滝川さりのレビュー一覧

  • ゆうずどの結末

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    めちゃくちゃ面白かった。

    青井克生の章分かりづらかったから勝手に整理する。
    克生の祖父が30年前に知人から呪いの本を貰って土蔵に封印、
    18年前、青井克生が6歳頃に青井父が土蔵内で地震に見舞われて偶然本を読んでしまい呪われて、そこから籠城戦(呪いの成立条件は妻と克生の死)
    そして青井克生本人も同じく18年前に土蔵で偶然ゆうずどを読んで呪いを発動(呪いの成立条件は青井克生の妻と子供の死)
    6歳だから妻と子供はまだ居ないし、だからめちゃくちゃ人生を賭けた長い呪いが発動したのか。
    そんな牛歩で進行していく呪いのバリエーションは手前までの章では一切なかったから、読んだら割と短期間に決着がつくのかと思ってた。
    妻と子供がいてもおかしくない年齢まで生かして、妻と子供を架空に作って、それらが紛い物だとネタバレをしたところで殺す…なるほど、壮大だ。

    でも青井母が、夫がかかった呪いを息子からそらす為に自ら安全圏から出て死ぬ展開はわからんかった。
    2人とも生きてた方が呪い発動条件的には著しく適合してないからより安全に思えるのに、なんで自分が狙われて死んだら息子は助かるって思い込んだんだろう。
    一晩だけの決戦とも限らないし、自分が死んだら意気揚々と次は息子を殺しに来るかもしれない。呪いの持続力なんかもあの時点ではまだ見えてなかっただろうに。

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    2025年10月19日
  • お孵り

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    ネタバレ

    山奥にある独自のしきたりを持つ村の恐怖を描いたホラー。 こういうホラー映画っぽい題材が好きだけど、ジャンル名か分からず困っていたところに読書メーターの皆さまの感想で「因習村」という言葉を知った。今後は検索が捗りそうで嬉しい。閑話休題。 本作は「怖い」よりも「儀式キモッ」という感想、そして「クソ村人どもが」的な苛立ちが先に来た。さらに、途中から登場する味方キャラの特徴が強烈で、まるで時代劇にスマホが出てくるような違和感があった。それらを踏まえても、ホラー小説として充分に楽しめた。(楽しめた?)

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    2025年10月10日
  • くたばるの小人

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    装画がとてもいい。
    表紙を見ているだけで肝が冷える…。
    それゆえ手に取った方もきっと多い筈。

    で、
    装画に負けず劣らず内容も良かった。
    クリーチャーもの特有の不気味さで気色が悪いだけに留まらず、勧善懲悪ではないけれど凄絶な復讐劇!

    まさしく、
    くたばるの皆殺し…。

    結びの静まり返った職員室の扉の向こう側、彼女はいったい何を見るのだろう(叫)。

    じつに良かった!

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    2025年10月04日
  • あかずめの匣

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    滝川さりさんの本は、ゆうずどの結末に続いて2冊目。ホラーはあまり期待しないで読むようにしているのですが、滝川さんの本は前作がとても良かったので期待して読み始めました。

    最初から引き込まれて一気読み。流石の牽引力。やっぱり書き方が上手い!物語の構成や演出、登場人物の心理描写や風景の描写とか全て。そしてしっかり怖い。どの章も怖かった…。

    エピローグでしっかり解説してくれるのでその点も親切。分かった上でもう一回読み返したくなるなあ。オチもいい。読後感は最悪だけど、ホラーはこうでなくてはと思ってしまう。他の作品も読んでみたくなりました。おすすめです。

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    2025年09月13日
  • あかずめの匣

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    ネタバレ

    この物語は、友人に「あかずめ」という言葉で呪われたと気づいた主人公が、偶然見つけた同名の小説を通して呪いの謎を解き明かしていくホラー小説です。

    小説は、「あかずめ」というタイトルの4つの短編で構成されており、主人公は物語を読み進めながら、呪いのロジックを解き明かしていきます。

    正直なところ、最後のオチは少し期待外れでした。しかし、全体的な構成はとても面白く、一気に読み終えてしまうほど引き込まれました。

    ホラー小説としてだけではない魅力がある作品です。

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    2025年08月26日
  • ゆうずどの結末

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    ネタバレ

     序章からゾクゾクっとなって怖かったです。第三章の話が特に印象に残りました。同時に考えさせられたこともありました。
     復讐のために「ゆうすど」の本を使って呪いで人を殺すっていうことを小学生の青年が考えてしまうことには衝撃を受けました。「人を呪わば穴二つ」と言う諺も改めて学びました。
     全体を読んで怖かったけど読んで良かったと思う作品でしたし、面白かったです。
     ホラー小説に対する考え方が少し変わったかもしれません。作者は「確かにホラー小説は怖い。しかしこういったホラー小説を読んで読者はもっと強く生きろ」というメッセージを伝えたかったかもしれないですね。

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    2025年08月20日
  • ゆうずどの結末

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    本を媒介にした呪い、マジで本読みとして嫌すぎる設定
    勝手に読みすすめられて呪いが進行するの怖い。本を読むことになれているとだいたいあと何ページって言われると全体のどのあたりかというのは想像できると思うのだが、それが想像できてしまうがゆえに、もうすぐそこじゃん!となってしまう
    連作式で話が進んでいくけど、ちょくちょく黒い栞のイラストがあってビクついてしまう。ひぃ!ってなった
    最後まで結局この呪いの本がどこからきて、どこへゆくのかはわからないのだけど、本であることで自分のもとにもきてしまうのでは…という余地が残されているのがアイテムとしての使い方がうまいなあと思ったんであった
    滝川さん、デビュー作まだ読めていないんだよな。読みたいな

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    2025年08月16日
  • あかずめの匣

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    ネタバレ

    期せずして第1章が直前に読んだ『赤い指』と被るけれど、こっちは救いがなくてつらい。最後まで読むと、第1章前の「あかずめ」のタイトルページから凝っていたことが分かる。またエピローグで解説されている、各章の仕掛けもなるほどという感じだけれど、背筋『近畿地方のある場所について』みたいに、自分ごととして「怖っ」と感じるほどではなかったかな。

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    2025年08月11日
  • ゆうずどの結末

    購入済み

    ホラーだけじゃない!

    私自身の中で、最近になく面白い作品を読んだなぁ。
    ホラー要素だけの作品はあまり好きではないので、
    「ゆうずど」という本を読むと呪われて死んでしまうというただ単にいわゆる短編ホラー作品かと思い、あまり期待していなかった。
    だけど各章の話にまた別の要素のちょっとした怖いオチがあり、私にはその部分がハマってしまって一気読みでした!
    またこの作者の別の作品もぜひ読んでみようと思う!

    #ダーク #ドキドキハラハラ

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    2025年08月08日
  • あかずめの匣

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    「ゆうずどの結末」が面白かったので購入。
    期待通りの面白さでしたが ゆうずどと似ていると言えば似ているので比べてしまう人はいるかも。

    真ん中の各エピソードに集中しすぎて時間軸が元に戻った時に人物と流れを完全に忘れていて、一旦最初に戻ってしまいました。そのくらい集中して一気に読めてしまう作品を書かれるお力は相変わらず見事。

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    2025年08月07日
  • あかずめの匣

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    あかずめは人を閉じ込めて殺す

    あかずめの話を聞いた人が次々に窒息死する、という怪異。前に読んだ「ゆうずど」もそうだけど、日常侵食系ホラー、ゾワっとして面白い。
    各章もちょっとした叙述トリック的な要素もあって好き。

    0
    2025年08月07日
  • ゆうずどの結末

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    私自身の中で、最近になく面白い作品を読んだなぁと思う!
    ホラー要素だけの作品はあまり好きではないので、
    「ゆうずど」という本を読むと呪われて死んでしまうというただ単にいわゆる短編ホラー作品かと思い、あまり期待していなかった。
    だけど各章の話にまた別の要素のちょっとした怖いオチがあり、私にはその部分がハマってしまって一気読みでした!
    またこの作者の別の作品もぜひ読んでみようと思う!

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    2025年08月08日
  • おどろしの森

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    「ゆうずどの結末」が面白かったので購入。
    読み手が当事者として引き込まれていく「ゆうずど」に対し、こちらは正統派のホラーという感じ。相変わらず滝川さりさんの文章は読みやすく、あっという間に読み切ってしまいました。

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    2025年07月31日
  • ゆうずどの結末

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    ネタバレ

    読むと呪われてしまう角川ホラー文庫から刊行されているという『ゆうずど』。本を読んだ者にだけ黒い栞が見えて、勝手に栞が結末へと移動していく。と同時に不気味な女の霊が現れ、その者の結末(死因)を告げる……様々な年代の読者が呪いに恐れ慄き、結末に抗おうとする連作短編。

    非常に恐ろしかったです。ある場面であまりにゾッとして読むのを中断してしまった位。久々でしたね、こんな読書。各章が人名になっていて、その主人公が『ゆうずど』に呪われ、なんとか逃れられないかと足掻く中で、『ゆうずど』のことが少しずつ明かされていく構成。とはいえ全部で四章で、プラス最終章として作者の滝川さりさんが『ゆうずど』を書いた経緯と遭遇した怪異が描かれる。実際に各章の間に黒い栞の挿絵が入っていたり結末の編集部註釈も含め、かなり技巧を凝らしたメタホラーだと思います。

    ただ、一方で呪われる条件や回避方法がわかったうえでも絶望感は変わらないという逃れられなさ、それもホラーとしてとても上質だと思いますが、本(呪い)は依然存在し続けるためモヤモヤする人もいるかと。

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    2025年07月24日
  • ゆうずどの結末

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    読むと呪われてしまう本「ゆうずど」。
    一度呪われると本を捨てても戻ってくる上、
    紙だらけの怪異が見え始める。

    「ゆうずど」を読んでしまった人たちの
    短編集のような構成となっている。

    解呪の方法はあるのか?
    新体験型ホラー。

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    2025年07月20日
  • ゆうずどの結末

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    良質なホラーミステリー。久しぶりにホラー小説でアタリの作品に出会えたぞ。
    滝川さんの作品は初。前情報なし。最近B級系ばかり続いていたから今回もそのつもりで読んでたら、第二章からしっかりとしたミステリー要素が入っていてびっくりw ホラー小説に対してハードルが下がりまくっていたので、いい意味で裏切られました。
    第三章の本を読まされる所の演出も良かった。ゾワッってなりました。当事者になったかのような新感覚を味わえました。オチもいい。
    第四章のオチも残酷。これは嫌な死に方。
    最終章の終わり方もいい。所々黒い栞が挟まっている演出も良かったです。
    滝川さりさん初読みでしたが面白かった!他の作品も読んでみたいと思います。

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    2025年06月15日
  • あかずめの匣

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    とある村の“窒息の家”と呼ばれる廃墟。そこにいる“あかずめ”という怪異は人を閉じ込めて殺す…

    読んでいると確実に読者も呪いの条件を満たしてしまうので、呪いの発動条件、解除方法を考えながら読み進めるまさに体験型ホラー。
    ミステリー要素もアリで面白かった!
    そして怖かった…!

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    2025年06月14日
  • あかずめの匣

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    ネタバレ

     作中作品は緩めな不穏がずっと続いていて、あんまり進展してないな…という感じが凄くした。
     ここで伏線が張られているかもしれないぞという感覚はあるので、「あかずめ」に対してある程度見通しはできるかもしれない。

     でも、この本の最大の価値は、やっぱり最後の最後に訪れる仕掛けだと思う。映画や音楽と違って、読み進める、読み終えるという自分の能動的意思が強いほどゾッとする。いい仕掛けだった。

     この感想を洗面所で、歯磨きをしながら書いている。風邪をひいていて鼻が効かないはずだったのに、いつの間にか酷く嫌な臭いに包まれている。

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    2025年06月08日
  • おどろしの森

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     新築一軒家を購入した家族に襲い掛かるお香のような甘い匂いや女の笑い声といった怪異の数々と何故か女性には見えない不可思議さ、霊能力者と怪異『おどろし』の戦闘描写などゾワゾワするホラー要素とエンタメが絶妙に融合していてまさに正統派ジャパニーズホラーとも言うべき作品だった。

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    2025年03月14日
  • お孵り

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    大変読みやすく、サクサク読める本です。
    オカルトものですので、ツッコミどころもあるとは思いますが、頭を使わずに本を楽しむことができました。
    残酷な表現はありますが、それを上回る面白さがあるので、軽く読みたい時におすすめです。

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    2022年12月14日