道本美穂のレビュー一覧
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瀧波ユカリが紹介してたので読んでみた。家父長制を固定的・普遍的な構造としてではなく、「変化し得るもの」として扱っている点が新鮮だった。霊長類社会におけるジェンダー構成の多様性、世界各地における母系社会の存在、DNA解析によるヨーロッパでの家父長制の広がり、さらにはアテネとスパルタの女性像の対比と、それぞれの章が「家父長制はどこにでも自明のように存在していたのか?」という問いに対し、歴史的・文化的・生物学的な反例を積み上げていく構成になっており、読み応えがあった。
特に、女性を「人を生産する資源」として奴隷化したという視点に対して、「それはすでに奴隷が存在していた社会だったからこそ起きた」とい -
Posted by ブクログ
ビジネス書やリーダーに関する本をいくつか読んできたが、この本はよくあるリーダー論の本とは異なり、仕事に限らず生きる上で身体の感覚やマインドフルネスの考え方を大事にしよう、というところを一貫して教えてくれる本だった
日々いち早く多くのことをこなして自分の理性や脳で判断し続けるだけでなく、日々のペースを落として、自分や相手の感情まで含めて感じるものを大事にして人とのつながりを感じることで、より多くの情報を汲み取って判断できるようにするのが大事であり、それによって絶え間ないプレッシャーや常に時間がないと感じるような感覚から解放される
瞑想やマインドフルネスについて多くのところで書かれているため、 -
Posted by ブクログ
ネタバレインド系イギリス人ジャーナリストの方の書かれた本。
家父長制について歴史をさかのぼって調べていくと、家父長制といってもいろいろあること、
男と女、という2つの性別の関係性は、いろいろあって今も変化しているということ、
それでもやっぱ、どっかからかこの今の家父長制的な関係性がメジャーになってきて、
今でもその勢いが増している場所もあれば、より男性の支配が緩められる傾向にある社会、
あるいはまだまだどっちに転ぶか落ち着かなく不安定な地域、などもある、
とにかく男性優位な社会が全体として広がっている世界に生きている。
『額縁の中の女たち』とも少し重なるところがあった。あの本は、主に欧米 -
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Posted by ブクログ
ここ1-2年で、明らかにGAFAに対する風向きが変わってきているが、この4騎士の上で最も邪悪なのは誰か?その答えは言うまでもない、Facebook/Fuckbookであろう。
未だ蒙古斑が抜けきっていないであろうマーク・ザッカーバーグという餓鬼がパーソナルデータの重さを何とも思っていないが故に発生したケンブリッジ・アナリティカの暴走を、元幹部の著者が暴露したのが本書である。
ケンブリッジ・アナリティカは元々は政治団体へのコンサルティングサービス会社として発足したが、Faebookに登録されたパーソナルデータを違法に抽出し、政治思想をクラスタリングして、彼らの依頼主であったドナルド・トラソプ -
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