椎名鳴葉のレビュー一覧

  • 青い灯の百物語

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    ネタバレ

    自分が想像する人と異形の関わりの解釈にとても近くて、これこれ!まさにこういうのが読みたかった…!と思いました。主人公のあり方が凄く好きです。言葉を大切にしている感じと自分の意志をしっかり持ってその上で対等に接しようとするところが特に。鏡うつしの君は、依頼者の名前が紫で鏡とくればムラサキカガミのお話を思い出しました。妖としてのあるべき理と情、その葛藤が愛しいです。まどろみの願いでは、うぐいす姫を思い出しました。なのでお屋敷を出る瞬間に鶯が鳴く描写を読んであっ!と嬉しくなりました。あのお話、大好きです。
    怖くて不思議で憧れてやみません。

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    2022年01月23日
  • 青い灯の百物語

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    タイトルと表紙のイラストで百鬼夜行や怪談話のような作風を感じ、そういう作品が好きなため購入しました。
    読んでみたら表紙から受ける印象とは少し違ったのですがそれを上回るくらいに面白かったです。
    怪異を扱う家業に生まれた主人公と、主人公に呼び出され、家族のように主人公と過ごしていく契約を交わした青行灯の話。説明が下手でうまく言葉にできないのが悔しいのですが、主従とはまた違う距離感で好きでした。
    序盤は主人公の家系をすこし説明するような流れがあるのであまり大きな出来事はなくつまらなく感じてしまうかもしれませんが、後半からドッと面白くなって夢中になって読み、読み終えた頃には「続きは!?!?!」と検索し

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    2020年06月04日
  • 青い灯の百物語

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    これ続きないんですか、というぐらい気になるおわりでした。
    妖を退治する家の娘が、幼い頃に青灯籠の妖怪に守ってもらうよう契約した。でも妖は変異してしまって人間を害することもある。青灯籠とも関係性が成長するにつれて家族から違うものに変化しているようなしていないような。そういう妖と離れない覚悟をした主人公の覚悟が見れる話でした。妖と人間の距離感、雰囲気が抜群な本でした。

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    2023年01月12日
  • コバルト文庫 電子オリジナル作品 無料試し読み集 2019

    購入済み

    一気に色々と試し読みできてお得

    お話の舞台も文体のテイストも異なる様々な作品を試し読みできてお得でした。私は特に錬金術師シリーズが気に入りました。史実をよく調べてからお話が組み立てられていて、世界史(ヨーロッパ史)が好きな人にはとてもハマれる作品だと思います。

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    2020年08月27日
  • おいしい乙女の作り方

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    13年5月刊。新作総選挙。
    ひとり総選挙の結果作でもある。

    楽しい。語り口が楽しい。
    中世ヨーロッパの町娘な感じが、昔なつかしいコバルトらしくてよい!
    貴族令嬢ものは最近飽きてきたからなぁ。

    登場人物がみんな残念、とかおかしいからー!
    ここまでキャラ作らないと、コメディにはならないのかな。参考にしなきゃ。

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    2013年05月28日
  • 宮廷詩人に捧げる一皿 運命の包子

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    ネタバレ

    11年8月刊
    中華で、お茶屋さん系。
    ヒロインはひたむき頑張る系で、どんぴしゃ好み。
    ヒーローは宮廷「詩人」っぽくなかったり、商人な家柄っぽくないのが難点ですが、極度の美食家ということで、ヒロインとのかかわりはあるからいいのかな。
    おいしそうな食べ物の描写を期待したけど、それよりは料理中の描写のほうが多かったのがちょっと残念。

    だけど、ストーリーは王道な感じで、さらっと読むのにはよかったです。
    この方の文章は、とても淡々と説明していく感じの文体ですが、読んでると癖になるというか、意外とノッてくるから不思議。きちんと書くべきことを書いてるからかな。

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    2012年11月13日
  • 【電子オリジナル】はじめての夜小説アンソロジー ~5つの夜の物語~

    購入済み

    アンソロジーなので

    アンソロジーなので、短編としてまとまっているものは、はじめての夜のタイトルに合っていたかな?というお話で、短編というよりは物語の一部なお話は、タイトルには合っていたけれど、物足りないという感じです。

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    2023年08月12日
  • コバルト文庫 電子オリジナル作品 無料試し読み集 2019

    購入済み

    24作品ありますが普通の作品とBL作品と混ざってます。BL作品以外もお試ししたい人には良いと思います。目次で確認出来るので選びたい人はそちらで。

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    2021年06月06日
  • おいしい乙女の作り方

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    かなりドタバタしたコメディーでノリは軽く、吸血鬼ものの耽美さをお求めだとハズレた感があるので注意

    マナの宿に居候の吸血鬼ルーディエド
    弟ロアにかけられた呪いを解くために一人魔女のもとに向うマナ。
    乙女に向ってニンニク臭いと言う吸血鬼ルーディエドと、本来吸血鬼を狩る側の聖職者の『銀の守護者』の幼なじみアーベルが、村にニンニクの呪いをかけた魔女を倒そうと意気投合。

    牙が抜けてびっくりしたけど、入れ歯にする必要なくて良かったネ。
    この作品の続刊はナシ。

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    2013年09月02日
  • 宮廷詩人に捧げる一皿 運命の包子

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    ネタバレ

    料理人になろうとがんばっている彩花が行き倒れの蘇黎を助けたことで、話が進んでいきます。

    宮廷詩人って何なのかと思ったら、普通の詩じゃなくて、官僚の不正とかを詩に変えて奏上する人ってことでしたけど、あんまりそういう話はなくて、もっぱら彩花が作った料理にダメだしするって話でした。

    後半は、なぜ彩花が逃げているのかとか、両親と蘇黎との関係なんかも分かってきましたけど、ちょっと物足りないかなぁ。もうちょっとラブ度が欲しいところです。

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    2012年01月25日