菱木晃子のレビュー一覧

  • まぼろしの町 ニルスが出会った物語 1

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    2巻目の「風の魔女カイサ」を先に読みましたが、1巻から読んだほうがわかりやすいというものでもなかったので、どれを読んでもよさそうです。

    砂漠でニルスが銅貨をひろっていれば…と思わずにはいられません。

    すてきな挿絵のおかげで気にしなくてもいいかもしれませんが、「胸壁」「破風」という言葉は注釈があってもいいかと。

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    2021年03月28日
  • 風の魔女カイサ ニルスが出会った物語 2

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    「ニルスのふしぎな旅」
    確か子どもの頃アニメ化されていたと思うのだけど、見たことも読んだこともなくタイトルだけ知っていました。

    6巻シリーズになって、1冊ずつ挿絵もあり読みやすくなっているので、読書が特に好きではない子でも読めると思います。中学年の子たちにぜひ読んでほしい。

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    2021年03月28日
  • 長くつ下のピッピ

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    リンドグレーンの新装版、
    とてつもなく可愛い!!!!
    これでピッピをオススメしやすくなるなあ。

    自由奔放な少女、ピッピのお話。
    最初のところを読み聞かせたら食いつきそう。
    力持ちでお行儀よくできないピッピ。
    おまわりさんとの鬼ごっこなんて最高にやんちゃ。

    こんなに自由だったっけ?!と、
    小学生ぶりに読み返して思ったのでした。
    私は大人になってしまったなあ。

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    2021年03月27日
  • ピッピ 南の島へ

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    ネタバレ

    今まで異国についてのホラを吹いていたピッピが,とうとう本当の異国である南の島へ行く。ノリは今までと変わらない。




    やはり本巻でも児童の権利に対する見解がところどころに見られる。作者の書く敵(ここではそう表現する)は,作中では大抵ピッピに懲らしめられるわけであるが,現実社会では思いの外強大な存在であろう。ピッピの存在は児童にとっての安全安心そのものであり,一部のキャラクターはピッピをその点で信頼している。




    そして終わりは突然にやってくる。言い出しっぺはトミーで,「おとなになんか,なりたくない」ということ。ピッピいわくおとなとは

    「つまらない仕事を山ほどして,かっこ悪い服を着て,ウ

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    2020年12月26日
  • ピッピ 船にのる

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    ピッピの父親がやってくるのだが,まあこの親にしてこの子ありといった感じである。完全にギャグ補正かかっている。ところで,ピッピがホラを吹くのを,トミーが「思いついたでたらめをお話にしてるだけ」と表現しているのだが,どうなのだろうか。

    ちなみに,作者リンドグレーンは動物愛護や子どもたちへの体罰反対を訴えたことでも有名であり,その影響は「スウェーデン親子法」にまで及んだ。作品においても,馬のムチ打ちに対するピッピの行動にその精神が表れている。

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    2020年12月21日
  • 長くつ下のピッピ

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    1945年スウェーデンでの作品,3部作の1。ピッピについて,「世界一つよい女の子」でその「楽」に全振りする様子から「天衣無縫」と評されることも少なくない。彼女の見る世界は,現代社会よりも遥かに広々としていて発見に満ちている。子どもの憧れそのものともいえる。

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    2020年12月17日
  • ストックホルム ニルスが出会った物語 4

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    「ニルスのふしぎな旅」を分冊化したものだと思っていたが、全く違った。
    1冊1冊が、楽しめるようになっねいてよかった。挿絵もあっている。
    海の乙女の話は、スウェーデンに実際に伝わる昔話なのかなぁと思った。もし、あるならそれも読んでみたいと思った。

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    2013年08月24日
  • あたしって,しあわせ!

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    初めて読んだ作家でしたが、とても好感が持てました。
    1年生になって、友だちができるかどうかの不安な気持ちがうまく書かれていました。日本の子どもだろうと、スウエエーデンの子どもだろうと不安は一緒ですよね。
    挿し絵の子どもたちの表情もとても愛らしくて、お話にあってました。

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    2013年03月02日
  • 風の魔女カイサ ニルスが出会った物語 2

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    挿絵の色使いがきれいで、お話の雰囲気とぴったり合っています。1とは違い、やさしい結末で安心して読めました。親子で考え方が違うのは当たり前なのに、同じでないといけないと思ってしまうのはよくある事です。親が違っていいと子どもの背中を押してやる事の大切さを、大人として感じました。
    小学校中学年から。しみじみとした深い味わいは、なかなかわかってもらえないかも。大人にもオススメです(^-^)

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    2012年11月08日
  • まぼろしの町 ニルスが出会った物語 1

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    「ニルスのふしぎな旅」の中の一つの物語を絵童話にした本。絵がとても綺麗で、物語と合っていて素敵です。使われている言葉はちょっと難しいかも。物語の結末が少し悲しい所が意外でした。
    小学校中学年から。夏休みの読書にもオススメ。

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    2012年07月20日
  • 長くつ下のピッピ

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    子どもの頃TVで観ていた。本で読もうと思った事もあったが、TVの方がおもしろかったため挫折。今回再挑戦。TVの様子が目に浮かぶようだった。

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    2025年11月19日
  • 巨人と勇士トール ニルスが出会った物語 6

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    ネタバレ

    “ニルスが出会った物語”シリーズ最終巻。
    …なのにニルスは出てこない。
    旅の途中でニルスが耳にした昔話。

    巨人族がわざと荒れ地にして人間が踏み込めないようにしてきた土地。そこへやってきた人間の戦士に、難題をふっかけて追い払おうとする巨人の女房。
    完璧とはいえないまでも、なんとかクリアしていく。そのおかげで荒れた大地が美しく力強くよみがえる。
    国の始まりの神話。この場所はこんな風にして出来たんだよ~ってヤツ。

    そういえば子どもが中等部でやった英語劇でも、アイルランドの巨人の話で、女将さんが賢かった(ウチの子が演じた)のを思い出した。

    本編がラストへ向けてどうなっていくのかが解説に少し書かれ

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    2025年09月28日
  • ワシのゴルゴ ニルスが出会った物語 5

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    ネタバレ

    ガンの群れの隊長アッカと、アッカが育てたワシのゴルゴのお話。
    ニルスの旅が始まる3年前のこと。

    ガンはワシを「強盗」と呼びつつも、夏の間に過ごす谷では、両者は上手く共生していた。
    そんな中親が戻ってこないワシのヒナを、ガンとして育てることにするアッカ。
    とはいえ子育ての中でお互いの小さな違和感が、結果的に大きく隔てる原因となり、それぞれの道を行くことになる。

    親子としての愛情と、譲ることのできないアイデンティティ。子どもが成長して自分を見極め出した時、まさにこういったすれ違いや別離は起きるもんだよね。
    そこからが子が自分としての人生の選択をしていくことになる。

    ケンカ別れみたいな2匹だけ

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    2025年09月28日
  • みんないっちゃった

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    絵が好き。全体として、「わかりやすい」というより、「芸術的」な雰囲気のある本。
    大勢への読み聞かせには向かないかな、と思ったけど、1人や親子で楽しむのには充分だと思う。

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    2025年09月19日
  • ストックホルム ニルスが出会った物語 4

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    ネタバレ

    前作で熊に食べられる寸前だったけど、今作では人間に捕まっている。ピンチがピンチ過ぎて心臓に悪い。

    ストックホルムでバイオリン弾きをしている老人が、故郷を思い憂いている。
    この老人が、捕らえられたニルスを買って助けることになる(子どもの頃母親から聞かされていた“小人に親切にしなければいけない”という教えのため)。

    そんな老人の前に突如現れる紳士、実は正体はいい意味でトンデモナイ人。紳士が老人にしたストックホルムの成り立ちのおとぎ話(人魚姫と、天女の羽衣が混ざったような話)も、正直言うと「で?」ってなっちゃう。

    “ストックホルムのことも、誰でもが故郷だと思っていいんだよ”という考え方は、“三

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    2025年09月10日
  • 長くつ下のピッピ

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    小さい頃の方が好きだったかも。
    自由奔放すぎて少しピッピのことを好きになりきれなかった。

    リンドグレーンの本は食べ物がほんとに美味しそう。

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    2021年02月08日
  • 名探偵カッレ 城跡の謎

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    「カッレ君は面白い」という記憶は間違っていなかった。伏線の回収とかうまいなぁと思う。登場人物が魅力的というのは大人になっての発見。挿絵も素敵。

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    2020年06月15日
  • 長くつ下のピッピ

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    慣れ親しんだ大塚勇三訳のピッピを菱木晃子氏が新訳として刊行。挿絵もスウェーデンでは最も一般的だというニイマンになり、大きさも一回り小ぶり。21世紀の子どもたちにしっくりくるように訳が考えられている。我が家の年季の入った大塚版と比べ読みしました。現代に合うようにいい意味あいに変えてあるところあり。でも、ピッピのおうちの名前は、大塚氏のセンスに敬意を払って「ごたごた荘」のまま。ステキなチョイスだと思う。

    続編の新訳も順次刊行されるようです。

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    2018年09月20日
  • まぼろしの町 ニルスが出会った物語 1

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    ニルスを子どもに紹介したいけど、本編はちょっとハードすぎて、こちらはどうかと思って読んでみました。本編のことは最初に小さな字でちらっとしかかかれていないので、ほとんど意識されないまま読まれることを前提としているようです。そう思うと、ちょっとニルスの立ち位置がわかりずらいかもしれませんが、まああまりその辺は気にしなくても子どもは大丈夫だと思います。ただ情景描写がとても美しい、と同時にかなり長く、長い描写に馴れない子は途中で放り出しそうな気がします。この描写をものともしない読者を育てたいのはやまやまなのですが・・・ 最後まで読めば余韻を残す、とても不思議なお話しです。

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    2013年11月08日
  • あたしって,しあわせ!

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    ドゥンネは一年生の女の子。初めは不安だった学校生活もエッラ・フリーダという親友がてき、毎日幸せでいっぱい。ところが、フリーダが引越しすることに。ドゥンネは幸せから一気に不幸せな気持ちに…。外からは見えなくても、日常の中で大きく揺れ動き、変化していく子どもたちの心。物語の中に会話文はほんの少し。描写からドゥンネの気持ちが伝わります。過去を振り返る構成のせいか、少しスーッと入っていけなままに終わってしまった感じもありました。鉛筆画の挿絵がぴったり。小学校低、中学年。

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    2012年06月26日