矢島暁子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
主人公が特別なわけでもない、誰もがの愛と成長物語。また、過去にも海外作家による小説を読んだことがあるが、こんなにも原文で読みたい(読めたらな)と思ったのは初めてです。
今後、〝本〟というものについて問われたら、引用させてもらいたい。
『本は、僕が行くことなできない場所に一瞬のうちに僕を連れて行ってくれた。会うことのできない人の告白を聞かせてくれ、見ることのできない人の人生を見せてくれた。……本は空間だらけだ。文字と文字の間も空いているし、行と行の間にも隙間がある。僕はその中に入っていって、座ったり、歩いたり、自分の思ったことを書くこともできる。……』 -
Posted by ブクログ
ネタバレ私自身、「自分の存在感はないのではないか」と日々、悩みながら生きている。
そんな時に、書店で見つけました。
表紙に、「自分は存在感がない」と感じたことのあるすべての人へと書いてあった言葉に惹かれ、読んだ作品です。
この話を読みながら誰もが、ビスケットになる可能性があると感じた。
無視や仲間はずれにされたら、自信をなくし、存在感がなくなってしまう。
(=これが、この本でいうところの"ビスケット"の状態)
現代の「生きづらい社会」に生きている私たちは、共感できる部分も多くあるように思う。
「存在感のない人なんていない。
誰もがこの世界にとって大切な人だ。」
ということを改めて認識する作品。
韓国文学だが、かなり読みやすかった。
是非、おすすめの作品です! -
Posted by ブクログ
ネタバレ愛や恋の気付きに触れられる作品。
この作者の季節の表現はとても繊細で好きです。
まるで登場人物たちと一緒の空間にいるような気持ちで読めるくらい。
人を好きになることやそれを伝えて結ばれやがて終わりを迎えてしまう恋愛の儚さがそれぞれの視点で読める点が面白い
大人同士の恋愛ならではのすれ違う男女がリアルに描かれていて、少女漫画のようなキラキラとは違うけどなぜか憧れてしまうもどかしい恋愛模様だった。ホゲとイェジンの今後が気になる。
アーモンドや30の反撃とはまた違う柔らかいストーリーだった
あとがきにあるコロナ禍のことをあえて描かないという選択は大正解
マスクがないからこそ輝く物語。
コロナ禍から脱却した頃に読んでみると面白い -
Posted by ブクログ
冴えない中年男性のキム・ソンゴンは何もかも上手くいかず命を絶とうとするがそれすらも失敗。そんな彼がある日、過去の自分の写真を見て小さなことから自分を変えていこうと奮闘が始まる。
藁プロジェクトという発想は面白かった。
タイトルの意味は読んでいると分かって気持ちが高まるが、盛り上がりがったところでまた落としてくるところや登場人物の人物像にリアリティがある。
帯文に書いてある心温まる物語ではないと思ったが、失敗と成功、喜びと挫折を繰り返すのが人生で一筋縄ではいかないけど僅かな希望も感じ、著者は世知辛さをユーモアを交えて書くのが上手いから軽やかに楽しく読めた。