渡辺順子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ多分、ガチ初心者の私は一通り勉強してからもう一度読んだ方が楽しめると思うのですが、ワインが世界史(主にキリスト教世界)と共にあったことがよくわかる入門書で非常に面白かった。今後白ワインを飲むときにはカール大帝の白髭を思い出すだろうし、ゲーテを読みながらアルザスワインを飲むのも楽しいだろうと思った。禁酒法を生き延びたアメリカのワイナリーは教会にワインを収めていたというエピソードを読んで、昔ラ・トゥーレット修道院に泊まった時のことを思い出しました。あまり英語が得意でないフランス出身のポスドクの女性と夕食のテーブルが一緒になって、平易な英語と、私のめちゃくちゃなポルトガル語と身振り手振りで会話したことがあったのだけど、気づけば赤ワインのカラフェを二人で空けるほど楽しい時間を過ごしたのが懐かしい。早く疫病も戦争も気にせず世界を旅できる、そんな平和な日常が戻ってきますように。
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Posted by ブクログ
本書のタイトルには「多読」という言葉が使われていますが、一般的に言う「沢山読む」という程度の意味で、実際の内容は、精読と多読の中間、多少多読寄りと言ったところです。
辞書を使わずに、それなりに快適な速度で読める作品で読書体験を積むということは、読むことそれ自体の楽しみを知る上で大切なことだと思います。しかし、それに適したレベルの素材で、自分の好みに合ったものを数多く用意するのは、個人でやろうとするとなかなか大変です。(直ぐ読み終わってしまう割には、必ずしも本の値段が安くはない、と言う事情もあります)
一方、自分が読みたいと思った本でも、その時の英語力からみて、なかなかスラスラとは読めそうもない。かと言って散々やって来た英文訳読式の読み方では、本の最後まで到達しそうもない。そんな事を感じる場合もあります。
そんな時、本書のやり方に沿って読書力に一種の下駄を履かせる、というのは、一つの方法だと思います。
しかし、実際にやってみた体験から言うと、そうして読んでみると、読むこと自体は余り面白いとは感じられませんでした。寧ろ、読みたいものを読んだ、知りたかった事が分かった、という内容本位な(知的な)満足感の方が大きいと思いました。
その辺りをどう評価するかは、それぞれ人の状況や読む目的によるのだろうと思います。