高瀬隼子のレビュー一覧
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読んでいてずっともどかしいというかしんどかった。
これを言うと一部の人には怒られるのだろうけど、犬を愛していた愛情と家族や恋人へ向ける愛情を天秤にかけるというか犬を愛していた愛情が最大の愛でそれと同等の愛を家族や恋人へ持てているのだろうかと悩んでいるのがおもしろいなと思った。
犬って愛情が返ってくるというよりは無性の愛を与える形の愛情で家族や恋人は愛情が返ってくると思うけど、その中でこの話の中で犬と対比して書かれているのが赤ちゃん。
ただ、無性の愛を与え続けるか愛情が返ってくるかで考えると犬と赤ちゃんは対比関係ではなく同じ分類なのに犬はかわいいが赤ちゃんは可愛いと思えないと描かれているのが純粋に面白いなと思った。
赤ちゃんが怖いと思う現象の名前あったよね
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Posted by ブクログ
ハゲが原因不明の感染症となり広まって、髪の毛がある人がマイノリティになった世界。
みんながハゲて平等になったのに、地毛が再生して生えてきてしまい、人間関係が危うくなる。
見た目のコンプレックスが題材で、男女ともにハゲるのが斬新だった。
多数派による価値観で優劣が決まり、みんな他人と比較して生きている。同等にハゲになっても、価値観や感じ方は人それぞれだから、無自覚に他者を傷つけてしまうこともある。人間関係は難しい。
冊子のような変わった本で、サクッと読める長さだけど、後からじわじわくる話。
ハゲ、ハゲ…と、多いと見開きで10回以上出てくるので、髪のコンプレックスがある人には薦めにくい。
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●心に残った言葉
"みんな、自分を傷つけた者とどうやって折り合いをつけているのだろうか。"
"ばかばかしいこと抜きでどうやって人と関係を結んでいくのか。" -
Posted by ブクログ
ネタバレ今回はハゲが題材。
凄いな高瀬さん
着目するところが本当に面白いし、どう話が纏まっていくのかも想像できないし、読み終わった後もいっぱい考えないといけない文章を書く方だなと思う。
人は自分よりも秀でて才能や環境が恵まれている人より環境が似た人ここでは、少し見下せる所がある人と付き合いがある。そして人を見下しながら安心し生きている。
最低だけど、わかるかもしれない。
もちろんいっぱい良いところを知っていて、好きなのは大前提として、完璧な人とは関係を築かないかもなとこれを読んでて思った。
そうじゃないと自分を保てないのかな。
自分にコンプレックスがあるからこそ人に優劣をつけて劣部分がある事に安心してるのかなと思うとちょっとしんどい。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ推定枚数218枚
途中からミナシロさんは子どもを渡さないんじゃないか、と思ってたらやっぱり。
おばあちゃんが危篤になって、「お腹が大きくないから帰れない」と考えるシーンは生々しく印象的だった。子供が他の女とできてしまったからもらってほしい、ということ以上にそれを許される前提で進むことに腹が立つ。主人公の受け身の感じが随所によく出ている。
◯印象的な文
わたしのほしいものは、子どもの形をしている。けど、子どもではない。子どもじゃないのに、その子の中に全部入ってる。
→セックスが苦手なのに子どもを産まなければいけないのか、産んだら両親は喜ぶし社会は優しくなるし悩まなくて済むだろう。そもそも選ぶのがしんどい。そういうことが全部詰め込まれている。
◯展開
検診のため隠毛を切る
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子どももらって
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過去犬の話、郁也との出会い、病気の話、東京での就職
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ミナシロと再会
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課長と不倫して子供ができた笹本さんp63
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大学への転職話
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ミナシロ なぜセックスできないか
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郁也と喧嘩
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大学見学 子供が成長してほしい
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実家帰る 子供できたら喜ぶかな
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田舎での手術。もう結婚できないね。
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ミナシロ 郁也と結婚
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祖母危篤、子どもをもらう決心。
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ミナシロ こども渡さない -
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(途中で読むのをやめてしまった作品もいくつかあるけど)以下、私的に良かった作品。
※敬称略
・ふたえ(高瀬隼子)
“お父さんが整形”という衝撃的なテーマを扱いながらも、エンタメとして消費せず、主人公と父親のリアルな心の動きにフォーカスしてたのが良かった。自分に刺さりまくった「おいしいごはんが〜」とまさか同じ作者さんとは。
・ハッピーエンドの小説(金子玲介)
前半は一風変わった主人公の行動にクスクス笑いながら読めてたけど(特にコールセンターのポケモンの話好き)、ラスト1、2ページがぞわぞわする…。
金子さんの作品はこれで3作目だけど、笑いとシリアス、ゾワッとさのバランスがいつも絶妙。
・家になった男(八木詠美)
まさに「この家族、どこか変だ」作品。(映画やドラマの謳い文句でたまに見るよね)
最初は主人公の考えや行動のキモさに引いてたけど、まさかラスト1ページでその結末になるとは…!今まで読んだ中で、トップクラスで不気味なラストでした。
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Posted by ブクログ
読んでいて混乱しまくり!
そもそもこの物語はフィクションなのか私小説なのかも分からなくなってくる。
著者の策略に見事にはまり迷宮に迷い込んでしまったようだ。
長井朝陽は文学賞を受賞し作家になることで、それまで気にならなかった日常の些細な言動がノイズに変わっていく過程がじわじわと行き場を失くしていくように描かれている。
一見、著者の実体験をもとにした華やかなサクセスストーリーかと思いきや著者はそんな甘い夢を見させてはくれない。
そこにあるのは「言葉の恐怖」だった。
特に印象的だったのが中華料理屋の息子の話。
まるで朝陽の話のように描かれているが作中劇との境界線がはっきりせず作中劇と現実が雑音のようにごちゃ混ぜになっているだけでなく、ペンネームの早見有日とどちらが本物の自分かも分からなくなってきていて不気味さを感じずにいられない。
2篇目の『明日、ここは静か』では芥川賞受賞後、周囲の期待に応えようと子供が親の前で良い子を演じ続け自己を失っていくように朝陽は嘘を付いていく。インタビューでは「面白いことを言わなきゃ」という滑り続ける芸人そのもので更に嘘を重ね、そこに存在するのは朝陽を侵食していく有日だ。
最早それは誰なのだろう。
章タイトルの『明日、ここは静か』の意味が分かったときはうすら寒くなった。
読後、とてもじゃないが『美味しいご飯』が食べれそうにない。
著者の描くたくさんのノイズでお腹がいっぱいだ。
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Posted by ブクログ
合わないタイプの本だった、と思う。
主人公に感情移入できない
現実なのか想像なのか分からず
理解が追いつかない
のに、最後まで読んでしまった。
多分読めた理由は、感情移入まではしないけどすごく「分かる」と思ってしまうから。
自分の外側しか見られていなくて、誰も自分の内側に興味などないのだろうなという虚しさ。消費される虚しさ。それがわかっているのに、ハッキリ言ってみればいいのに、結局口から出ていくのは相手が求める言葉ばかり。自分の本当の気持ちは吐露できない。
そして、そういう感情の動きが「わかる」から、没入しちゃう。ちょこちょこハラハラしたり、気分が落ち込んだり。
この方の本は、割といつも感情移入できない。でも、なのに、夢中にさせられる