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P分署近くに捨てられていた赤子の親を探して奔走する捜査班の刑事たち。だが事態は次第に思わぬ展開へ……イタリア発の人気警察小説、〈21世紀の87分署〉シリーズ最新刊!
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Posted by ブクログ
P分署捜査班シリーズの4作目。読み進めるに従い捜査班メンバーの過去の事を思い出す。特に今作はミステリー性が前面に出ていて、メンバーの人柄と共に深みを与えていた。とりわけ、おバカキャラのアラゴーナの成長ぶりに目を見張った。
〈P分署捜査班〉シリーズ第四弾。ゴミ集積場で見つかった生後間もない赤ん坊。捜査班は親や犯人を探すため動き出す。このシリーズは短い章立てで捜査班のメンバーそれぞれの私生活や仕事に対する苦悩なども描かれていて、個性的な人物たちの違う面が見られるのも面白い。
はみだしっ子分署シリーズ、4巻目。 今回は分署イチの暴れん坊気質ロマーノが ゴミ置き場で赤ん坊を見つけちゃって しかもその子があやうく死にかけで もうめちゃくちゃ愛情傾けて 保護者探しに奔走します。 一方、その対極のようなチャラ男アラゴーナ。 近所のガキんちょに「腕利きの刑事」なら 迷子の仔犬を...続きを読む探してくれよ!と泣きつかれ まんざらでもなく捜査開始。 赤ん坊と仔犬。守られるべき存在。 どっちも問題のある刑事たちの 人としての根っこの部分の温かさがみえて ますますシリーズに愛着湧いてきた。 隣のサイコパスがついに 本筋の事件に関与か!?と思わせて 実は微妙に平行線上の別件とか…ヒヤヒヤ。
久しぶりに読んだ新作なので内容を思い出せるか心配だったが、それぞれのキャラクターがしっかり描き分けられているので、それは杞憂だった。 今回、真面目で正義感が強すぎるが故の怒りを暴力で発散してしまうロマーノが、職場の近くで生後間もない赤ん坊をみつけたことから話が始まる。 いい加減な仕事をすることもな...続きを読むく、裏に回ってあくどいことをするわけでもないロマーノが、その怒りのはけ口を求める言い分が自分勝手すぎて好きではなかった。 ロマーノの気持ちはわかるとして、だから殴られる人はその痛みを我慢しろと? 小さな赤ん坊をその手に抱いた時、ロマーノは初めて小さくてか弱い命を愛おしむことを知った。 重篤な感染症にかかっていて命の危機に瀕している赤ん坊に、ロマーノは別居している妻の名・ジョルジャをつけた。 母親と思しき若いウクライナ女性の死体が発見され、ロマーノは来る日も来る日も病院に通い小さなジョルジャの安否を心配しながら捜査に励む。 この事件については、割と早いうちに犯人はわかりましたが、とことん自分勝手でしたね。 母親のララは何の否もなくて、誰からも愛されていて、美人すぎるけれど心根のとてもいい人…だから殺されてしまったんだなあ、神様。 ロマーノは別居中の妻と復縁できるのか、ロコヤーノは父として生きるのか男として生きるのか、アレックスの失ったものの大きさと、アラゴーナの今回の事件に対する過剰な評価の行方が気になります。 しかしこのシリーズ、イタリアが舞台とは思えないくらい、いつも寒そう。
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