直良和美のレビュー一覧

  • 集結

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    各分署でクセツヨで持て余されていた者たちが、不祥事を起こして閉鎖間際のピッツォファルコーネ署に集められて……というシリーズ作品の一作目。

    これ好き!大好き!キャラがみんな魅力的で最高!!

    21世紀の87分署らしいが、87分署を未読なのでどちらかというと「はみ出し者警察小説」という文言で特捜部Q的な感じかと読み始めたら、雰囲気が全然違う!これがイタリア小説!(笑)北欧のあの重苦しいのも好きだけど、イタリアのカラッとした感じも好き!愛と情熱、とてもいい!シリーズ追いかける!


    女にモテモテなロヤコーノ警部と親のすねかじりスピード狂のアラゴーナ一等巡査とのコンビも最高だけど、いまんとこ良いとこ

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    2025年10月28日
  • 誘拐

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    イタリア小説、2冊めです。
    面白いです❗️

    詳細は述べまませんが、是非読んでみて下さい。

    イタリア❓って思って読みましたが、楽しめます。
    この後もとても楽しみです。

    翻訳の方にも「ありがとう❗️」って言いたいです。

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    2022年07月16日
  • 誘拐

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    イタリア ナポリ舞台の警察小説。
    誘拐事件 と 空き巣事件 が交錯する。
    筋よりも人間模様が豊か。風物としてイタリアの人の日常 社会の雰囲気を感じる。

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    2021年08月16日
  • 南の子供たち

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    全作品でいて、今回も楽しめた。

    『北京からきた男』でも出てきたけれどここにも大陸鉄道建設時代の中国人労働者の話が興味深い。

    移民と家族の話。

    南部方言の訳し方と青い砂糖衣のクッキーという表現がちょっと気になったけど、翻訳の仕事はしたことがあるので、深く考えてのことなのだろうと思い直した。
    一作目のチャイナ・タウンを原作で読んでいる。

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    2025年07月25日
  • ファミリー・ビジネス

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    CL 2025.3.11-2025.3.13
    チャイナタウンのギャング堂(トン)をめぐるお話。活き活きとした動きのある描写ですごく楽しかった。

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    2025年03月13日
  • ファミリー・ビジネス

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    ネタバレ

    リディア&ビルシリーズ最新作。
    今回はリディアが主役の回。
    相変わらずテンポよく、心地いい。
    ミステリーとしては今一つなのかもしれないがこのシリーズはいつでも面白く読める。

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    2025年02月08日
  • ファミリー・ビジネス

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    ネタバレ

    2025年の1冊目は、S・J・ローザンの「ファミリー・ビジネス」です。リディア・チン&ビル・スミスのシリーズ14作目にして、シェイマス賞最優秀長編賞受賞作。ニューヨークのチャイナタウン、中国系マフィア堂(トン)に関わる事件なので、リディアがメインのパートです。
    正統派のハードボイルドというよりは、ネオ・ハードボイルドと言った方が良いでしょう。ウィットに富んだやり取り、伏線回収の妙、巧みなストーリーテリングと円熟した書き手の技を感じます。
    結局の所、家族の問題だったという所に、事件は帰結します。色々な家族の形が有り、誰もが家族を守ろうとする、愛そうとするという事ではないでしょうか。
    ☆4.5

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    2025年01月03日
  • 鼓動

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    ネタバレ

    久しぶりに読んだ新作なので内容を思い出せるか心配だったが、それぞれのキャラクターがしっかり描き分けられているので、それは杞憂だった。

    今回、真面目で正義感が強すぎるが故の怒りを暴力で発散してしまうロマーノが、職場の近くで生後間もない赤ん坊をみつけたことから話が始まる。
    いい加減な仕事をすることもなく、裏に回ってあくどいことをするわけでもないロマーノが、その怒りのはけ口を求める言い分が自分勝手すぎて好きではなかった。
    ロマーノの気持ちはわかるとして、だから殴られる人はその痛みを我慢しろと?

    小さな赤ん坊をその手に抱いた時、ロマーノは初めて小さくてか弱い命を愛おしむことを知った。
    重篤な感染症

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    2024年09月29日
  • 鼓動

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    P分署捜査班シリーズの4作目。読み進めるに従い捜査班メンバーの過去の事を思い出す。特に今作はミステリー性が前面に出ていて、メンバーの人柄と共に深みを与えていた。とりわけ、おバカキャラのアラゴーナの成長ぶりに目を見張った。

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    2024年07月08日
  • 鼓動

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    〈P分署捜査班〉シリーズ第四弾。ゴミ集積場で見つかった生後間もない赤ん坊。捜査班は親や犯人を探すため動き出す。このシリーズは短い章立てで捜査班のメンバーそれぞれの私生活や仕事に対する苦悩なども描かれていて、個性的な人物たちの違う面が見られるのも面白い。

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    2024年07月02日
  • その罪は描けない

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    ネタバレ

    CL 2023.8.23-2023.8.24
    今回の語り手はビル。
    「おれが犯人だと証明してくれ」という、いかれた天才画家サムの依頼で殺人事件を捜査することになる。サムは、まあ、どこか精神疾患があるんだろうなと思わせる変わり者だけど、非常にチャーミング。惹きつけるものがある。だからこそ真犯人はちょっと悲しかった。
    ビルとリディアの関係も安定してきて、これからも楽しみなシリーズ。

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    2023年08月24日
  • その罪は描けない

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    ネタバレ

    リディア・チン&ビル・スミスのシリーズ第13作目。今回は、ビルのパートです。前作「南の子供たち」が、かなり面白かったので、今作も期待大です。
    ビルの元に、殺人者で有り、かつての依頼人、現在は、画家として活躍しているサムが、「殺人事件の犯人だと証明してくれ」という依頼を持ち込みます。興味を引く面白い出だしですが、途中までは、展開も遅く、退屈で読むのを諦め掛けましたが、残り3/4の所、ある殺人が起きた所から、一気に物語が、加速します。最後の最後には、お約束の反転シーンも有ります。伏線回収も含めて、残り1/4は、お見事です。
    ☆4.5天才には、生きづらい世の中です。

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    2023年07月16日
  • その罪は描けない

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    今回はビル視点で話が進む。
    彼の回は、ハードで、痛みが伴い、事件が解決した後もやるせ無さを感じる印象だが、今回は違った。
    だが、もちろん面白い!
    ページを捲る手を止めさせない話運び、軽妙でユーモアのあるやりとり、リディアとの関係、憎たらしくてイラッとさせる登場人物、反対に魅力的でタフな人物。
    中でもリディアのお母さん、彼女は最高だという点では満場一致だと思う。
    きっと次作が出るだろう来年が待ち遠しい。

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    2023年07月09日
  • 寒波

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     87分署シリーズのようなものをイタリアを舞台に描きたい作者と、87分署シリーズのような安定したシリーズを懐かしむ読者との融合、といった気配漂う読書時間が嬉しい、本シリーズ新作である。もっと速いペースで次々と読ませて頂けると有難いのだけれど4年目にして三作目というのは少し間が空き過ぎの印象。せっかく印象に残る個性的刑事たちの集まりなのに、今回のように二年も待たされるとさすがにせっかくの個性も忘れてしまうというもの。

     さて本書では二件の事件が同時に起こり、それぞれの事件に二組の刑事コンビたちが振られるという、刑事ものの王道みたいなスタートなのだが、87分署を思わせるように刑事たちの個性を重視

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    2023年05月21日
  • 寒波

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    2023.05.17
    警察小説としてもちろん良い。そして、日本人との違いを感じるのは、家族、愛情、家庭といったイタリア人が大事に思っていることについての理解が深まるのが良い。登場人物の家庭観、愛について、家族についての考え方や行動が面白い。

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    2023年05月17日
  • 寒波

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    ネタバレ

    今回も事件はふたつ。
    同居する兄妹が殺された事件と、父親による中学生の娘への性的虐待。
    大きいほうの事件(殺人事件)はロヤコーノとディ・ナルドが担当することに不満を募らすロマーノとアラゴーナ。

    しぶしぶ虐待の事実を探りに中学校へ向かう。
    ああ、また子どもが被害者なのか…と思ったけれど、それに負けないくらい後味の悪い事件だった。
    しかも事件として公にしなかったので、「活躍したい」欲は満たされなかったと思うけど、アラゴーナについては、ますます隠れていた才能が顔を出してきて、面白い。

    作品としてはちょっとワンパターンになってきたな。
    ふたつの事件が並行して起こり、二班に分かれて捜査。
    犯人または

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    2023年05月05日
  • 誘拐

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    ネタバレ

    大きな事件は10歳の少年の誘拐事件。
    所長はロヤコーノに担当させたかったのだけれど、最初に通報を受けたロマーノとアラゴーナに任せることにする。
    問題を抱えた刑事たちの中でも一番使えないと思われていたアラゴーナが、意外に勘が良くていい仕事をする。

    ロマーノとディ・ナルドは空き巣事件を担当する。
    家の中に貴重品はたくさんあったのに、それに手を出さずに金庫の中から何かを盗み出した空き巣。
    しかし被害者は、金庫の中に価値のあるものはないと言う。

    今回誘拐された少年が健気でねえ。
    周りの大人たちがみんな自己中なのに、人を信じて、辛いことも我慢して、約束は守って…。
    彼が熱を出した辺りから、気がせいて

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    2023年04月20日
  • 誘拐

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    ネタバレ

    よくある組織から疎んじられた刑事が集まる署の話だがそこそこ面白い。
    ストーリーとは関係ないが途中の5月は、の話がグッとくる。
    気になる終わり方をする作品が増えてるなー。次が刊行されてから読まないと忘れちゃうよ。
    関係無いけど最近読んだ本と同様ロマが出てきて差別の対象だったり、異性愛はまだおおぴらにできなかったり、マスコミは日本は遅れてると盛んに言うがどこも一緒なんやなぁって考えさせられた。

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    2023年03月09日
  • 南の子供たち

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    大変ご無沙汰、帰ってきたリディアとビル。今回はホームグラウンドのニューヨークを離れて、完全アウェーのミシシッピーが舞台。私も彼女と同様、南部に中国人のコミュニティーがあったとは知らなかった。歴史的な事柄として、ペーパーサン(書類上の親子関係)となってアメリカに渡り、苦労した移民がいたことは知っていても、その事実がそう遠くない過去であったと知った時のショック。南部という地域性と相まって、リディアが出会う衝撃は読者が受ける衝撃と同じだ。
    シリーズをずっと読み続けてきた私に取っては、ラストにやっと肩の荷が降りたと言いましょうか。やっとここまでって感じ。絶版になった過去作品も是非復刊して多くの人に読ん

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    2022年09月08日
  • 南の子供たち

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    ネタバレ

    前半、アメリカ南部の人種、移民問題の話が続くのだが、これがとても興味深い。
    一応ミステリなので真犯人探しをするけど、話が大きく動くのは後半で、予想外の結末にはならなかった。

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    2022年07月07日