直良和美のレビュー一覧

  • 誘拐

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    <P分署捜査班>シリーズの2冊目。
    今度は、前作とはペアが異なり、メインとなる誘拐事件にロマーノとアラゴーナ、奇妙な空き巣事件をロコヤーノとディ・ナルドという組合せで捜査が進む。
    前作で彼らを含めた分署のメンバーの人となりや事情は分かっているが、新しい組合せでちょっとした別の一面が見えてくるのが一興。副署長がこだわり続ける一連の自殺案件にもちょっとしたサスペンスあり。今回も結構面白く読んだ。
    前作同様、彼らの個人的な事情や悩みを読んでいる内に事件は解決していった感じだが、“問題のある警官たち”ではあるが、皆、警官としてはなかなか有能なのである。

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    2022年04月07日
  • 集結

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    「おすすめ文庫王国2022」の「冬休みに読みたい!おすすめシリーズ(ミステリー)」で推されていたので買ってみた(とっくに冬休みは終わっているけどね)。

    ナポリでも治安最悪の地区にあるピッツォファルコーネ分署で、汚職により捜査課に大量欠員が発生。そこで各地から腕利きだが問題のある警官たちが送り込まれ、急造で捜査チームが結成される…というところから始まるお話。

    敏腕であるが独自の捜査方針を貫いて左遷されたロコヤーノ警部、暴力衝動を抑えられないロマーノ巡査長、度を超えた銃器好きのディ・ナルド巡査長補、コネ就職でスピード狂のアラゴーナ一等巡査という面々に、新任のパルマ署長、不審な自殺を調査し続ける

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    2022年03月12日
  • 誘拐

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    今回も、同時並行する2つの事件を
    それぞれのチームが捜査して
    別々に解決するんですね。
    でも、誘拐事件の方が時間との勝負だから
    空き巣事件担当のロヤコーノたちが
    あっちは大丈夫か…なんて
    頭の端で心配しながら動いてるのが
    群像刑事部屋っぽいな。

    1巻でサラッと紹介されていた
    各キャラの私生活の悩みも
    ぐっと掘り下げられているし。
    …すごい近くにサイコパスいるし…
    そっちも気になる。

    軽くネタバレになるけど
    誘拐の方の真犯人がつい口にした
    「犯人しか知り得ない情報」
    あとから読み返して悔しかったです〜。
    ほんまや〜。スルーしてたわ〜。

    ちょっとモヤモヤする結末なので
    また続きも訳してほしい

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    2022年01月10日
  • 誘拐

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     マウリツィオ・デ・ジョバンニのイタリア警察P分署捜査班シリーズ第2段(邦訳版として)です。2013年(邦訳版2020年)に''集結''が刊行され本作も2013年(邦訳版2021年)刊行です。

     ナポリにあるピッツォファルコーネ署のP分署は、イタリア各地の警察署から訳あり捜査官を寄せ集めた除け者集団で、それぞれが問題を抱えている。

     ・副署長ピザネッリの妻カルメンは自殺したが自殺者の急増にピザネッリは疑問を抱き独自捜査をしていたが、犯人は友人の修道院の院長レオナルドなのだ。(今回の事件とは関係有りません)

     ・ロヤコーノは、離婚し別居。今は母親と仲

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    2021年08月22日
  • 集結

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     イタリア市警のロヤコーノ警部は、単独捜査だが凄腕刑事で上司から疎まれ閉鎖寸前のナポリ、ピッツォファルコーネ署、通称P分署に飛ばされた。捜査班の面々は、スピード狂で市長の縁故アラゴーナ・拳銃マニアの女性刑事アレックス・不祥事を起こした刑事の元同僚でコンピュータに詳しい女性刑事オッタヴィア・暴力的なロマーノ刑事と定年間際の副署長ピザネッリだ。

     早速事件発生、公証人フェスタの妻が自宅で殺された。妻のコレクションのスノードームで殴り殺された。

     一方で半身不随の老婆から不審な家が有ると P分署に通報が入った。不審なアパートは老婆の向かいで女性が監禁されている様だと。

     本作は、イタリアではP

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    2021年06月20日
  • 誘拐

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    前作は面白かった、で今作は?と考えた時、前作より超える作品だったか、と言う点を思った。キャラもたっているし、読み進める程に彼等彼女らの思いを汲み取れる、けど次作がこのレベルなら私はあえて手に取らないかもしれないと思った。

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    2021年06月20日
  • 誘拐

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     21世紀の87分署。そんなシリーズが始まって二年目。最初の頃の本家87分署シリーズは、確か年間に三作ほどのハイピッチで出版もスタートしていたが、徐々に年二作となり年一作となってゆく。しかしページの厚みは時代の流れとともに増して行った。生活スタイルの推移や、世相や思想の変化などが、取り扱う事件にも徐々に変容を強いてきた感がある。

     でも人間の罪業に、きっとあまり変化はないのだ。愛、嫉妬、憎悪、物欲、激情、その他。人間の愚かさも誠実さもひっくるめて、都市に営まれる悲喜こもごもの愚かな人間たちのやりとりも誠実な人間の人生も、そんなには変わらないのだ、きっと。

     無論、捜査手法には科学技術の進歩

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    2021年06月12日
  • 集結

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    解説の吉野仁ほか、信頼できる書評家たちの評価も高いナポリを舞台にした刑事物語。主役であるロヤコーノ警部に想いを寄せるトラットリアの女主人とか判事とかが、いかにも色気があって魅力的。それと比較するとロヤコーノをはじめとする刑事達の魅力が今ひとつ。そして最大の問題は2時間ドラマ的強引な真犯人とその動機…。
    次作はいいかな。3.0

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    2020年12月17日
  • 集結

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    ああ、ほんとだ!
    帯通りだったわ…イタリアの87分署!
    昔、好きだったなぁ、あのシリーズ。

    そもそも「はみだしものばかり」
    集められた分署が舞台で
    ボスがちょっといい人という
    このパターン大好きだし(笑)
    そうか〜、イタリアでもアリか〜。

    並行して起きた二つの事件に
    コンビ組んだばかりの2チームが
    それぞれ捜査に当たるんだけど
    最終的に二つが一つに!
    …つながりません(-〜-)
    そうくるかぁ。

    今回は人物紹介編ってとこですかね。
    シリーズ、出るといいな。

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    2020年12月05日
  • 集結

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    「パリ警視庁迷宮捜査班」を彷彿させるメンバー。ナポリを舞台にしたはみ出し刑事達が活躍する警察ミステリー。今回はそれぞれの紹介にページ数を費やしていて、捜査の仕方にメンバーの性格や特徴を滲ませている。シリーズ化されるようなので次回を期待したい。先日読んだ「汚れた雪」などイタリアミステリが翻訳されだしたのが嬉しい。それにしても、イタリア男性の惚れやすい性質が面白い。

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    2020年07月24日
  • 集結

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    エド・マグベイン 87分署シリーズを殆ど読んだので
    興味を持ち一気に読みました。
    名前が馴染みなく何度も見返しを見ながらの読書でした。
    第2作に期待している。人物の描き分けも自然で、このままシリーズが続いて翻訳して欲しい。
    マグベイン のシリーズも一気に読破して深く心に残った作品でした。

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    2020年07月06日