伊藤隆のレビュー一覧

  • 大政翼賛会への道 近衛新体制

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    近衛新体制運動について興味があったので購入。本書の原本『近衛新体制』(中公新書)は1983年出版。鳩山一郎らが自由主義的な立場から大政翼賛会と対立し翼賛選挙を非推薦で当選したことは有名だが、右翼の立場からも翼賛会による独裁は国体に相容れない幕府の再現と批判されていた。
    また、財界も統制経済的な新体制には猛反発しており、小林一三商工大臣と岸信介次官の対立はこの延長線上にあった。
    さらに、大政翼賛会への補助金を含む昭和15年度追加予算案、昭和16年度予算案には減額修正案が出され、近衛首相は大政翼賛会の政治的性格について追及される。減額修正案は否決されたものの、当初イメージしていた大政翼賛会=一党独裁とは程遠い状況であったことがよく分かった。
    新体制運動の旗頭に担ぎあげられた近衛は各方面からの批判に対して次々に屈してしまい、積極性を発揮できなかったことが新体制運動挫折の大きな原因の一つではあるが、筆者は近衛の個人的な性質だけに新体制運動失敗の原因を求めるべきでもないと指摘する。政党や財閥などの「旧体制派」の力も過小評価するべきではなく、また、新体制運動は官僚機構の利害とも衝突してしまう。様々な勢力と対立していないことを理由に担がれた近衛が、それらの抵抗に直面したときに撤退するのは自然なことといえる。
    東條内閣以降、新体制運動はどのように引き継がれてどのような結末を迎えたかは本書の範囲外の話になるが、その辺について何か良い本があれば読んでみたい。

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    2025年10月26日
  • 歴史と私 史料と歩んだ歴史家の回想

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    日本近代史専門の著者による資料収集とオーラルヒストリーについての四方山話。なんと言うか自慢話のような気がしないでもないが「他人の話を聞いたら自慢話だと思うわけで、私が何をしゃべったって自慢話だと思うでしょう。」と本人から釘を刺されてしまった。反省。
    この本を読んでいくと今では当たり前の一次資料を徹底的に分析する歴史研究の礎が昭和戦後期という割と最近になって生まれたことに気がつく。逆にいえばそれまでの歴史研究がどれだけイデオロギーにまみれたいい加減なものであったかということであろう。著者は時々自分でも自嘲するほどの保守寄りの人物であるが、要は主義主張に関係なく資料に向き合う事が大切なのだろう。
    オーラルヒストリーではインタビュー形式と言うことからだんだんインタビュイーとの距離が縮まり、話が砕けてくる過程が面白い。竹下登の人の心をくすぐるうまさなどは流石だなぁと思う。

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    2025年08月30日
  • 大政翼賛会への道 近衛新体制

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    初版:1983年(中公新書)。1938年の近衛新党運動から40年10月の大政翼賛会発足を経て、41年4月の翼賛会改組に至る過程を1次資料に基づいて追跡したもの。翼賛会改組で分析を止めているのは、これが新体制運動の推進者たる「革新派」の敗北を意味するため。

    もっとも、革新派が全くの無力だったのではない訳で(たとえば電力国家管理)、彼らの活動がトータルとして日本社会にどのような足跡を残したのかは、本書刊行から30年以上経つ今日でも未だ、評価は定まっていないといえよう。

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    2019年08月29日
  • 渡邉恒雄回顧録

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    生い立ち、従軍、共産党東大細胞の思い出、政治記者として立ち会った権力闘争の修羅場、鳩山一郎、大野伴睦、池田勇人、佐藤栄作、田中角栄、中曽根康弘、橋本龍太郎、村山富市、小沢一郎、小渕恵三ら為政者たちの横顔。読売新聞主筆による生々しい証言。(親本は2000年刊、2007年文庫化)
    ・まえがき
    ・第一章 恋と哲学と共産党
    ・第二章 新聞記者への道
    ・第三章 保守合同と岸政権の裏側
    ・第四章 六〇年安保と池田政権の核心
    ・第五章 ワシントン支局長時代と角福戦争の内幕
    ・第六章 田中角栄とその時代
    ・第七章 盟友・中曽根康弘
    ・第八章 平成の九宰相
    ・終 章 我が実践的ジャーナリズム論

    渡邉恒雄は毀誉褒貶激しい人物であろう。個人的には政治的な生々しさを感じる人物である。近年では、失敗に終わったが、自民党と民主党の大連立の橋渡しを行ったことでも知られる。このニュースを聞いたときに、ジャーナリストとしていかがなものかと思ったものだが、本書を読むと、渡邉の行動原理の一端を窺うことが出来る。
    渡邉が現役の政治記者出会った頃、政治家と番記者の付き合いは癒着の関係にあった。記者が仕掛け特ダネをつくった時代であったことがわかる。
    政治部次長となったとき、社内のゴタゴタに巻き込まれ、ワシントン支局に飛ばされることとなる。(渡邉が必ずしも順風万番でなかったことも興味深い)
    その後、上司に目をかけられ、復権し、社長に就任することとなる。
    渡邉は「我々の最大の武器は、1000万部行き渡っている紙面なんだ」p516という。「これを善用しなければ」という使命感も興味深いところである。政治記者である、渡邉の目から語られる政治家の素顔も面白く一読の価値があり、オススメである。

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    2015年07月26日
  • 歴史と私 史料と歩んだ歴史家の回想

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    日記・書簡の史料収集、歴史観論争、そして政界、官界へのオーラル・ヒストリー。近現代史を切り開く。
    日本近現代史を牽引してきた大家が、八十年以上にわたる自らの歩みを語る。その秘話やエピソードは、歴史の面白さを伝えると同時に、史料を集め、次代へ引き継ぐ歴史家の責任の重さをも物語る。史料を駆使して近現代史を切り開いた泰斗の稀有な回想録。(2015年刊)
    ・まえがき
    ・第一章 共産主義との出会いと訣別 
    ・第二章 昭和史へー史料収集事始め
    ・第三章 木戸日記研究会のことなど
    ・第四章 革新とは何か
    ・第五章 ファシズム論争
    ・第六章 近衛新体制をめぐる人々
    ・第七章 戦前・戦中・戦後の連続性
    ・第八章 茨城県議会史と東大百年史
    ・第九章 明治の元勲から岸・佐藤まで
    ・第十章 昭和天皇崩御
    ・第十一章 インタビューからオーラル・ヒストリーへ
    ・第十二章 竹下登、松野頼三、藤波孝生
    ・第十三章 海原治、渡邉恒雄、宝樹文彦
    ・終  章 史料館の挫折と人物史料情報辞典
    ・あとがき
     
    ものすごく明け透けに書かれており、めっぽう面白い。残念なのは人物索引が欲しいところ。

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    2015年06月13日
  • 渡邉恒雄回顧録

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    ユーモアと度胸、傲岸不遜なのに愛嬌がある。
    彼を老害と指弾することは簡単だが、その破格の人柄は誰もが認めるだろう。
    エピソード一つ一つが抜群に面白く、その面白さは彼の生きたべらんめえ口調も影響しているだろう。
    そして、かれの歩みそのものが戦後史になっている。こういう人物はなかなかいない。

    印象的なエピソードと所感を。
    ・頭は良かったが、喧嘩ばかりしていた学生時代。それもドスを使ったり、校長を闇討ちしたりと愚連隊さながら。
    ・美男子であったが24まで童貞だった。
    ・イデオロギーではなくリアリズムの人である。だから戦争なんて馬鹿らしいと冷淡に思うし、一方で共産党の活動にも愛想をつかす。
    ・徴兵時は、脱走・降伏したのち、収容所で数年読むに耐えうる本を想定してもっていった。
    ・特に村山富市の分析は秀逸だ。

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    2026年07月04日
  • 渡邉恒雄回顧録

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    単行本化にあたり、「回顧録」ともっともらしいタイトルにはなっているが、インタビューの内容としては連載時の「政治記者一代記」のタイトルの方がしっくり来るし、何なら「大放談~ナベツネ大いに吠える~」でもいい位だ。ただ読み物としては面白い。

    これで終わると中央公論を寝転みながら読んで終わり、となるが、流石に終章の「我が実践的ジャーナリズム論」と御厨教授の解説で話がまとまる。ロングインタビューが苦痛ならこの120ページ余りで十分だと思う。

    本書はオーラルヒストリーという歴史研究の手段の一つだが、このインタビューの時点ではまだ試行錯誤の段階だからか、著者の押しの強さからか、「話し手と聞き手」の枠に収まっている感じがあった。後年の堤清二を対象としたオーラルヒストリー(「わが記憶、わが記録」)はより「対話型」になっていたと思う。

    著者は妄想に陥った日本の軍国主義を憎み、理想に突き進む共産主義に失望した。そこから現実主義を徹底し、朝日新聞を対局軸に置きながら現実的政策提言にこだわった。保守の本流たりうるジャーナリストだったと思う。

    ジュンク堂書店難波店にて購入。

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    2025年02月11日
  • 敗戦後遺症を乗り越えて

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    昭和20年8月15日、日本は敗戦にて大戦の幕を閉じました。以降7年に及ぶ米軍による長期占領が始まりました。戦争終結から約7年間も敗戦国が占領されるということは、近代史上珍しい特異な時代を迎えることになるのです。
    GHQは、日本が再びアメリカの脅威にならないようにすることを一番の眼目として様々な占領政策を実行していき、その最たるものは憲法改正です。敗戦して他国の憲法を改正するなどというものは、当時の国際法違反行為を公然とやってのけ、そしていまだに憲法内容・誤字さえ訂正されていないのです。
    SF講和条約に調印し日本が主権国家として独立したにもかかわらず、GHQの占領政策の呪縛から解けていないことを、日本国民の多くは知らない。
    大正生まれの人が存命であれば、戦前の日本の教育が如何に素晴らしいことがわかるであろうが、前後生まれの世代が日本の人口の大半を占めるようになった。なんとかなしいことか。今こそ、正しい歴史認識を学ばねばならない。
    少なくとも、これから学ぶ子供たちに、日本人として誇りを待たせてあげたいと思います。

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    2016年02月28日
  • 歴史と私 史料と歩んだ歴史家の回想

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    東大名誉教授の日本近現代史学者である伊藤隆氏の自伝というか、オーラル・ヒストリー。1人の歴史家の人生として、非常に面白かった。
    著者は、学生当初こそマルクス主義を信奉していたが、その後、反マルクス主義、実証主義を貫き、反対の立場の歴史学者からは、「反動歴史学者」や「御用学者」と非難されてきた。著者の主張は、「マルクス主義の一般法則、発展段階説と階級闘争論で日本近代史を読み解こうとすると大変な矛盾が生じる。それを解決するためには、前提(=マルクス主義;評者注)を取っ払わなければならない」というもので、今から思うと至極当然のことと感じるが、マルクス主義史学が歴史学会を席巻していた当時に一貫してこのような主張をしてきたことは大変勇気がいることだったろうと思うし、敬意を表する。ただ、東大受験生の入試答案を採点していると、受験生の大半が過激な左翼としか思えないという感想も述べられていたが、それは言い過ぎではないのかと感じるなど、著者にも「反共」というバイアスが結構かかってるのではないかという印象も持った。また、「新しい歴史教科書をつくる会」に関わったのは著者にとってあまり良い判断ではなかったのではないかと考えるが、そのことについてあまり触れられていなかったのはちょっと物足りなかった。
    本書で述べられている、歴史学者の人的つながりの話や、オーラルヒストリーのインタビュー等での人間模様はなかなか興味深く、面白いものだった。特に、平泉澄氏へのインタビューのエピソードが印象深かった。
    本書を読んで、近現代史史料の開拓と蒐集の重要性もよくわかった。近現代史史料の整備という点で著者の功績は大きなものがあると感じた。著者がいなければ、今頃、散逸して所在不明になっていた史料がたくさんあったのではないかと思われる。

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    2015年06月26日
  • 歴史と私 史料と歩んだ歴史家の回想

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    法学部の武田先生をはじめ知り合いが沢山登場していた。ちょっと驚いたのは、先年亡くなった経済学部の加藤瑛子先生(日本経済史担当)が登場していたこと。東大100年史の編纂に携わったことがあるらしい。また東日本大震災時の佐賀香織さんとのエピソードも出て来る。

    また116ページに後藤隆之助保管の海軍省調査課の史料がうちの大学に移管されたことも記してある。

    著者がおこなった数々の聴き取りのエピソードが面白いのはもちろんだが、現役研究者とのさまざまな人間関係とか諸々が色々と滲み出ていて(時にははっきり出ていて)、そっちのほうがむしろ業界的には興味をそそられる部分があることは否めないかも。

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    2015年06月11日
  • 渡邉恒雄回顧録

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    面白いんだろうけど、頭がついていかなかった………。
    生まれてない頃の政治家の名前と関係性が大量に出てきて、それらとさまざまな関係性を築きながら政治のフィクサーになったということは分かったんだけど、頭に入ってこなかった…。

    政治の構成要因としての政治記者。もはや介入してるよね。

    あとは昔の政治は金の動き方が今と比べ物にならない。

    ナベツネというと、なんとなくお騒がせものというイメージが勝手についているが、「書く」ことへの自負という面では唯一無二としての存在なのか。
    確かに、政治に提言するメディアとしての「新聞」はあるべきだと思う。それはあくまで、政権の批判ありきではなく、様々な情勢を見た上で、我が社はこう思う、という上での提言。政治のコンサルタントとしての新聞社??

    なんとなくこの本に期待していたのは、政治のフィクサーとしての渡邉恒雄より、新聞記者としての渡邉恒雄だったのかもしれない。

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    2024年02月23日
  • 歴史と私 史料と歩んだ歴史家の回想

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    ネタバレ

     これぞ歴史学者、というのが良く分かった。ただ過去の文献を調べるだけではなく、目録作成などアーカイブもしっかりやろうとするあたりが一流の歴史学者だということを感じさせる。実際にその人物から話を聞いて調べる「オーラル・ヒストリー」という言葉は初めて知った。
     岸信介や中曽根康弘、渡邊恒雄へのインタビューなどはこれらの人物を知っているので生々しさが伝わってきて面白かったが、知らない人物へのインタビューの部分はイマイチピンとこなかった。自分の知識がもっと豊富になって読み直すと、もっと面白いと思える本かもしれない。

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    2021年07月10日
  • 大政翼賛会への道 近衛新体制

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    「『大政翼賛会』は、本当に『軍部主導』で行われたのか?」という疑問について、明確に回答してくれる書籍である。1931年に勃発した満州事変以来、日本に対する国際社会の視線は、年を追う毎に厳しくなっていった。このままでは国際社会における地位は低下し、ひいては日本の権益も外国に奪われるのではないか?戦前における日本の侵略行為は厳しく処断されて叱るべきだが、驚くことに日本の侵略政策について、日本の無産運動をリードしていた社会大衆党(戦前における、日本の社民主義者が集まって結成された政党)はもちろん、共産党幹部の中にも、この政策を支持するものがいたのである。「大政翼賛会」は、もともと「軍閥・財閥・既成政党に対する対抗勢力として、革新派官僚である「革新官僚」や、先に挙げた社会大衆党所属の政治家、元共産党幹部、日本の将来を憂える保守リベラルを標榜する政治家らによって企図されたものであった。彼らはその象徴として、その当時高い人気を誇った近衛文麿を代表にしようと画策する。だが肝心の近衛の態度・政治姿勢が定まらず、その結果できたものは、当初考えられたものとは全く違ったものになってしまった。
    濃密な人間ドラマが凝縮された一冊だが、引用している資料が漢文混じりだったり、言い回しや仮名遣いに古めかしいところがあったりで、理解しにくいのが難点である。だが70年以上前野政治状況は、現在とあまりによく似ている。果たして、歴史は繰り返すのか?

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    2016年05月14日
  • 歴史と私 史料と歩んだ歴史家の回想

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    実質的に歴史学界裏面史の回想禄。著者の破天荒ぶりと同時に、東大法学部の岡義武が真面目な人だったということが印象的であった。

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    2015年04月28日
  • 渡邉恒雄回顧録

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    ・良くも悪くも、日本の戦後史を語るうえで欠かせないナベツネの回顧録。

    ・特ダネを書くために、記者自ら特ダネを作ることがあるという。日ソ国交回復のきっかけとなった鳩山・ドムニツキー会談や、1955年の保守合同につながる三木武吉・大野伴睦の会談を、それぞれ新聞記者がセッティングしたというのは衝撃の事実。まさにニュースは「作られる」。

    ・若い頃、天皇制打倒を掲げていたにもかかわらず、「総理を含め政治家が汚れた存在であるからこそ、政治的に無菌状態の天皇が国民統合の象徴として必要なのだ」として天皇制支持に転向したが、これは大部分の日本国民の感情とも一致すると思う。

    ・政治家の対立は、政策やイデオロギーの違いから起こるのではなく、人間的な愛憎の感情から起こるという指摘には納得。だからこそ新聞記者は政治よりも政局のほうを好んで報道するのだと思う。

    ・オーラルヒストリーという手法によって、ナベツネは「喋りたくないことまで喋らされた」と言っているが、例えば「なぜ私はこんなに嫌われているのか」については一言も語っていない。つまり権力闘争についての記述が皆無。「喋りたくないこと」はまだまだ多そうだ。

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    2013年04月10日
  • 改訂版 那須川天心と学ぶ キックボクシングの絶技 入門編

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    購入済み

    本当に入門編

    始める前か、始めて間もない人用。2~3ヶ月ぐらいやってる人だと大半は知ってる内容。しかも那須川天心はインタビューと一部の技だけで、後は違う人が説明を。絶技って何だったんだろう。。。

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    2019年07月23日