森毅のレビュー一覧

  • 線型代数 ──生態と意味

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    森毅先生の数学書は魅力的だが、やはり難しいのですぐには読めない。数学科の人や数学オタクに向いていると思う。

    パラパラとぺージをめくっていたら、p37にこう書いてある。

    <これがfのランク(階数とか位数とか訳す)で、「線形代数の難しい概念」ということになっている。それについては、あらためて触れることにするが、これは「次元の弟分」ぐらいのもので、実のところ真に難しいのは、すでに使いまくっている次元の方で、使いまくっとるうちに感じがつかめるだろうと、ボンヤリしたままで使っとるわけだ。それでも、ランクになると、部分空間やら商空間がからんでくる。そのところを、ここでさしあたり論じてみたわけだ。>

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    2025年11月24日
  • 数学受験術指南 一生を通じて役に立つ勉強法

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    数学技術書の側面より、勉強本として自分の専攻領域に当てはめて読んだ

    もう筆者の優しく丁寧な言葉と、キリッとした指摘に筆者が大好きになってしまった。本当に優しい
    これが40年以上前に書かれたものだと言うからびっくりする。
    軒並みの受験術書物、勉強本を凌駕します

    受験を控える人、仕事の勉強に悩める人、学ぶことが苦手な人の心の指南書になるでしょう
    私の2022年ベストに入るだろうし、恐らくバイブルになる




    個性を知り、個性を活かした勉強法を身につける(数学受験術指南

    #目的、到達時の状態、理想100%達成時のイメージ
     どうなりたいか
     どんなことができることを望むのか
    #傾向と対策
     

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    2023年01月17日
  • 新版 数学プレイ・マップ

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    「プレイ・マップ」とあるとおり、深入りしない内容だが、もちろん数学の高級なところが、どれくらい難しそうなのか、ということをしっかり伝えている。このころから「圏論」の話題を一刀斎が取り上げていたことに驚いた。

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    2020年10月04日
  • 位相のこころ

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    わかりやすい

    歴史的な観点から位相の定義ができあがるまでをわかりやすく解説してくれています。読み物としてオススメです。

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    2019年02月24日
  • 現代の古典解析 ──微積分基礎課程

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    わかりやすい

    数学に興味のある高校生に読んで欲しい一冊。

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    2019年02月10日
  • 生きていくのはアンタ自身よ 佐保利流「人生」と「勉強」トラの巻

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    ずっと気になってきた、森毅さんの本。期待通り、おもしろいひとやった。いいこと書いてたなぁ。森さんの本、今後読んでいきたいと思えた。

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    2015年10月24日
  • 位相のこころ

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    大学数学における最大の鬼門ともいえる「位相空間論」。教科書では、3つの単純な公理で与えられる開集合系が天下り的に定義され、その後、近傍やコンパクトに関する議論が無味乾燥に繰り広げられるのが普通である。学生は、極めて抽象的で、直観的な理解がまったく及ばない世界を、演繹だけを頼りに各々の定理と証明を「理解」し、訳がわからないまま先に進んでいかなくてはならない(それはそれで楽しいのだが)。
    本書では、位相空間論という学問が発達した歴史的背景や、位相空間の定義が多くの数学者によって洗練されていく過程を描きつつ、開集合・閉集合・近傍・コンパクト・全有界などの基本概念により、順序や距離を用いることなく極限

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    2013年01月20日
  • 位相のこころ

    購入済み

    森毅先生による位相構造への入口

    本文中に「位相構造の神髄に近づきたいと言うような色気もないではない」と言うようなことを書かれていた森先生による入門書。ただ数学に近づいた経験のない者にとっては、そもそも位相って何だろう?、それに構造をくっ付けると、これまたもっとわからない、だろう。ただ、代数や順序については何となく習った経験があれば、代数構造とか順序構造と聞けば、うーん何となく、の気持ちになるかも知れない。位相構造も代数や順序のように数学の基礎をつくる根本の考え方。森先生の講義を聞くつもりで読むと良い。

    #共感する #タメになる

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    2024年06月14日
  • 悩んでなんぼの青春よ ──頭がいいとはどういうこと?

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    京大名誉教授の森毅先生の中高生向けの文章です。が、ちょっと難しいような気がします。
    ーきっちり目標を決めないで、可能性をどんどん増やす方が良い。若いうちは関心が狭かったり、付き合いづらい人がいるのは仕方がない。それを広げるがどうか。ー
    遊びがある方が良いという考えに、ほっとしました。

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    2022年07月26日
  • 数学受験術指南 一生を通じて役に立つ勉強法

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    野矢茂樹著『哲学な日々』に本書の解説が掲載されていたことから本書を知り、読んだ。
    森毅の存在は知っていたが著書を読んだのは初めてだ。1981年発刊の本書はベストセラーになったという。
    肩の力が抜けた独特の文体で面白い。
    そして、一刀斎の別名の通り、所々で鋭い視点が展開される。
    特に最後のエッセーは目が覚める内容を含んでいる。

    「他人に迷惑をかけない」というのは障害者への差別に通じる。人は誰しも迷惑をかけずには生きられない。お互いが迷惑をかけていくものだ。

    人間の心の底にある「寂しさ」への思いが「優しさ」である。人間が生きていくには装ったり、争ったり、何かを思い詰めたりしなければならず、その

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    2020年10月16日
  • 数学受験術指南 一生を通じて役に立つ勉強法

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    森毅氏の中公新書を文庫化したもの。採点に関するエピソードが本書の白眉だろう。こういう京大文化が、これからも残ってほしいものだが、果たしてどうか。

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    2019年10月08日
  • 数学受験術指南 一生を通じて役に立つ勉強法

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    数学者森毅(1928-2010)による受験数学にまつわるエッセイ、1981年。

    この本に最初に出会ったのは浪人時代、その頃通っていた予備校の数学講師が「京大受験生の必読書」と言っており手に取った。当時は中公新書に入っており、こんな説教臭い副題はついていなかったように思うが、新書版がどこへ紛失してしまったのかいま手元にないので確認はできない。



    当時の読後感がやや苦いものであったことを、この度読み返しながら思い出した。森が称揚する「反‐秀才・反-完全主義・反-強迫・反-画一」などの姿勢が自分の気質とは正反対であって、まるで自分は頭が固いだけのつまらぬ人間だと否定されたような気持ちになって

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    2018年08月26日
  • 寄り道して考える

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     2大先生の対談集。養老先生は昆虫本で、森先生は受験術指南以来、勝手にお世話になった。ので、両氏の名前を見るとつい読んでしまう。
     養老先生、長生きしてください。

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    2018年08月23日
  • 寄り道して考える

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    養老孟司氏と森毅氏の対論本。本書では、現代人の抱えるジレンマ的思想や、脈々と受け継がれる「非国民」の文化、「逃げられない」社会を解剖していく。
    非常にテンポが良く、読むと元気づけられたり、襟を正したくなったりと身になる濃い内容。
    特に連歌連句から続く「場の文化」という考え方にはうなずくばかり。人と話すことでブレイクスルーって生まれるよね。

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    2014年06月17日
  • 数学受験術指南 一生を通じて役に立つ勉強法

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    このつかみどころの無い感じが、いいかも。大学受験に役立つかというと、其れ程でも無いと思える。というか、役に立たないかも。ただ、大学教授ってこういう人なんだな、こう言う人が大学の教授になるのかな?など、読み物としておもろかった。

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    2014年06月16日
  • 数学受験術指南 一生を通じて役に立つ勉強法

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    自分を知ること、自分なりの方法を見つけること、数学の勉強というより、生き方を語っている。客観視すること、答案は採点者に伝わるように、というのは、社会に出てからも役立つことになる。数学の勉強を通じて、そういったことを身に着けられるのだと思った。私自身、高校当時は数学が苦手で、放棄してしまったことが悔やまれる。

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    2013年03月23日
  • 居なおり数学のすすめ

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    エッセイストとしても有名だった数学者故森毅のエッセイ集。共通一次批判や学校批判は現代にも通じる。ただいろいろな雑文をあつめてきているので似通った文章が多い。

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    2013年02月11日
  • 数学受験術指南 一生を通じて役に立つ勉強法

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    森さんのちょっとぶっ飛んだ感じが面白い。分からないものに、どう対応するか、という点は数学だけでなく様々な面から身につけたいし、身につけられるように子どもを育てたい。

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    2013年01月03日
  • 数学受験術指南 一生を通じて役に立つ勉強法

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    平成22年に逝去された数学者、森毅による書。

    『数学受験術指南』とタイトルにあるが、読んでみると、副題にある『一生を通じて役に立つ勉強法』の方がメインに感じる。
    しかも、言葉の上面だけ捉えたのでは、まったく人生にも数学受験にも役に立ちそうに無い、面白い内容。
    受験生が読んで、はたして役に立つと思えるのかは疑問。むしろ、それ以降に振り返りとして読んだ方が面白いと思う。そもそも、受験生にとって、そんな余裕はないというのが本音だと思う(が、森毅さんはそういうことをバッサリと否定しているのだが・・・)。
    本書では森毅さんの数学に対する姿勢、そして人生に対する姿勢が描かれている。
    そういった個性をコピ

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    2012年11月21日
  • 異説 数学者列伝

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     今風に言えば、「数学 トホホ人物伝」といったところでしょうか。天才と呼ばれた人たちにも、人知れず苦労したことや、苦労が報われないこともあったということを、あらためて教えてくれます。

     たくさんの人が紹介されています。例えば、ボヤイという人の最後はこんな感じです。

     p.134 その遺体は名もない共同墓地に運ばれ、教会の記録にはたれが書いたのか、「その生涯はむだに終わった」とある。

     う~ん、事実とはいえ、あまりと言えばあまりの結び方です。

     難しい計算や数式は出てきませんが、数学用語はそれなりに出てくるので、読みとばすにしても多少忍耐が必要です。でも、数学に興味がある人であれば、

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    2012年11月02日