人間六度のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
SFの醍醐味のひとつ「壮大なホラ話」をお腹いっぱい味わえる。サイコキネシスによる物体の破壊ではなくテレポーテーションによる衝突破壊、高速道路のサービスエリアが独立国となっている荒廃した未来社会など、「設定」の面白さ、発想の奔放さが際立っている。設定自体の凝りに凝ったアイデアだけで突っ走るくらいの乾いた娯楽作で行って欲しかったくらいだが時折感情がウェットになるところが個人的には少し好みに反した。もしウェットな感情を描くのであれば、個人的にはそのSFでなければ成立できない特殊な設定下におけるその世界の住人たちの心性の在り様が、「現実世界におけるわれわれの心性」に普遍的なものとして何かしら訴えかけて
-
-
-
-
-
-
-
-
Posted by ブクログ
深緑野分作品の中には雑誌で発表しているが本になっていない作品がいくつかある。今回は「石のスープ」が収録されていると言う事で即買いした。帯には「人類と食にまつわる8編のSF小説アンソロジー」と書かれてあった。しかも、この本には人間六度と新井素子の書き下ろしも収録されているのでお得感満載。他の5人は初めて見る作家。書き下ろし作品以外は全て「集英社WebマガジンCobalt」で公開されたものとのこと。このマガジン名は初めて知った。また帯には「豪華執筆陣が贈る空想科学ごはん小説」と書かれてあった。私の知っている3名以外の人も豪華執筆陣なのか。知らなかった、後で読んでみよう。
〇 石のスープ/深緑野分 -
-
Posted by ブクログ
ネタバレ今の日本の若い人はどんなSFを書くのだろうと思って読んでみた。テーマはAI。すでに現実のものとして生活に入り込み始めたAIを扱うのだから、20年前とかに書かれた作品よりむしろ難しいと思うのだけども、AIやアンドロイドを書くことで何を表現するのかなという好奇心もあった。
主人公は、人を介護するために開発されたアンドロイド(とあえてわかりやすく書く)、「介護肢(ケアボット)」のラプ。人間に危害を加えることができないとされるボットのラブがなぜか介護対象者の自殺幇助をした。そこから追いつ追われつのサスペンス(死語?)が始まる。
テーマは「何が人を人たらしめるのか」「人間らしさとは」「人間とAIを隔