菱木晃子のレビュー一覧
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名探偵カッレ.プロムクヴィストは事件に飢えていた。しかし大通りは夏の日差しの中で夢を見てまどろんでいるかのように、平穏そのものだった。やがて親友のアンデッシュがカッレの部屋に現れ、勇ましい女の子のエヴァロッタが加わると、三人はたちまち遊びに夢中になる。
エヴァロッタのお母さんのいとこ、エイナルおじさんが突然やって来て、居候することになったが、このおじさんは何だか怪しい、いけすかない奴だった。ある日エイナルおじさんは三人に、城の遺跡を見に行こうと誘った。城跡につくとおじさんは金属製の棒を取り出して地下通路への扉を開けてみせた。
子ども達が新たな遊び、サ-カス団の練習をしている時にエイナルおじが割って入り、逆立ちをして見せて例の金属棒を落とす。カッレは足で踏み付けて棒をポケットにしまった。一人で城跡に行って、地下へ向かうと、この前書いた自分達の落書きは消されており、地面に真珠が一粒落ちていた。
ある日ストックホルムナンバーのボルボが街にやって来て、怪しい男二人がホテルに入って尋ねた。「ここにブラ-ネという男が泊まっていないかね?エイナル、ブラ-ネだ。」
カッレは男たちをよく観察して、探偵の手帳に書き込んだ。奴らが乗って来た車のタイヤの溝をスケッチした。このことは後に大いに役立つことになる。 -
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エヴァ・エリクソンはだいすきな画家さん。
なかのさし絵もひとつひとつみんな表情がすばらしいです。
仲良しの友だちエッラがひっこしてしまって悲嘆にくれるドゥンネ。じつは家庭でも、かつておおきな悲しみがあったことが、読み進めていくとわかってくる。
でも、悲しみにくれて学校でケンカをしちゃったり、ケガをしたり、いろいろあるなかでも、ドゥンネは、またまわりの子と少しずつ仲よくなったりして、たのしいことをふやしていく。
子どものたましいの躍動感が自然に描かれていてとっても好き。ドゥンネを見まもるお父さんや、学校の先生もいい。
はやくまたエッラに会えるといいね。 -
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ネタバレ今まで異国についてのホラを吹いていたピッピが,とうとう本当の異国である南の島へ行く。ノリは今までと変わらない。
やはり本巻でも児童の権利に対する見解がところどころに見られる。作者の書く敵(ここではそう表現する)は,作中では大抵ピッピに懲らしめられるわけであるが,現実社会では思いの外強大な存在であろう。ピッピの存在は児童にとっての安全安心そのものであり,一部のキャラクターはピッピをその点で信頼している。
そして終わりは突然にやってくる。言い出しっぺはトミーで,「おとなになんか,なりたくない」ということ。ピッピいわくおとなとは
「つまらない仕事を山ほどして,かっこ悪い服を着て,ウオノメをつくって,税金(原文ではぞうきんと言っている)もおさめないといけない」
普段ホラを吹きまくっているとは思えないほど,真理を突いているのではないか。それで丸薬を飲むわけだが……
子どもはいずれおとなになる。これはピッピでもどうしようもないことである。だからこそ子どもの経験は計り知れない経験に満ちている,そうであってほしいと,本作でのピッピ作者の願望を指し示しているのかもしれない。 -
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なんか、ちょっと分かるなぁ。
分からない人もいるかもしれない。
それはそれでとっても幸せなこと。
でも大多数の人は少なからず分かるんじゃないのかな。
誰も遊んでくれなくてひとりぼっちなの。
家に帰ると涙が出ちゃう。
溢れた涙をお鍋に溜めてお砂糖加えてコトコト煮込むんだって。
どんな味なんだろうね?
でもさ、私思うの。
ひとり時間を楽しめる人の方が人生は豊かになるんじゃないかって。
そりゃ誰かといたらもっと楽しいかもしれないけど、誰かがいないと楽しめないなんて、なんか勿体無くない?
涙を煮詰めてジャムにするの、それはそれで悪くないんじゃないかなって思ったよ。