菱木晃子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ前説で簡単に“ニルスが小さい理由”と“ガチョウに乗って旅をしている”ことが書かれているので、原作を知らなくても楽しめるかと思う。
ある夜ニルスが迷い込んだのは、住民達の傲慢さに天罰がくだり、海底に沈んだ町。
自身の行動の選択によって、その町を助けることができなかったことに、悲しさと口惜しさをにじませるニルスに、成長を感じる(動物いじめてた子なのでね)。
文章だけでも情景が胸の中に広がっていくけれど、はっきりとした色合いなのに柔らかさのある絵が、いっそう物語を引き立てている。
ヨーロッパの風景写真もついた解説で、背景の理解もすすんだ。 -
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Posted by ブクログ
読書会のお題でした。
菱木晃子訳を推奨してはいましたが、
大塚勇三訳と読み比べ、楽しかった。
大塚訳にあった差別用語がカットされていたり、(ピッピは黒人の王様の娘となっていたが、菱木訳は南の島の王様に)
コーヒー・パーティーのシーンは、過去にスウェーデンで教育論争になり、削除されていた部分がもどってきていたりと、完全な形のピッピが読めるようになっているのですね。
『ニルスのふしぎな旅』あの長編を菱木訳のおかげで楽しく読めた感があったので、菱木訳がどんなにリズミカルで読みやすいかという意見は読書会でも一致しましたが、大塚訳も味わい深いものがありました。
でもでも、挿絵はニイマンが最高にピッピ -
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Posted by ブクログ
前回は、どこか気の優しい泥棒たちに城跡に閉じ込められる程度で済みましたけどね、
いやぁ、今回はおだやかでないわあー!びっくりしちゃいました。
白バラ団と赤バラ団は、長い長い夏休み、聖像をかけたバラ戦争とプレーリーを駆け回ることに費やしていたっていうのに…
それにしても、エヴァロッタ、カッレったらいつも本当に素敵ね〜
二人がシックステンによって地主館の小部屋に閉じ込められた時も、見事な探偵の仕事っぷりだったわよねー。
それから、白バラ団の身につけた、山賊言葉も最高だった!
まさかあなたがあんな事件に巻き込まれるとは思わなかったけど…
おだやかでない事件はあれど、白バラ団と赤バラ団は、何よ -
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Posted by ブクログ
カッレ、エヴァロッタ、アンデッシュの3人は白バラ軍として赤バラ軍のシックステンたち3人と「聖像」をめぐる戦争をしていた。6人ともこのバラ戦争が気に入って、夏の間の定番の遊びとなっていた。ある夜、古城で赤バラと対決した帰り道、白バラ軍は怪しい車を目撃する。「名探偵」として事件を解決したことのあるカッレたちがその車を見張っていると、なんと悪党たちは有名な科学者とその息子のラスムスを誘拐しようとしていた!
手に汗握る誘拐犯との攻防!カッレたちは無事に悪党たちを出し抜いて人質を救出できるのか、ハラハラしながら最後まで目が離せない物語。スウェーデンの国民的作家リンドグレーンの大人気探偵小説の新訳。 -
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Posted by ブクログ
あー、これまたあらためてすばらしい。子どものころさんざん読んであこがれたけど、今回は大人目線で。
事件は、1巻の宝石泥棒から殺人へと深刻さを増し、3人の直面する危機もさらに大きくなる。
そして、前回は現行犯逮捕だったのが、今回は、容疑者として逮捕→否認→動かぬ証拠を突きつけられて自白、というステップを踏んでおり、そのすべての過程にカッレたち(+赤バラ軍の友達)ががっつりからんでいる。聖像さまも。
カッレたちが全身全霊で遊び、その遊びが事件を解く鍵につながる。これがおもしろくないわけがありましょうか。しかも今回は、敵方の赤バラ軍とも協力しあっているところがいいんだよね。シックステンの愛犬ベッ -
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