菱木晃子のレビュー一覧

  • 名探偵カッレ 城跡の謎

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    こんなに本格的なミステリーは、大人の本でもなかなか無いと思います。
    スリリングで痛快です!
    そして、うらやましくなっちゃうくらい楽しそうに遊ぶ、子どもたちには、こんな深い知恵があったんだ!と驚きました。
    菱木晃子さんの翻訳、平澤朋子さんの挿し絵も大好き!

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    2025年09月10日
  • まぼろしの町 ニルスが出会った物語 1

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    ネタバレ

    前説で簡単に“ニルスが小さい理由”と“ガチョウに乗って旅をしている”ことが書かれているので、原作を知らなくても楽しめるかと思う。

    ある夜ニルスが迷い込んだのは、住民達の傲慢さに天罰がくだり、海底に沈んだ町。
    自身の行動の選択によって、その町を助けることができなかったことに、悲しさと口惜しさをにじませるニルスに、成長を感じる(動物いじめてた子なのでね)。

    文章だけでも情景が胸の中に広がっていくけれど、はっきりとした色合いなのに柔らかさのある絵が、いっそう物語を引き立てている。
    ヨーロッパの風景写真もついた解説で、背景の理解もすすんだ。

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    2025年08月25日
  • まぼろしの町 ニルスが出会った物語 1

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    ニルスは読んだことなかった
    全編読むとめっちゃ長編らしい

    こんな本だったら
    絵本から卒業する子どもたちにピッタリですよね
    つい手に取っちゃうキレイな装丁

    イメージが固定されちゃうけど
    絵の美しさを楽しむのもいいよね

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    2024年10月19日
  • 行く手、はるかなれど グスタフ・ヴァーサ物語

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    銀座、教文館ナルニア国のHP、気になる新刊(2024年3月5日)で紹介されていたので読んでみました。ロードムービーっぽいところもあり、想像していた以上に面白かったです! 臨場感があり、まるで映画を観ているみたいでした。日本ではほとんど知られていない北欧史に興味がわきました。

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    2024年03月14日
  • 名探偵カッレ 地主館の罠

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    最高に面白い本だった!
    子どもたちみんなが、こんな子ども時代を送れたらいいのにな!
    バラ戦争で口汚く言い合いながら、友情で固く結ばれている。
    自分たちの掟(石ころを「聖像」ということにしたり、戦争中でも夕飯には遅れないように家に帰ったり、、)を持っていたり、山賊ことばを使ったり。そして、夏休みを有意義に過ごすために遊びつくす!
    そんな子どもたちの楽しい日々が、殺人事件と絡んでいく。その絡み具合が絶妙で、カッレくんの推理&化学実験と双璧をなしている。
    リンドグレーン天才だな!

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    2023年04月21日
  • 名探偵カッレ 危険な夏の島

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    あー面白かった!
    今回、カッレたちが挑むのは誘拐事件。
    たまたま見かけてしまった人さらいの瞬間に、白バラの3人はどう立ち向かうのか?

    3作目は割と冒険色が強めで、ハラハラドキドキしながら読みました。誘拐されてしまう少年、ラスムスも可愛らしい。


    名探偵カッレ三部作、ぜひ子供たちにたくさん読んでもらいたい。

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    2023年01月09日
  • 長くつ下のピッピ

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    読書会のお題でした。
    菱木晃子訳を推奨してはいましたが、
    大塚勇三訳と読み比べ、楽しかった。

    大塚訳にあった差別用語がカットされていたり、(ピッピは黒人の王様の娘となっていたが、菱木訳は南の島の王様に)
    コーヒー・パーティーのシーンは、過去にスウェーデンで教育論争になり、削除されていた部分がもどってきていたりと、完全な形のピッピが読めるようになっているのですね。

    『ニルスのふしぎな旅』あの長編を菱木訳のおかげで楽しく読めた感があったので、菱木訳がどんなにリズミカルで読みやすいかという意見は読書会でも一致しましたが、大塚訳も味わい深いものがありました。
    でもでも、挿絵はニイマンが最高にピッピ

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    2022年08月14日
  • 名探偵カッレ 危険な夏の島

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    面白かった!最終巻にふさわしく緊迫感のある展開が続く。
    5歳の男の子の口の軽さにはびっくりだけど、よく母親や父親から離れて、ほぼ初対面の子供や大人に強気で話せるなあと、その強さにも驚き。
    リンドグレーンの幼児のおててのやわらかさや、暴れた時の思いのほか強いちからの描写がすごい。伝わりすぎて心に迫るものがあった。
    挿絵も素敵やし、新装版の価値は高いと思う。ラスト、人攫いという犯罪者にも関わらず、ニッケに少しウルっと来てしまった。犯罪は憎むけど、ニッケの優しさもまたそこにあるんよなぁ。児童書は深いわ。

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    2022年06月15日
  • 名探偵カッレ 地主館の罠

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    名探偵カッレの2巻。薔薇戦争真っ最中でも、事件や不幸があれば即座に停戦して協力し合う赤バラ白バラ両陣営がすばらしい。
    前回の事件から一年たって、カッレが少し成長してる気がする。危ないことには近寄らないようにしてるし、警察のことも信頼してる。
    それでも、いざとなれば白バラの騎士として3人とも勇敢に戦えるんだから、カッコいい!
    カッレの住んでる町が夏場に簡単に住居侵入できるあたり、住民のおおらかさが伺える。リンドグレーンの子どもたちへの愛情が伝わる本。

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    2022年04月08日
  • 名探偵カッレ 城跡の謎

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    児童文学なので残酷描写や犯罪の凄惨さなどはマイルドになってるけど、探偵ものとしてかなりおもしろい。
    主人公カッレくんの推理はちゃんと筋道が立てられてて、肝心なところでちゃんと大人を頼ったり仲間に協力を求めるところもすばらしい。
    スウェーデンの爽やかな夏の情景も魅力的で、その世界に入りたくなる。
    子供の頃に読みたかったし、大人になった今読んでも楽しかった。子供たちが自由に遊べる古い城跡があるなんて羨ましい。

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    2022年04月08日
  • まぼろしの町 ニルスが出会った物語 1

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    古典童話シリーズの「ニルスのふしぎな旅」は、ずっしりと重く、あまり分厚い本に慣れていない読者は、見ただけで腰がひけてしまうかもしれない、とのことで、より多くの人にニルスのおはなしに触れてもらえるように企画されたのがこの「ニルスが出会った物語」シリーズ。
    美しい挿し絵にひかれて、どんどん先に読み進むことができた。

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    2022年02月25日
  • 名探偵カッレ 危険な夏の島

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    名作だけどなかなか読んでもらえないカッレくん。
    この新訳なら今の子も読んでくれそう。
    いや、絶対読んでほしい。

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    2021年05月17日
  • 名探偵カッレ 地主館の罠

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    前回は、どこか気の優しい泥棒たちに城跡に閉じ込められる程度で済みましたけどね、
    いやぁ、今回はおだやかでないわあー!びっくりしちゃいました。

    白バラ団と赤バラ団は、長い長い夏休み、聖像をかけたバラ戦争とプレーリーを駆け回ることに費やしていたっていうのに…

    それにしても、エヴァロッタ、カッレったらいつも本当に素敵ね〜
    二人がシックステンによって地主館の小部屋に閉じ込められた時も、見事な探偵の仕事っぷりだったわよねー。
    それから、白バラ団の身につけた、山賊言葉も最高だった!

    まさかあなたがあんな事件に巻き込まれるとは思わなかったけど…

    おだやかでない事件はあれど、白バラ団と赤バラ団は、何よ

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    2021年05月16日
  • 名探偵カッレ 城跡の謎

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    カッレ・ブロムクヴィストと自ら私立探偵を名乗るも、仲間のアンデッシユとエヴァロッタからは、探偵ごっこと小馬鹿にされてる。
    だからカッレは2人と遊ぶ合間を縫って探偵業をしているところが何とも健気で☺️
    カッレもアンデッシユもパン屋のお嬢さん、エヴァロッタに夢中なところも可愛い

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    2021年05月07日
  • 名探偵カッレ 危険な夏の島

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    菱木さん改訳の名探偵カッレくんシリーズの最後の冒険です。最初に読んだ時と同じくらいドキドキしながら読み終えました。
    確かに今の時代の子どもなら、携帯電話があればすぐになんとかなるかもしれないけど、もしなかったら彼らと同じような機転が働くのだろうか・・・
    ニッケを本当の悪者に書かないところが今回心にしみました。ラスムスのお友達ですもんね。白バラ軍に加えてもらって早速大活躍のラスムスくん、良かったね。

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    2021年03月26日
  • 名探偵カッレ 危険な夏の島

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    カッレ、エヴァロッタ、アンデッシュの3人は白バラ軍として赤バラ軍のシックステンたち3人と「聖像」をめぐる戦争をしていた。6人ともこのバラ戦争が気に入って、夏の間の定番の遊びとなっていた。ある夜、古城で赤バラと対決した帰り道、白バラ軍は怪しい車を目撃する。「名探偵」として事件を解決したことのあるカッレたちがその車を見張っていると、なんと悪党たちは有名な科学者とその息子のラスムスを誘拐しようとしていた!
    手に汗握る誘拐犯との攻防!カッレたちは無事に悪党たちを出し抜いて人質を救出できるのか、ハラハラしながら最後まで目が離せない物語。スウェーデンの国民的作家リンドグレーンの大人気探偵小説の新訳。

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    2021年01月29日
  • 名探偵カッレ 城跡の謎

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    カッレ君を改訳した菱木さんの講演会に行って、是非読んでみたくなり読み返しました。
    私が読んできた尾崎義さんの訳は、もう50年も前とのこと。このままでは、リンドグレーンが子どもたちの手に取られなくなってしまう、という危機感を抱いていたそうです。
    私自身は尾崎訳でも問題ないのですが、やはり今の風を感じました。
    挿絵も躍動感があるし、カッレやエヴァロッタがお話に合ってると思いました!

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    2021年01月09日
  • 名探偵カッレ 地主館の罠

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    あー、これまたあらためてすばらしい。子どものころさんざん読んであこがれたけど、今回は大人目線で。

    事件は、1巻の宝石泥棒から殺人へと深刻さを増し、3人の直面する危機もさらに大きくなる。
    そして、前回は現行犯逮捕だったのが、今回は、容疑者として逮捕→否認→動かぬ証拠を突きつけられて自白、というステップを踏んでおり、そのすべての過程にカッレたち(+赤バラ軍の友達)ががっつりからんでいる。聖像さまも。

    カッレたちが全身全霊で遊び、その遊びが事件を解く鍵につながる。これがおもしろくないわけがありましょうか。しかも今回は、敵方の赤バラ軍とも協力しあっているところがいいんだよね。シックステンの愛犬ベッ

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    2020年05月27日
  • 名探偵カッレ 城跡の謎

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    新訳カッレくん。やっぱりすばらしい。彩度が増している気がするのだけど、旧訳と比較していないので、具体的にどこがどうとはわからず。こんどやってみよう。

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    2020年01月22日
  • 長くつ下のピッピ

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    かわいい装丁とすてきな挿絵に大満足です。本って読まなきゃ!じゃなくて読みたい!ものなんだと思い出させてくれるシリーズです。ずっと大好き。

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    2019年05月03日