滝川さりのレビュー一覧
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夏なので、がっつりホラーを読んでみた。
どストレートに怖かった!!
「ゆうずど」という角川ホラー文庫発の作品に纏わる話。
しかしそんな本は角川から出版された事実がないという…
その本を一文字でも読むと、ゆうずどに呪われた末、亡くなってしまうという恐ろしい設定。
呪われたものには、体中が神で覆われていて、異常に足が細い「ゆうずど」が見え始め、次第に耳元で死に方を囁かれてるシーンは絶望感に押しつぶされそうでした。
呪われた登場人物達は呪いに対し色々と策を講じるのですが、結局呪いから逃れることはできず…
どの話もバッドエンドが過ぎます笑笑
ゆうずどに挟まれた黒い栞がどんどん進んでいく恐怖は、そのまま -
Posted by ブクログ
「ゆうずど」、まさにその通りの言葉でした。
怨嗟?穢瘁?呪縛?どれも違う。時系列が異なる短編は、「ゆうずど」の呪いのヒントを置いている。
1 「ゆうずど」は手放すことができない
2 黒い栞の経過に伴い「ゆうずど」が近づく
3 本を読んだ人にだけしか「ゆうずど」は見えない
4 結末は「ゆうずど」が任意に変えられる
5 「ゆうずど」の示した結末前でも死ねる
発動条件は中身を見ること。
そこからは死ぬまで強制苦行。
なぜか親切に現れてくれる「ゆうずど」。
これ、何か気づきませんか?
そう。概念です。
概念には勝てません。つまり、ホラー界隈では「どんな呪いでも祓える」一方で「概念は摂理に住 -
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ネタバレジワジワ迫る恐怖と、霊との壮絶なバトルがいい塩梅だ。主人公は、新築の家を買ったばかりの尼子拓真。入居してしばらく経つと、甘い匂いや女の笑い声、派手な着物姿などの霊現象に悩まされようになる。しかし見たり聞いたりするのは拓真と4歳の息子だけ。妻と高校生の娘には不審がられてしまう。接待で訪れたガールズバーの店員のミヤ(実は男)、ミヤの恋人で霊能者の波瀬アキラに助けられ、拓真は「おどろし」と呼ばれる霊に立ち向かう。
まず、冒頭で大ピンチに陥っているクズ男が、まさか主人公なのか?というミスリードもあって、もしやバッドエンドなのでは??と警戒しながら読み進んだ。普通に善良な人だよな〜と思いつつ、冒頭の男