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P分署近くに捨てられていた赤子の親を探して奔走する捜査班の刑事たち。だが事態は次第に思わぬ展開へ……イタリア発の人気警察小説、〈21世紀の87分署〉シリーズ最新刊!
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Posted by ブクログ
別居中の妻への想いに悩むロマーノ刑事はP分署近くのゴミ集積所で生後間もない赤ん坊を見つける。 赤ん坊の親探しから始まった事件はとんでもない方向に進んでいき…… キャラ立ち最強のシリーズ4作目 今作はロマーノの変化がとても良い。あと、アラゴーナ!なんだかんだでいい奴なんだよなぁ……いいねぇ。 事件は...続きを読むなかなかヘヴィ。というか、シリーズ内で一番驚いた。 P分署メンバーがそれぞれ幸せになりたくてもがいている様がとても良い。あ、私は俄然レティツィア派デス(笑) 解説で若林踏氏も書かれているが、この作品、「現代の海外警察小説の入門書」としてマジでオススメ。 キャラが立っている&分量が少なめ&シリーズ5作目が出たところで追いつきやすい。 個人的にイタリア小説らしい(?)明るさと乾いた感じもマル。
先日、久々にこの警察小説の最新作を読み終えて、気づいたのはその前の一作を抜かしていたこと。というわけで直後に、忘れないうちに本書を取りあげ二日で読み終えた。忘れないうちに、というのは一年も間が空くと確実に刑事たちの名前や特徴や関係性などはかなり忘れてしまうからだ。 87分署を読んでいた頃は刑事...続きを読むの特徴がけっこう際立って、ユーモラスな部分もあったり、途中で殉職したりと、まあ『太陽に吼えろ』などを思い出して頂ければよいと思うが、出版も年一度ではなく数か月に一度という形でハヤカワ文庫は翻訳を進めていたためもあるので、刑事たちの特徴や運命などはあまり忘れず前作を引き継ぐことができた。いや、それ以上に自分も若かったし、古く一作目に遡って一気にどんどんシリーズ読みをしていたということもあったから圧倒的に古いシリーズは有利だ。警部がロヤコーノで巡査長がロマーノでどちらも重要人物なのだが名前の区別がつきにくいというのも不利だ。 さてつらつらと苦情から入ったものの、出来損ないや問題児ばかりを集めた分署ものというのは、ある意味個性豊かでやはり面白い。今回はアラゴーナのごり押しな個性が相当目立ったかなと思う。若手の問題児なのだが、図々しさと前のめりな態度がネガティブになる点が多かったように思うが今作ではいい意味での責任感という形になっていて、彼のごり押しがなければ事件は終結しなかったかもしれない、くらいに思えた。 また、刑事や検察のつきあいが日本に比べて深いような気がするが、本シリーズでもある刑事とある検事の間で微妙な個人的関係が継続しており、この二人に今後どのような転機や行く末が訪れるのかも気になる。 遅くなったが、本書は、捨てられていた赤子が発端となり、その裏に移民の問題が浮かび上がる。ウクライナからの移民であるが、時代背景が現在ではないためロシアとの戦火などの問題はこの時点では取り上げられてはいない。 いずれにせよ、アメリカの警察小説と違って、日本並みの面積を持つイタリアというさして大きくはない国家の一都市にある警察分署を舞台にしていながら、近隣諸国との国際的関係を背景にして、我々があまり接する機会のない国や街(イタリアの中でも特徴があるナポリの小さな町らしい)に生きる人々をスケッチしつつ、問題児と呼ばれる刑事たちが掃き溜めのように集められ、しかもそのそれぞれの個性で活性化している本シリーズ、頑張って翻訳次第どんどん出版して頂きたいところだ。
P分署捜査班シリーズの4作目。読み進めるに従い捜査班メンバーの過去の事を思い出す。特に今作はミステリー性が前面に出ていて、メンバーの人柄と共に深みを与えていた。とりわけ、おバカキャラのアラゴーナの成長ぶりに目を見張った。
〈P分署捜査班〉シリーズ第四弾。ゴミ集積場で見つかった生後間もない赤ん坊。捜査班は親や犯人を探すため動き出す。このシリーズは短い章立てで捜査班のメンバーそれぞれの私生活や仕事に対する苦悩なども描かれていて、個性的な人物たちの違う面が見られるのも面白い。
はみだしっ子分署シリーズ、4巻目。 今回は分署イチの暴れん坊気質ロマーノが ゴミ置き場で赤ん坊を見つけちゃって しかもその子があやうく死にかけで もうめちゃくちゃ愛情傾けて 保護者探しに奔走します。 一方、その対極のようなチャラ男アラゴーナ。 近所のガキんちょに「腕利きの刑事」なら 迷子の仔犬を...続きを読む探してくれよ!と泣きつかれ まんざらでもなく捜査開始。 赤ん坊と仔犬。守られるべき存在。 どっちも問題のある刑事たちの 人としての根っこの部分の温かさがみえて ますますシリーズに愛着湧いてきた。 隣のサイコパスがついに 本筋の事件に関与か!?と思わせて 実は微妙に平行線上の別件とか…ヒヤヒヤ。
久しぶりに読んだ新作なので内容を思い出せるか心配だったが、それぞれのキャラクターがしっかり描き分けられているので、それは杞憂だった。 今回、真面目で正義感が強すぎるが故の怒りを暴力で発散してしまうロマーノが、職場の近くで生後間もない赤ん坊をみつけたことから話が始まる。 いい加減な仕事をすることもな...続きを読むく、裏に回ってあくどいことをするわけでもないロマーノが、その怒りのはけ口を求める言い分が自分勝手すぎて好きではなかった。 ロマーノの気持ちはわかるとして、だから殴られる人はその痛みを我慢しろと? 小さな赤ん坊をその手に抱いた時、ロマーノは初めて小さくてか弱い命を愛おしむことを知った。 重篤な感染症にかかっていて命の危機に瀕している赤ん坊に、ロマーノは別居している妻の名・ジョルジャをつけた。 母親と思しき若いウクライナ女性の死体が発見され、ロマーノは来る日も来る日も病院に通い小さなジョルジャの安否を心配しながら捜査に励む。 この事件については、割と早いうちに犯人はわかりましたが、とことん自分勝手でしたね。 母親のララは何の否もなくて、誰からも愛されていて、美人すぎるけれど心根のとてもいい人…だから殺されてしまったんだなあ、神様。 ロマーノは別居中の妻と復縁できるのか、ロコヤーノは父として生きるのか男として生きるのか、アレックスの失ったものの大きさと、アラゴーナの今回の事件に対する過剰な評価の行方が気になります。 しかしこのシリーズ、イタリアが舞台とは思えないくらい、いつも寒そう。
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