野﨑まどのレビュー一覧

  • 小説家の作り方

    Posted by ブクログ

    小説を書こうと思った人間なら
    やられるタイトル。
    そして、どんでん返しに
    またまたやられる。


    人を食ったタイトル。
    小説家の作り方。

    導入からスッと入ってくる。
    駆け出しの小説家の物実の前に
    小説を教えてほしいという読者の女性・紫さんが現れる。
    しかも書きたい小説は
    「この世で一番面白い小説」。

    小説家なら一生に一度でいいから絶対に書きたい
    そんな小説の構想が紫さんには浮かんでいるという。
    しかし、書き方がわからない。
    そこで、小説をマンツーマンで習いたいというのだ。

    古ぼけた喫茶店で個人レッスンを始める二人。
    美人で個性的な紫さんへの
    淡い思いが物実に育っていく。
    ここは青春ものだね。

    小説の書き方も実際に披露されていく。

    同時に友人である大学院生の茶水との出来事も
    次々に挿入される。

    そして、在原さんというハッカーが登場し
    物語は次のステージへ移行する。

    紫さんの書いてきた「この世で一番面白い小説」とは?
    謎に包まれた紫さんの正体は?

    とっちらかった物語が
    一気に収束に向かうエンディングは爽快だ。

    個人的には
    紫さんと物実が大学の学園祭で
    青春してるところがいいなと思うぞ。

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    2014年05月07日
  • [映]アムリタ

    Posted by ブクログ

    思春期の頃にノートに書いて途中で放り出したような、隔絶された楽しい青春の世界。
    天然ボケとつっこみの会話はちょっと寒かったかも。
    最後まで読んでから、再読すると伏線がわかって面白い。
    でも同時に登場人物の意図がわかってぞっとする。
    以下、ネタバレ感想。








    再読すると、ブルース・ウィリス主演のあの映画を観たときの気持ちが甦る。
    すでに殺されていながら、それに気づかない被害者の一人称ってことだもんね。

    「犯人」が手に入れようとしたものと、それに対する犠牲の比重がすごく歪んでいる。そこが怖かった。
    全てギミックととらえて読むべきで、感情移入するのはいかん小説なのかな? 

    「犯人」が欲しかったものは最初の頃に明示されている。
    けど、それを、本文中にあるような方法で手に入れてしまったら、その価値が台無しになってしまう。
    それに気づかなかったのだろうか。
    きれいな蝶々をつかまえて、自分の手元に置こうとして殺してしまうようなものだ。

    ことさらに、亡くなった彼を凡人・俗物と描いていたのがにくい。
    そこまでしてつかみとったものは、そんな価値があったのか?
    あんな風に人を試したりしない方が、かえって本当に欲しいものに手が届く道だったのではないか。

    「犯人」が才能と労力を尽くして手に入れたものが、あれだった… というのが、
    いちばんぞわっときたたポイント。

    0
    2024年03月26日
  • 小説家の作り方

    ネタバレ 購入済み

    設定にやられた

    メディアワークス文庫のとある本の巻末にあった新刊紹介が面白そうだったので購入。
    野崎まどさんの本は初めてだった。

    ラノべっぽいわざとらしい遠回しな表現や、狙ってる感が見え見えな女の子に違和感を感じながらも、中盤までは引き込まれていた。
    知識は豊富だけど経験の足りない女の子が、どう成長していくのか。
    そして、「世界一面白い小説」ができないことはわかりきっていたが、主人公と彼女はどういう答えを見つけるのか。

    そういう話だと思っていた。

    しかし、途中から突然SF要素が出てきて、全く違う作品に変わってしまった。
    そんな後付けされてもなぁ、と思いながらも、ストーリーや設定が破綻したわけではないし、と読み進める。

    謎が明らかにされていく中で、私はAIと実体の紫さんとの関係に注目していた。
    どうやって、なぜ、AIは彼女を雇ったんだろう?
    そして、彼女はどうして引き受けたのか?
    謎がいくつもあったが、それらはまったく無意味なものだった。
    ロボットだとは。
    密室殺人事件の犯人はどこでもドアを持っていました、と結末で突きつけられた気分だった。
    そんな超展開にしなくても、もうちょっと納得しやすい方法はなかっただろうか。

    ミステリをやりたいなら、現実的な枠組みの中でやってほしい。
    SFをやりたいなら、はじめに設定を明らかにしてほしい。
    私にはこういう思いがあるが、後付けとかご都合主義が悪いというわけではない。
    他の方の評価は高いみたいだし、もしかしたら、ただ私がついていけなかっただけかもしれない、と思うことにした。

    0
    2014年10月24日
  • タイタン

    ネタバレ 購入済み

    期待外れ

    AIやロボット物が好きな人、これから読む人はこのレビューをスルーした方が良いかもしれません。
    まず仕事とは何か。という生活に密着したテーマを前半であんなにも散りばめて置きながら、最後サクッと終わらせてしまい。
    この話ってAIでやる必要なかったんでは??むしろ人相手にした方がもう少しまともな回収もできたのではないでしょうか?
    ただ最近流行ってるからAIって設定使いたかったのかな感。辛口なのはAIやロボットが大好きだからです。ネタバレですが、AI相手に薬物療法とか出てきた時点で吐き気がしました。
    御免なさい

    #ドロドロ #切ない #ダーク

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    2026年10月05日