤロが出てきた時、あっ、この人覚えてる!と閃いた。
名前の短いキャラ、強烈な役どころじゃないと覚えてられないんだよ三十代の読者は。。。
ヒヤヒヤする展開が続き、分厚さのわりにはなかなか話が進まないんですが、やはり前の作品同様、基本的には、『美形の出ない田中芳樹』で合ってた。
前作で中途半端だった、隣国と第三国の争いにもブラックな結末で終わった。
本作の見所は、みどりの男たちや、野生の森の主人だった。ヤロ、ミーツ、マリウスとか、前作の重要脇役同士のやりとりがあって胸熱でしたが、ヤロはこのあとどうなったのよ、気になるー。
しかし、まあ途中まで、私がティウリなら、たぶんイサドーロ姫をとるな、、、と思っていたら、渋いオジサン騎士と、なんだかいい感じになっていた!
いいよいいよ、そういうの、もっと書いてよ待ってたよ。
とにかくキャラ名が長い。聞きつけない名前が多い。(オランダだから)
イディアン騎士≒イリディアン皇太子と、アリディアンは名前が似すぎていませんか。
○○ディンのインフレ、しんどかったー。
ピアックに癒された。
悪いほうの王様の描き方、後半ちょっと勿体無いと思います。