滝川さりのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ現実と虚構の境界がぐるぐると曖昧になっていく感覚がたまらなかった。
最近流行りのモキュメンタリーホラーとは意味合いが違うけれど、読んでいて感じる“どこまでが作り物なのかわからない不安”は、あれに近い。
ひょっとして、これを読んでいる自分もすでに怪異に巻き込まれているんじゃないか?そんな考えがふっと頭をよぎって、背筋がゾクッとした。
最終章の主人公は、作者自身。
「ゆうずど」の意味や、呪われる条件など、これまでの謎が明かされていくことで一度はスッキリする。
でもその直後、作者自身が呪われ、書きかけの文章のまま物語が途切れる。そして最後に添えられる編集部からの注釈。
あれは本当にタチが悪い。作者を作品の中に登場させ、呪いの対象にしてしまう構想はお見事だった。
面白いと思ったのは、心霊とヒトコワが絶妙に混ざり合っているところ。
心霊は「ゆうずど」という呪いの本そのもの。
ヒトコワは、その本を使って他人を呪い殺そうとする“人間の悪意”。
結局いちばん怖いのは人間だよな、と改めて思った。身近に感じる分、ヒトコワ要素のほうが刺さる。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ「ゆうずどの結末」がめっちゃ怖くて印象に残っていたんで、この作者の別の作品も読んでみようと思いました。
「プロローグ、第1章〜第4章、エピローグ」から構成される「あかずめ」についての呪いの話でしたが、この小説も怖かったです。
あかずめの条件①:あかずめの話を知ること、条件②扉を開けて閉じた空間に入り、扉を閉めること」本作では何回も出てきましたが、これをもとに、第1章と第2章が印象に残っています。第1章では窒息の家というタイトルだけで印象に残り、第2章ではあかずめを追究する学生たちが、次々と亡くなってしまうところが印象に残りました。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ友人から呪われたかもしれない、と考える大学生の男性。本屋で、情報を得られそうな本を見つける。
タイトルは、「あかづめ」。
ー閉じ込めて窒息させて殺すー
その本は4章立てで、3章まではあかづめの呪いと関わった人達の話。
第1章は、離婚した後、母親の介護のために娘を連れて田舎に帰った女性の話。そこには、「窒息の家」と呼ばれ恐れられている廃墟があった。
第2章の主人公は、後輩たちと廃墟に肝試しに行った大学院生、友貴。一緒に行った後輩たちが次々に不審な"窒息死"を遂げてしまい‥。
第3章では、父親に死んで欲しい女子中学生が、教師から「ある呪い」を教えられる。それは、条件を満たすと対象者が窒息死するというもの。しかしその為には、自身が一度呪われた後生還する必要があった。
そして最後の章は、呪いを産み出してしまった家のなんとも陰惨な話。
冒頭の男性、なぜ友人から呪われるかというと、ちょっと一筋縄ではいかない、同情できなくもない経緯がある。本を読み終わり、呪いが発動する条件を必死に考察し、なんとか助かろうと足掻くのだけど‥でも‥ダメだった!
条件は間違っていなかったけど、解釈の範囲が大き過ぎて、こんなのから逃げるの無理なんだけど‥。
最後のページをめくったら、たった1行‥ヒェッ。
いやいや‥怖かった〜。