入江杏のレビュー一覧
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悲しみとは愛しみでもある。
悲しみは、愛の形のひとつ。
悲しみを恐れず、
悲しみに寄り添うこと。
人の感情は単純ではない。
無理に分解したり、記号を貼り付けたりせずに、
複雑な感情の束として、そのまま受け止める。Posted by ブクログ -
世田谷一家殺人事件で妹さんを亡くされたお姉さんの本。印象に残ったのは「弱者はこうあるべきという思い込み」という言葉。被害者や遺族が立ち直ろうと努めても、周囲のこういった思い込みで傷つけられることがあるという。
どちらの立場にも誰でも成りうるわけだから、著者のような立場におかれた方のお話にもっと耳を傾...続きを読むPosted by ブクログ -
「世田谷事件」の被害者遺族として、そして病で夫を失った妻としての喪失体験と、回復の過程を跡付けた書。
傷ついた人にどう寄り添っていけばいいか、そしていずれ自分にもいずれ訪れる喪失にどう向き合うかを示唆してくれる。
本書の最初に、曖昧な喪失が人をひどく苦しめる、という話が出ていた。
そのこと自体は、...続きを読むPosted by ブクログ -
先だって読んだ、本筆者によって編まれた新書に感銘を受けたから、本作も読んでみることに。実は入手はこっちの方が先だったりするんだけど。同署の原案ともなった集会を含む、著者の活動には全面的に共感。他方で、いち著書としての本作を見た場合、ちょっと…と思えてしまった。Posted by ブクログ