【感想・ネタバレ】ゆうずどの結末のレビュー

あらすじ

こんな結末は耐えられない――。
大学に入学して3か月、菊池斗真はサークルの同級生・宮原の投身自殺を目撃してしまう。死因に不審な点もなく遺書もあったことから、彼女の死は自殺と断定された。
宮原の死から数日後、菊池は同じサークルに所属する先輩の日下部から、表紙にいくつかの赤黒い染みがある本を手渡される。それは、宮原が死の瞬間に持っていた小説らしい。
「ゆうずど」というタイトルの小説は角川ホラー文庫から刊行されている普通のホラー小説で、特に宮原の死と結びつけるような内容は描かれていなかった。
しかし、本を読んだ日下部はその翌週に自殺をしてしまう。
そして日下部の死後、なぜか菊池の手元には「ゆうずど」の本が現れていた。
何度捨てても戻ってくる本。そして勝手に進んでいく本に挟まれた黒い栞。自分にしか見えない紙の化け物。
菊池は何とか自らに迫る死の呪いを回避するために、ある手段を講じるが――。

その■■を、絶対に読んではいけない。
あなたの身に恐怖が迫る、新感覚ホラー誕生!

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Posted by ブクログ

とても読みやすくて展開も早く、面白かったです。
呪われた本の出処とか、正体とかは一切わからないけど、呪いが強力すぎる!
どの章も一捻りあって満足。
御札を貼りまくった部屋にこもって、ゆうずどを待つエピソードが一番怖かった。
でも小学生は可哀想だよ……

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2025年10月08日

Posted by ブクログ

夏なので、がっつりホラーを読んでみた。
どストレートに怖かった!!
「ゆうずど」という角川ホラー文庫発の作品に纏わる話。
しかしそんな本は角川から出版された事実がないという…
その本を一文字でも読むと、ゆうずどに呪われた末、亡くなってしまうという恐ろしい設定。
呪われたものには、体中が神で覆われていて、異常に足が細い「ゆうずど」が見え始め、次第に耳元で死に方を囁かれてるシーンは絶望感に押しつぶされそうでした。
呪われた登場人物達は呪いに対し色々と策を講じるのですが、結局呪いから逃れることはできず…
どの話もバッドエンドが過ぎます笑笑
ゆうずどに挟まれた黒い栞がどんどん進んでいく恐怖は、そのまま自分の死期が目に見える形となっていて、こんな呪いにかかったら正気ではいられないなと思いました。
よく聞く設定であるのにも関わらず、飽きは来ずしっかりしっかり怖かったです。

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2025年08月24日

Posted by ブクログ

先に著者の別作品である「あかずめの匣」を読み、面白かったのでこちらも購入。
一気に読み切ってしまった。
怖くて何度も鳥肌がたった。
この呪いからは決して逃げられない、そんな結末が待っていて恐ろしかった。
今実際にこの本を読んでいる私にも、もしかして呪いの矛先が向くのでは?と思うほど。そんな錯覚をしてしまうほどの作品。

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2025年08月10日

Posted by ブクログ

呪いの本という定番モチーフを、巧みな叙述トリックと読者を巻き込む仕掛けで新鮮に仕上げたホラー小説だった。
恐怖だけでなく、ミステリや人間ドラマの要素も楽しめた。
ただし、割と怖さが強烈だった。ある程度、ホラーに慣れている自分でも、ゾクっとするような怖さがあったため、ホラーに慣れていない方は注意が必要だと思う。
個人的には、電子書籍で読むよりも、ぜひ紙の本で読んでもらいたい。

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2025年08月06日

Posted by ブクログ

ネタバレ

部活の後輩におすすめされて読みました。
「ゆうずどの呪い」をかけようってか……勘弁してください!!

っていうのは置いといて、本作はめちゃ面白かった。それぞれ短編から構成されていて、各編の登場人物達が「ゆうずど」に蝕まれていく状況に、ハラハラしっぱなし。読み進める手が止まりませんでした。

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2025年07月06日

Posted by ブクログ

「ゆうずど」、まさにその通りの言葉でした。

怨嗟?穢瘁?呪縛?どれも違う。時系列が異なる短編は、「ゆうずど」の呪いのヒントを置いている。

1 「ゆうずど」は手放すことができない
2 黒い栞の経過に伴い「ゆうずど」が近づく
3 本を読んだ人にだけしか「ゆうずど」は見えない
4 結末は「ゆうずど」が任意に変えられる
5 「ゆうずど」の示した結末前でも死ねる

発動条件は中身を見ること。
そこからは死ぬまで強制苦行。
なぜか親切に現れてくれる「ゆうずど」。

これ、何か気づきませんか?

そう。概念です。

概念には勝てません。つまり、ホラー界隈では「どんな呪いでも祓える」一方で「概念は摂理に住むものだから倒せない」わけです。

じゃあ「ゆうずど」は?

読んでみてください。摂理とは何か。

形而上学的な訴えを唾棄した、ホラーの閾値的な作品です。

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2025年05月30日

Posted by ブクログ

章を追うごとに当事者にさせられていく感覚、鳥肌モノでした。
2章の見事な結末同様、タイトルの意味すら最終章を読むまで気付かなかった私は滝川先生の術中に完璧にハマった読者のひとりです。

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2025年05月08日

Posted by ブクログ

2日で読み切りました。
久しぶりのホラー。
ネタバレなしの感想になりますが、本当に表現や書き方が上手い。
実写化しても怖いでしょうね。

リングや呪怨のような、呪われたら一巻の終わり。

素晴らしい物語でした。
実写化を希望します。

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2025年01月13日

Posted by ブクログ

さて、この怖さをどこから語ればいいのかと迷う作品である。
どこまでがフィクションなのかが本当に疑わしい。

本作は、タイトルにもなっている「ゆうずど」という、1冊のホラー小説に纏わる作品。
この「ゆうずど」を読んだ者に襲いかかる、とんでもない「呪い」が描かれており、一つ一つの話にリアリティを感じる。

ただ、ここまで読めば「よくあるホラー小説」だと思われる方もいるかもしれない。
が、私は「あるページ」を見た瞬間、震えが止まらなくなった。
(さらには、夜に読んでしまったことを本当に後悔している)

この「あるページ」については、手に取って探して欲しい。
「ゆうずどの結末」の本当の恐ろしさに痺れそうになる。

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2024年09月25日

Posted by ブクログ

怖い!(感想)

『リング』形式で呪いをばら撒く本。しかもこいつは中を一行でも読んだらアウトというどうしろってんだ…な本です。

一話のようにずっと同じ形式で続くのかなと思ったら、二章や三章のようなミスリードを誘う、ミステリー要素や、所謂人間怖い的なオチもありこの作家さん、文章が上手だな〜!と思いました。

そしてこれは本だからこそ出来るホラーですね。読んだ後、栞を見てドキッとしました。

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2025年11月20日

Posted by ブクログ

めちゃくちゃ面白かった。

青井克生の章分かりづらかったから勝手に整理する。
克生の祖父が30年前に知人から呪いの本を貰って土蔵に封印、
18年前、青井克生が6歳頃に青井父が土蔵内で地震に見舞われて偶然本を読んでしまい呪われて、そこから籠城戦(呪いの成立条件は妻と克生の死)
そして青井克生本人も同じく18年前に土蔵で偶然ゆうずどを読んで呪いを発動(呪いの成立条件は青井克生の妻と子供の死)
6歳だから妻と子供はまだ居ないし、だからめちゃくちゃ人生を賭けた長い呪いが発動したのか。
そんな牛歩で進行していく呪いのバリエーションは手前までの章では一切なかったから、読んだら割と短期間に決着がつくのかと思ってた。
妻と子供がいてもおかしくない年齢まで生かして、妻と子供を架空に作って、それらが紛い物だとネタバレをしたところで殺す…なるほど、壮大だ。

でも青井母が、夫がかかった呪いを息子からそらす為に自ら安全圏から出て死ぬ展開はわからんかった。
2人とも生きてた方が呪い発動条件的には著しく適合してないからより安全に思えるのに、なんで自分が狙われて死んだら息子は助かるって思い込んだんだろう。
一晩だけの決戦とも限らないし、自分が死んだら意気揚々と次は息子を殺しに来るかもしれない。呪いの持続力なんかもあの時点ではまだ見えてなかっただろうに。

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2025年10月19日

Posted by ブクログ

ネタバレ

 序章からゾクゾクっとなって怖かったです。第三章の話が特に印象に残りました。同時に考えさせられたこともありました。
 復讐のために「ゆうすど」の本を使って呪いで人を殺すっていうことを小学生の青年が考えてしまうことには衝撃を受けました。「人を呪わば穴二つ」と言う諺も改めて学びました。
 全体を読んで怖かったけど読んで良かったと思う作品でしたし、面白かったです。
 ホラー小説に対する考え方が少し変わったかもしれません。作者は「確かにホラー小説は怖い。しかしこういったホラー小説を読んで読者はもっと強く生きろ」というメッセージを伝えたかったかもしれないですね。

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2025年08月20日

Posted by ブクログ

本を媒介にした呪い、マジで本読みとして嫌すぎる設定
勝手に読みすすめられて呪いが進行するの怖い。本を読むことになれているとだいたいあと何ページって言われると全体のどのあたりかというのは想像できると思うのだが、それが想像できてしまうがゆえに、もうすぐそこじゃん!となってしまう
連作式で話が進んでいくけど、ちょくちょく黒い栞のイラストがあってビクついてしまう。ひぃ!ってなった
最後まで結局この呪いの本がどこからきて、どこへゆくのかはわからないのだけど、本であることで自分のもとにもきてしまうのでは…という余地が残されているのがアイテムとしての使い方がうまいなあと思ったんであった
滝川さん、デビュー作まだ読めていないんだよな。読みたいな

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2025年08月16日

購入済み

ホラーだけじゃない!

私自身の中で、最近になく面白い作品を読んだなぁ。
ホラー要素だけの作品はあまり好きではないので、
「ゆうずど」という本を読むと呪われて死んでしまうというただ単にいわゆる短編ホラー作品かと思い、あまり期待していなかった。
だけど各章の話にまた別の要素のちょっとした怖いオチがあり、私にはその部分がハマってしまって一気読みでした!
またこの作者の別の作品もぜひ読んでみようと思う!

#ドキドキハラハラ #ダーク

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2025年08月08日

Posted by ブクログ

私自身の中で、最近になく面白い作品を読んだなぁと思う!
ホラー要素だけの作品はあまり好きではないので、
「ゆうずど」という本を読むと呪われて死んでしまうというただ単にいわゆる短編ホラー作品かと思い、あまり期待していなかった。
だけど各章の話にまた別の要素のちょっとした怖いオチがあり、私にはその部分がハマってしまって一気読みでした!
またこの作者の別の作品もぜひ読んでみようと思う!

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2025年08月08日

Posted by ブクログ

ネタバレ

読むと呪われてしまう角川ホラー文庫から刊行されているという『ゆうずど』。本を読んだ者にだけ黒い栞が見えて、勝手に栞が結末へと移動していく。と同時に不気味な女の霊が現れ、その者の結末(死因)を告げる……様々な年代の読者が呪いに恐れ慄き、結末に抗おうとする連作短編。

非常に恐ろしかったです。ある場面であまりにゾッとして読むのを中断してしまった位。久々でしたね、こんな読書。各章が人名になっていて、その主人公が『ゆうずど』に呪われ、なんとか逃れられないかと足掻く中で、『ゆうずど』のことが少しずつ明かされていく構成。とはいえ全部で四章で、プラス最終章として作者の滝川さりさんが『ゆうずど』を書いた経緯と遭遇した怪異が描かれる。実際に各章の間に黒い栞の挿絵が入っていたり結末の編集部註釈も含め、かなり技巧を凝らしたメタホラーだと思います。

ただ、一方で呪われる条件や回避方法がわかったうえでも絶望感は変わらないという逃れられなさ、それもホラーとしてとても上質だと思いますが、本(呪い)は依然存在し続けるためモヤモヤする人もいるかと。

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2025年07月24日

Posted by ブクログ

読むと呪われてしまう本「ゆうずど」。
一度呪われると本を捨てても戻ってくる上、
紙だらけの怪異が見え始める。

「ゆうずど」を読んでしまった人たちの
短編集のような構成となっている。

解呪の方法はあるのか?
新体験型ホラー。

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2025年07月20日

Posted by ブクログ

良質なホラーミステリー。久しぶりにホラー小説でアタリの作品に出会えたぞ。
滝川さんの作品は初。前情報なし。最近B級系ばかり続いていたから今回もそのつもりで読んでたら、第二章からしっかりとしたミステリー要素が入っていてびっくりw ホラー小説に対してハードルが下がりまくっていたので、いい意味で裏切られました。
第三章の本を読まされる所の演出も良かった。ゾワッってなりました。当事者になったかのような新感覚を味わえました。オチもいい。
第四章のオチも残酷。これは嫌な死に方。
最終章の終わり方もいい。所々黒い栞が挟まっている演出も良かったです。
滝川さりさん初読みでしたが面白かった!他の作品も読んでみたいと思います。

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2025年06月15日

Posted by ブクログ

半日程度で読める本格ホラー。
2章では巧みな罠にひっかかり、3章では考えさせられ、最終章で自分が安全圏から突き落とされる。なんとも恐ろしい作家だと思った。
演出もとても良く、体験型のホラー経験として唯一の作品。

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2025年03月30日

Posted by ブクログ

ぞっとしました〜!一気に読み終わってしまいました!何がフィクションで何がノンフィクションか分からなくなる不思議な感覚に陥りました。

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2025年03月20日

Posted by ブクログ

ミスリードの書き方が上手いひとだなと思った。ゆうずどからされることはどの話でも変わりないのに、憑かれる人や状況によっていろんな展開になって面白かった。

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2024年11月19日

ネタバレ 購入済み

鬱展開が良かった

ホラーとしてだけでなく、人間の暗い部分もしっかり表現しており大変楽しめました。
絶望的な鬱描写もよかったです。
最後結局それから…?と個人的にはなったので、スッキリしたかった感は否めなかったのですが、ホラー好きにはたまらない作品だと思います。
素敵な作品を読ませていただきました。

#怖い #ドロドロ

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2024年03月16日

Posted by ブクログ

ネタバレ

一晩で一気読みしました。

「すみせごの贄」(このシリーズ好き)を読み終えて、次は何を読もうかなーと本屋をぶらぶらしていたら、都市伝説がテーマのゲームキャラクターが表紙になってる本を見つけました。
ゲームの方はだいぶ前にクリアして、今でも好きな作品です。
こうやって拡がっていっているのは嬉しいなぁなんて思いながら手に取りました。

私はとにかく文体が合わないと読めないので、通常盤の封をされていない方をパラパラとめくって確認。
体験型ホラーというのが決め手で購入しました。

それが夕方で、ついさっき読み終えました。
ちょうど良い長さでした。

短篇形式なんだから日を分けても良さそうなものですが、これは一気に読んだ方がいろいろ繋がって面白そうだなって…あと早く安心したくて読みました。
「Another」を読んだ時を思い出しますね。
結果として全く安心はできませんでしたが、たぶん大丈夫……なはず。

本当に揃いも揃って悲惨な末路を辿るとは。
ホラーの重要な要素として「理不尽さ」と「ルール」があると思うんですが、そこを絶対に外さない、逃がさないという強い意志を感じて怖かったですね。
しかも解決策は全く無し。お手上げです。

お父さんと同じ死に方をすることになった彼は本当に可哀想でしたね。
残されたお母さんも…生きていけるんでしょうか…。

星4にするか迷ったんですが、何となく納得できないところがあったので3にさせていただきました。
自分こそが女子高生ではなかったことへの伏線とか。
あとは奥さんは仕込みとしても本物の人間の精神を弄ったとかではなく、本人(?)かぁ〜、とかですね。
元々ミステリが好きな質なので、細かいことが気になってしまいました。
なので遺書の件はニヤリとしちゃったり。
第一犠牲者の彼には悪いですが、お母さんには是非復讐をやり遂げて欲しいですね。

全体の仕掛けも含めて、充分怖くて楽しませていただきました。
他にも体験型ホラーを執筆されているとのことなので、是非読みたいと思います。

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2025年11月17日

Posted by ブクログ

ネタバレ

謎は謎のままだったので最後はスッキリしなかった。
いじめの話と夫婦の話は面白かった。
一番の謎は、ネット友達の話しの殺害の犯人は
人?ゆうずど?あれだけ人間味溢れた話だった様に思える。
その後獄中で彼は死ぬのだろうか?

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2025年11月14日

Posted by ブクログ

初読み作家さんです。「読むと呪われる本」ゆうすどにまつわる4話のオムニバスホラー。映像を見ると呪われる「リング」みたいな感じかと思いきや、呪いは他の人に転嫁できない。1文字でも読んでしまうと、本を捨ててもいつの間が戻ってくる。ありきたりな設定だけど、なんだかゾワゾワして最後まで一気読みでした。

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2025年08月02日

Posted by ブクログ

読みやすくてサクサク読めてしまった。捨てても捨てても手元に戻ってくる辺り、理不尽さが意味不明でホラーみを強く感じる。呪いの正体ははっきりとわからない、◯◯の怨念とか古びた本とか曰く付きとかそういうんじゃなくて、身近な角川ホラー文庫…ライトな都市伝説レベルに見えるのが今っぽい。

呪いの本、動画とか音とかじゃない、意志がないと読めなくない…?トリガーは地味めか、そこまで怖くはないかな?て思っていたのだけど、第3章で突然本文を読まされるハメになったり、黒い栞が挟まっていたり、ブツっと切れたりするのじわじわとくる。
呪われた者にしかみえない「結末」とか白いアイツとか、他の人には見えてないのか!ってわかった時の絶望感…絶望感といえば4章の、実はちょっと前から心の片隅にあったモヤモヤ、見ないようにしていたのが明確になってきて信じたくない嘘だろ…ぉおーいやっぱり!なのも怖かったな。それぞれの結末がそれぞれの心理や状況と連動してるところ。これこそホラーなんだよなぁ。

1つだけ、第2章、叙述トリックうまいなぁと思ったけど(冒頭で強く印象にのこった)、呪われて殺されるの逆なのでは…なぜ彼は助かったんじゃ?



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2025年06月20日

Posted by ブクログ

3.8点
一行でも読んだら最後。
呪いは発動し、黒い栞を止めることはできない。
理不尽に襲いかかる呪いの恐怖から逃れる術はあるのか。。。
そして、ゆうずどの作者はどこにいってしまったのか。。

是非映像化して欲しい作品!!
紙の化物のビジュが良き!!

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2025年05月10日

Posted by ブクログ

ネタバレ

呪いの怖さより人の怖さが印象的
いじめの話とか、SNSでやり取りしてる人たちの下りとか怖かった

最初の人の結末、母親のことを思うと辛い
最後の人の結末もなんか切ない
色々な楽しみ方ができる本だった

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2025年05月06日

Posted by ブクログ

ネタバレ

体感型ホラー小説。
タイムリミット式の呪いがもたらす焦燥感のある読み心地はリングを思い出させます。
こちらの書籍にはとある仕掛けが施されているので、電子より紙媒体で買ったほうがより楽しめると思います。
小学生がいじめを受ける回は、いじめ描写が生々しく丁寧に描かれているので苦手な人がいるかもしれません

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2025年05月05日

Posted by ブクログ

ネタバレ

読むと死ぬ本と噂されるゆうずど。
何度捨てても戻って来る、黒い栞が勝手に動く、近づいてくる紙の化け物、本の結末は自分が死ぬシーンという呪われた本。

本を最後まで読まなくても、チラ見でも呪われるのあまりに理不尽だし、タイムリミットが目に見えるって嫌だなぁ...。

菊池斗真の母親、壊れてしまうんじゃないかな。
呪いよりも人コワの話のがインパクトあった

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2025年03月28日

Posted by ブクログ

ネタバレ

あ〜なるほどー!と思える展開のものに震える。
後味は当然、良くない(ホラーなので)というのに、
2章と3章は不思議とため息が出そうなほどの読後感があった。
紙の化物については…
なんとなく、私の頭の中ではおもしろい見た目に変換されてしまって、理不尽な呪いの存在は怖いけれど、
実はもっと怖いのは人間の方なのだと感じさせられる作品だった。

2章は完全に誘導されたー!という脱帽感、
3章は、結末をみると、このザラザラした違和感のようなものはコレだったんだ…と非常に納得のいくスッキリ感。

4章は、ところどころのトリックに、
おや?と引っかかっていたのでなんとなく展開は想像していたものの、いざ顕れるところはちょっと面白かったな。

ホラーはあまり読まなかったけれど、
先が気になる読書はほんとに楽しいしありがたい。

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2025年02月24日

Posted by ブクログ

ネタバレ

第一章は純粋な呪いによる物語から始まるが、第二章、第三章と続いていくなかで、この本に関わった人たちは何も呪いだけで命を落とすわけではなく、或る人は因果応報で、或る人は直接呪いを受けなくても制裁を受けてしまう、という色んな角度からの負の連鎖が絶妙で読んでいて飽きなかった。

ただ、呪われる人・呪われない人は何で決まるのかがよくわからなかったので、ここは実写化されたらわかりやすいのかなと思った。

なんとなくだけど、作者の滝川さりさんは自分の名前を利用してこの作品を書いているので、現実で何も起こらないのか、今後、もしかしたら本当に怖いことが起きるんじゃないのか…と少し心配に思う。

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2025年01月16日

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