菱木晃子のレビュー一覧

  • 長くつ下のピッピ

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    40年ぶりに読んだ
    小さな引き出しのいっぱいあるキャビネットや、床でこねて作るクッキーがなつかしい~。あれ、すごくうらやましかった。
    子どものころ、わたしはピッピになりたかったわけじゃなかった。隣にピッピが住んでるトミーとアニカがうらやましかった。

    ふたりともどちらかといえば「おりこうさん」。自分がまさに「おりこうさん」タイプで、そこから抜けられないことも感じていて、それが一種のフクザツな劣等感のようなものにもなってた。でも、ピッピは、いつもきちんとした格好をしてまじめに学校に通うトミーとアニカとも、心の底から楽しんであそんでくれるし、思いがけないプレゼントで驚かせたりもする。

    するとアニ

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    2018年09月03日
  • 長くつ下のピッピ

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    家族はいないけど、通常子どもが持たない「財力」「(学校に行かない)自由」を持って、生き生きと暮らす様子が圧巻だった。
    純朴な「楽しい」を突き詰めるとピッピみたいになるのかな、まっすぐな描写で本当に元気をもらった。

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    2025年11月24日
  • 名探偵カッレ 城跡の謎

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    ネタバレ

    昔に書かれた話なので、導入部分がある。おもしろくなるまで頑張って読んでほしい話。
    最近の本はいきなり本題に入ったり、導入で掴みにかかる話が増えている気がする。昔の話は導入でおだやかな(?)日常を延々描くので、最近の話を読み慣れるととっつきにくいかもしれない。これもタイパなのかな?

    主人公カッレくんは、名探偵に憧れる14歳の少年です。自身も名探偵らしい行動をしようと、日々気になる事があると、よく観察し、メモしています。仲良しのエヴァロッタやアンデッシュには、時々冷やかされることもありますが、毎日楽しく遊んでいます。そんなある日、エヴァロッタの家に母親のいとこだという男、エイナルがやってきます。

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    2025年10月15日
  • クマと製鉄所 ニルスが出会った物語 3

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    ネタバレ

    最近クマのニュースが多いので考えさせられる。
    あと、もののけ姫っぽい(いや、もののけ姫がニルスっぽかったってこと?)

    人間が山の中に造った製鉄所のせいで、生活が困難になる熊。おそらく熊だけじゃないと思う。
    食べない代わりに製鉄所を燃やしてくるよう熊から脅されるニルス。

    ニルスとしては鉄がいかに人間にとって重要か分かっているし、職人達の技術にも尊敬の念を持っているどころか、製鉄所の炎を美しいとさえ感じているのが、ものすごく人間的で興味深い。

    逆に人間が動物の生息地を奪ったことも頭にはあるし、動物の命についても尊重できるようになったニルス。
    相反する気持ちで悩んでいる成長した姿にホッとするも

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    2025年09月10日
  • 名探偵カッレ 城跡の謎

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    挿絵がめちゃくちゃ素敵だし(甘すぎないクールな絵なのがよい)豊富で贅沢だった!
    思い切り遊ぶカッレたちのすがすがしさ、謎解きの面白さ、カッレたちの勇ましさが伝わってくるいきいきした文体などすべてあいまって、久々に本でわくわくした。

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    2025年09月08日
  • 風の魔女カイサ ニルスが出会った物語 2

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    ネタバレ

    父親の生き方に違和感を覚えつつも、それが正しいと信じて生きてきた息子は、家を継いで懸命にやってきた。
    子どもの頃飼っていた馬(すでに年老いている)と再会したり、父親のせいで孤児となった子ども達と対峙したことで、心が大きく揺さぶられ苦しむ。

    青年が親から解き放たれ、自分自身を確立するお話。
    とはいえ、父親のしてきたことも、その時代の中では簡単に否定できるものでもなかったのかもしれない。
    いつの時代も、親子間の大きなテーマなのだろう。

    タイトルにもなり、前説にまである“風の魔女”。はっきりと存在を示すのは2ヶ所しか無いが、巻末の解説を読んで唸らされる!物語のあちこちに、魔女はちゃんといた!

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    2025年08月26日
  • 長くつ下のピッピ

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    30年ぶりの再会。
    幼い頃に憧れた自由で勇敢な女の子は昔のまま、今も色褪せない。
    周囲も巻き込む痛快な言動に魅了され、純粋さと正直さに心を動かされ、彼女のように心も体も強くなるんだと息巻いていた少女の頃を思い出した。
    大人の冷静な目で読むと、昔の印象そのままにと言うわけにはいかなかったけれど、「空気」や「ノリ」をものともしない健全な奔放さは、これからを生きる自分の子どもにも是非とも味わってもらいたいなぁと思いました。

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    2025年07月21日
  • 風の魔女カイサ ニルスが出会った物語 2

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    装画が好みではなかったため、読まずギライをしてしまっていた。
    読み始めるまでに時間はかかったが、読んでみるとやはりおもしろい。
    弱きを助け強きをくじく「風の魔女カイサ」。
    カイサの姿は見えませんが、物語の鍵を握る存在です。

    どなたかの感想で、アニメ化していたということを知りました。
    観てみたいです。

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    2024年10月26日
  • 名探偵カッレ 城跡の謎

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    夏のスウェーデンが舞台。毎日仲間達とサーカスごっこやバラ戦争。めちゃくちゃ楽しそうだし、大人も優しく子どもを見守っている。子どもは本来これぐらい遊び倒した方がいいんだろうな、習い事で忙しい令和の子どもたちが窮屈に感じてしまった。
    無邪気な少年カッレくん、探偵スイッチが入った「名探偵ブルムクヴィスト」どちらも魅力的です。

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    2025年05月04日
  • 名探偵カッレ 危険な夏の島

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    名探偵カッレシリーズ第三弾。
    夏休み、バラ戦争からの帰り道で白バラ軍の3人は教授とその息子ラスムスが誘拐されるのを目撃してしまう。白バラ軍が誘拐犯を追ってたどり着いたのはとある島だった。

    今作もスリリングな話が面白いことはもちろんのこと、スウェーデンの短く美しい夏の情景やカッレたちの今の10代にしかない煌きが眩しく愛おしい。
    なんでも喋ってしまうラスムスが可愛くてラストは微笑ましかった。

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    2024年08月25日
  • 行く手、はるかなれど グスタフ・ヴァーサ物語

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    久々に読んだ児童書。16世紀初め、スウェーデンはデンマークの圧政に苦しんでいた。そのスウェーデンを独立に導き「スウェーデン建国の父」と呼ばれるグスタフ一世の若き日の史実に基づいた歴史物語。友に裏切ら失望の日々もあった。けれど名もない人々の善意にも支えられた。最後まで希望を捨てず、不屈の精神で苦難を乗り越え夢を叶えた主人公に勇気づけられる。

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    2024年03月21日
  • 名探偵カッレ 城跡の謎

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    名探偵カッレ.プロムクヴィストは事件に飢えていた。しかし大通りは夏の日差しの中で夢を見てまどろんでいるかのように、平穏そのものだった。やがて親友のアンデッシュがカッレの部屋に現れ、勇ましい女の子のエヴァロッタが加わると、三人はたちまち遊びに夢中になる。
    エヴァロッタのお母さんのいとこ、エイナルおじさんが突然やって来て、居候することになったが、このおじさんは何だか怪しい、いけすかない奴だった。ある日エイナルおじさんは三人に、城の遺跡を見に行こうと誘った。城跡につくとおじさんは金属製の棒を取り出して地下通路への扉を開けてみせた。
    子ども達が新たな遊び、サ-カス団の練習をしている時にエイナルおじが割

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    2023年10月27日
  • 名探偵カッレ 地主館の罠

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    名探偵カッレシリーズ第二弾。
    去年の夏、カッレは名探偵として活躍した。今年も何か起こらないかと思っても平和な町には何も起こりそうもない。
    仲間たちとバラ戦争に明け暮れる夏休みを過ごしていたが、なんと町で殺人事件が起こり、仲間との遊びをする中で犯人に迫る。
    またもやカッレが活躍!

    楽しくもハラハラする探偵物語で夏休みに思いを馳せながら読むのにピッタリ。

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    2023年08月06日
  • ピッピ 船にのる

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    マネキンの腕だけを買おうとしてそんなもの売っていないと言う店員に大金を渡してぺこぺこさせるピッピかっこいい笑 
    パパ登場

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    2023年05月18日
  • 長くつ下のピッピ

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    想像以上に面白かった

    おじさんを拾ってウサギ小屋にぶちこんで葉っぱをあげるって言ってたの面白かった笑
    あと枕に足置いて寝てるとことか馬で学校に行くとことか。

    人生もう何周してるんだって思う破天荒な女の子ピッピのお話。

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    2023年05月03日
  • 長くつ下のピッピ

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    少女時代にピッピに憧れた時があったけど
    再読してこんな娘がいたら大変だなぁ
    これが大人になったって事…
    常識にとらわれず自由に生きるピッピ
    実は現実逃避する事で寂しさを埋めているのかもと思える
    小さい頃読んだ物語を今改めて読むと違う視点でストーリーを楽しめる気がします。

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    2022年10月04日
  • フランソンのさむい冬の日

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    ねこのフランソンにとって、セーターはとっても大切。ダンボールの家はとても寒いので、セーターなしには過ごせないのですから。
    ところが、その大切なセーターが、ある日、すっかりほどけてしまったのです。
    その毛糸をたどっていくと。。。!
    幸せなクリスマスの、ハッピーエンドです。
    こういう絵本は、大好きです。

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    2022年04月04日
  • 名探偵カッレ 危険な夏の島

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    前回の『地主館の罠』も、こりゃおだやかでないわと思ったけど、今回はまたほんとに危険でした!
    まさかまさかの銃で打たれる人が出ちゃうだなんて

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    2021年07月03日
  • 長くつ下のピッピ

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    家族からの推薦図書。

    世界一強い女の子は、娘と同い年でした。世界中の人に愛されているへんてこな女の子を、家族同様、自分も大好きになりました。

    あー、あの時の不思議な行動はピッピのまねだったんだね。うん、うん、同じようにたくましくなってね。

    挿絵もGood!







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    2021年05月26日
  • あたしって,しあわせ!

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    エヴァ・エリクソンはだいすきな画家さん。
    なかのさし絵もひとつひとつみんな表情がすばらしいです。

    仲良しの友だちエッラがひっこしてしまって悲嘆にくれるドゥンネ。じつは家庭でも、かつておおきな悲しみがあったことが、読み進めていくとわかってくる。

    でも、悲しみにくれて学校でケンカをしちゃったり、ケガをしたり、いろいろあるなかでも、ドゥンネは、またまわりの子と少しずつ仲よくなったりして、たのしいことをふやしていく。

    子どものたましいの躍動感が自然に描かれていてとっても好き。ドゥンネを見まもるお父さんや、学校の先生もいい。

    はやくまたエッラに会えるといいね。

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    2021年04月29日