滝川さりのレビュー一覧

  • ゆうずどの結末

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    とても読みやすくて展開も早く、面白かったです。
    呪われた本の出処とか、正体とかは一切わからないけど、呪いが強力すぎる!
    どの章も一捻りあって満足。
    御札を貼りまくった部屋にこもって、ゆうずどを待つエピソードが一番怖かった。
    でも小学生は可哀想だよ……

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    2025年10月08日
  • ゆうずどの結末

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    夏なので、がっつりホラーを読んでみた。
    どストレートに怖かった!!
    「ゆうずど」という角川ホラー文庫発の作品に纏わる話。
    しかしそんな本は角川から出版された事実がないという…
    その本を一文字でも読むと、ゆうずどに呪われた末、亡くなってしまうという恐ろしい設定。
    呪われたものには、体中が神で覆われていて、異常に足が細い「ゆうずど」が見え始め、次第に耳元で死に方を囁かれてるシーンは絶望感に押しつぶされそうでした。
    呪われた登場人物達は呪いに対し色々と策を講じるのですが、結局呪いから逃れることはできず…
    どの話もバッドエンドが過ぎます笑笑
    ゆうずどに挟まれた黒い栞がどんどん進んでいく恐怖は、そのまま

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    2025年08月24日
  • くたばるの小人

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    不気味で気持ち悪いのに読む手が止まらない。海外の童話を思わせる描写と屋敷が怖さを強調させ、悪魔のような小人たちの集合体に小さい穴や斑点などのブツブツのがうわっっとなる。小人のことを想像しただけで怖い。そしてグロすぎた。

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    2025年08月13日
  • ゆうずどの結末

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    先に著者の別作品である「あかずめの匣」を読み、面白かったのでこちらも購入。
    一気に読み切ってしまった。
    怖くて何度も鳥肌がたった。
    この呪いからは決して逃げられない、そんな結末が待っていて恐ろしかった。
    今実際にこの本を読んでいる私にも、もしかして呪いの矛先が向くのでは?と思うほど。そんな錯覚をしてしまうほどの作品。

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    2025年08月10日
  • ゆうずどの結末

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    呪いの本という定番モチーフを、巧みな叙述トリックと読者を巻き込む仕掛けで新鮮に仕上げたホラー小説だった。
    恐怖だけでなく、ミステリや人間ドラマの要素も楽しめた。
    ただし、割と怖さが強烈だった。ある程度、ホラーに慣れている自分でも、ゾクっとするような怖さがあったため、ホラーに慣れていない方は注意が必要だと思う。
    個人的には、電子書籍で読むよりも、ぜひ紙の本で読んでもらいたい。

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    2025年08月06日
  • あかずめの匣

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    好みの作品でした。
    中盤はなんでだ?と疑問符ばかりでしたが、読み終わったときにはスッキリ。
    手に取ってよかったと思います。

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    2025年07月22日
  • くたばるの小人

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    続きが気になってしまい、買ったその日に読み切ってしまいました。めっちゃ死にます。主人公が怖がりなのに踏み込みすぎて共感はできませんが、読者としては怖いもの見たさでわくわくどきどきしました。
    死体の様子が想像しにくいので(文章では書いてあるが想像力が足りず)資料程度に挿絵があったら良かったなあと思います。小人の外見は表紙にありました。

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    2025年07月17日
  • ゆうずどの結末

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    ネタバレ

    部活の後輩におすすめされて読みました。
    「ゆうずどの呪い」をかけようってか……勘弁してください!!

    っていうのは置いといて、本作はめちゃ面白かった。それぞれ短編から構成されていて、各編の登場人物達が「ゆうずど」に蝕まれていく状況に、ハラハラしっぱなし。読み進める手が止まりませんでした。

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    2025年07月06日
  • ゆうずどの結末

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    「ゆうずど」、まさにその通りの言葉でした。

    怨嗟?穢瘁?呪縛?どれも違う。時系列が異なる短編は、「ゆうずど」の呪いのヒントを置いている。

    1 「ゆうずど」は手放すことができない
    2 黒い栞の経過に伴い「ゆうずど」が近づく
    3 本を読んだ人にだけしか「ゆうずど」は見えない
    4 結末は「ゆうずど」が任意に変えられる
    5 「ゆうずど」の示した結末前でも死ねる

    発動条件は中身を見ること。
    そこからは死ぬまで強制苦行。
    なぜか親切に現れてくれる「ゆうずど」。

    これ、何か気づきませんか?

    そう。概念です。

    概念には勝てません。つまり、ホラー界隈では「どんな呪いでも祓える」一方で「概念は摂理に住

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    2025年05月30日
  • ゆうずどの結末

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    章を追うごとに当事者にさせられていく感覚、鳥肌モノでした。
    2章の見事な結末同様、タイトルの意味すら最終章を読むまで気付かなかった私は滝川先生の術中に完璧にハマった読者のひとりです。

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    2025年05月08日
  • あかずめの匣

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    まさに体験型ホラーでした。
    それぞれのエピソード自体非常に恐ろしく息が詰まる思いでしたが、最後のエピローグで全てが回収されていった時に息苦しさが最高潮に達しました。
    非常に面白かったです。

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    2025年04月27日
  • あかずめの匣

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     『ゆうずどの結末』を彷彿とさせる体験型ホラーで、『あかずめの匣』という怪異の恐ろしさ、何とか呪いを解こうと足掻く人々の必死の考察、四つの短編から感じられる違和感の正体など怖いはずなのに面白く、まるで自分が小説世界にいるような読書体験だった。

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    2025年04月05日
  • ゆうずどの結末

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    2日で読み切りました。
    久しぶりのホラー。
    ネタバレなしの感想になりますが、本当に表現や書き方が上手い。
    実写化しても怖いでしょうね。

    リングや呪怨のような、呪われたら一巻の終わり。

    素晴らしい物語でした。
    実写化を希望します。

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    2025年01月13日
  • ゆうずどの結末

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    さて、この怖さをどこから語ればいいのかと迷う作品である。
    どこまでがフィクションなのかが本当に疑わしい。

    本作は、タイトルにもなっている「ゆうずど」という、1冊のホラー小説に纏わる作品。
    この「ゆうずど」を読んだ者に襲いかかる、とんでもない「呪い」が描かれており、一つ一つの話にリアリティを感じる。

    ただ、ここまで読めば「よくあるホラー小説」だと思われる方もいるかもしれない。
    が、私は「あるページ」を見た瞬間、震えが止まらなくなった。
    (さらには、夜に読んでしまったことを本当に後悔している)

    この「あるページ」については、手に取って探して欲しい。
    「ゆうずどの結末」の本当の恐ろしさに痺れそ

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    2024年09月25日
  • ゆうずどの結末

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    怖い!(感想)

    『リング』形式で呪いをばら撒く本。しかもこいつは中を一行でも読んだらアウトというどうしろってんだ…な本です。

    一話のようにずっと同じ形式で続くのかなと思ったら、二章や三章のようなミスリードを誘う、ミステリー要素や、所謂人間怖い的なオチもありこの作家さん、文章が上手だな〜!と思いました。

    そしてこれは本だからこそ出来るホラーですね。読んだ後、栞を見てドキッとしました。

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    2025年11月20日
  • あかずめの匣

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    ネタバレ

    友人から呪われたかもしれない、と考える大学生の男性。本屋で、情報を得られそうな本を見つける。
    タイトルは、「あかづめ」。
    ー閉じ込めて窒息させて殺すー
    その本は4章立てで、3章まではあかづめの呪いと関わった人達の話。

    第1章は、離婚した後、母親の介護のために娘を連れて田舎に帰った女性の話。そこには、「窒息の家」と呼ばれ恐れられている廃墟があった。

    第2章の主人公は、後輩たちと廃墟に肝試しに行った大学院生、友貴。一緒に行った後輩たちが次々に不審な"窒息死"を遂げてしまい‥。

    第3章では、父親に死んで欲しい女子中学生が、教師から「ある呪い」を教えられる。それは、条件を満た

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    2025年11月16日
  • くたばるの小人

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    ネタバレ

    パニック系ホラーでありつつも、じんわりとした怖さが続く作品。

    最初にタイトルを見た時はどういうことかな?と思いましたが、読み進みていくと納得。
    文字通り小人が脅威として描かれるが、それがものすごく気持ち悪い。
    感覚としては大量発生かつ攻撃力を持ったGのような描かれっぷり。

    行動原理は基本的にシンプルで、普通は何もしてこない。ただし、人の肉の味を覚えてしまった…というのは現代のクマ問題のようである。
    特別弱点とかが描かれている訳でもないので、有効な対処法も見つからず物語は進む。

    最後もジャパニーズホラー的な終わり方で良かった。

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    2025年11月02日
  • ゆうずどの結末

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    めちゃくちゃ面白かった。

    青井克生の章分かりづらかったから勝手に整理する。
    克生の祖父が30年前に知人から呪いの本を貰って土蔵に封印、
    18年前、青井克生が6歳頃に青井父が土蔵内で地震に見舞われて偶然本を読んでしまい呪われて、そこから籠城戦(呪いの成立条件は妻と克生の死)
    そして青井克生本人も同じく18年前に土蔵で偶然ゆうずどを読んで呪いを発動(呪いの成立条件は青井克生の妻と子供の死)
    6歳だから妻と子供はまだ居ないし、だからめちゃくちゃ人生を賭けた長い呪いが発動したのか。
    そんな牛歩で進行していく呪いのバリエーションは手前までの章では一切なかったから、読んだら割と短期間に決着がつくのかと思

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    2025年10月19日
  • くたばるの小人

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    装画がとてもいい。
    表紙を見ているだけで肝が冷える…。
    それゆえ手に取った方もきっと多い筈。

    で、
    装画に負けず劣らず内容も良かった。
    クリーチャーもの特有の不気味さで気色が悪いだけに留まらず、勧善懲悪ではないけれど凄絶な復讐劇!

    まさしく、
    くたばるの皆殺し…。

    結びの静まり返った職員室の扉の向こう側、彼女はいったい何を見るのだろう(叫)。

    じつに良かった!

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    2025年10月04日
  • あかずめの匣

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    滝川さりさんの本は、ゆうずどの結末に続いて2冊目。ホラーはあまり期待しないで読むようにしているのですが、滝川さんの本は前作がとても良かったので期待して読み始めました。

    最初から引き込まれて一気読み。流石の牽引力。やっぱり書き方が上手い!物語の構成や演出、登場人物の心理描写や風景の描写とか全て。そしてしっかり怖い。どの章も怖かった…。

    エピローグでしっかり解説してくれるのでその点も親切。分かった上でもう一回読み返したくなるなあ。オチもいい。読後感は最悪だけど、ホラーはこうでなくてはと思ってしまう。他の作品も読んでみたくなりました。おすすめです。

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    2025年09月13日