矢島暁子のレビュー一覧

  • プリズム

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    世界がコロナ禍になる前に書かれた小説、と言われると時代の転換点のように感じてしまう。
    ここに描かれるのは出会いや別れを経て成長し、変わっていく若者たちの姿だが劇的な展開はなく淡々としているのが実に良い。妙に肩肘張らず、カッコつけてないとでも言うべきか。ゆったりと読むのに丁度いい小説だった。

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    2025年02月15日
  • TUBE(チューブ)

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    とてもまっすぐなストーリー。
    目には見えないけど、
    人それぞれみんな、乗り越えてきたものがあるんだ。

    一生懸命やったのに上手くいかず、自分の人生がめちゃくちゃだと言っている主人公に、バスの運転手のおじさんが「よくやったと思います。とてもよくできました」と言うシーンは感動した。

    伝えたいことがシンプルに伝わってくる本だった。

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    2025年01月10日
  • TUBE(チューブ)

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    ネタバレ

    予防線を張って最初から言い訳を作る。失敗するともともとうまくいくと思わなかったことにする。気にいらない結果にヤキモキする。そんな中年が啓発書を読みはじめたとき、悪手だ、読み手が求めてることより難解で複雑で単純すぎる、明快に書いてあることが叶う世の中ではないのにと思った。そして彼は理想を見ていた。理想的で優しい社会を夢見てしまった。それで儲かることはないと思う事業に手を出し、事業者としての経験も足らず失敗。教えてもらったこと、目の前のことを感じるという些細なことができなかった。まあ人生はそんなものだし、もっとこうすればいいのにと意見を言える立場に私はいない。ただ現実を知り、現実を見て、周りの人を

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    2024年10月27日
  • TUBE(チューブ)

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    日本語に訳されている韓国の小説は自己啓発のような内容が多くて、そういう雰囲気が好きで読んでいたけど、この本はストーリーが角張っていて自己啓発の内容が目立ちすぎていた。わがままな読者ですみません。もう少し物語自体をじっくり楽しみたいです。
    学んだこと : 変化は小さなことから。人生と手を組む。よく観察し楽しむ。まわりにポジティブな声かけをする。

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    2024年08月30日
  • プリズム

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    久々にがっつり恋愛小説を読んだような、、
    歳を重ねて、男女の心の機微から遠ざかっていたので新鮮だった。
    自分の中の醜い感情や、わがまま、真っ直ぐさ、不器用さ、本音や建前。
    人を好きになることで自分が見えたり、そして成長するんだな。
    もはや考え方が凝り固まり、自分の常識で動いてる、そんな自分とは違う世界だった。

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    2024年07月20日
  • 殺したい子

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    拘留された被害者の親友・ジュヨンと関係者18人の証言が交互に語られ真実に迫っていきます。証言者それぞれ匿名なせいか身勝手な発言が多く、その度にジュヨンの印象がガラリと変わるスリリングな展開と、「金のスプーン、泥のスプーン」といった貧富の差を例えた表現や被害者なのに責められるところなど韓国特有の階級社会の根深さを垣間見た点は興味深いものでした。
    しかし、真相は唐突と言いますかどこか取ってつけたようで消化不良でした。

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    2023年11月03日
  • 殺したい子

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    殺したい子/イ・コンニム

    裕福な少女と貧しい少女の二人は親友であった。
    ある日、学校の敷地内でそのうちの一人が亡くなり被害者に。
    もう一人が容疑者になる。

    真実は事故なのか事件なのか。
    周囲の人々の言葉と本人の言葉、信じられるのはどちらの言葉なのか。

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    2023年08月22日
  • プリズム

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    過去に様々な思いを持ち素直に自分の気持ちを曝け出すことができない大人の男女と、まだ本当の恋を知らない若い二人。4人の関係性が入り乱れるが、自分の気持ちに蓋をしたり、嘘をつく事が出来なくなっていく。ジェインと母親の関係性が印象に残った。

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    2023年08月15日
  • プリズム

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    同著者の「アーモンド」が自分の中でハマったことと、綺麗な装丁の印象から読んでみたいと思った本。

    男女4人が四季の移ろいの中で出会い、別れ、新たな出会いへと進んでいく恋愛もの。

    私のセクシャリティ上、生活の中に恋愛というものが存在しないので、多くの人が言う恋愛ってこんな感じなのかなぁと想像することしかできず、没頭できなかった。
    恋多き人にはグサグサ刺さるのかもしれない。

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    2023年07月09日
  • プリズム

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    著者はこの作品について「普通の恋愛小説とは違うものにしたかった。ナイーブな失敗を重ねて迷いながら成長していこうとする、不安な若さを描きたかった」と言って居ます。
    そういう意味ではちゃんと成功したなかなか綺麗な恋愛小説です。
    少し変わってるけれど奇矯とまでは言えない4人の主人公達やそれを取り巻く人もそれぞれになかなか魅力が有って。
    だた、独白が多い。特にエンディングの独白はちょっとついていけなかったな。

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    2022年12月05日
  • プリズム

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    よくあるようなキュンとする青春恋愛とは違った恋愛小説。
    考え方、立ち回り、抱えてる物が大人ならではの物でリアルな作品だった。
    視点が変わりそのシーンがどの立場でどう映ってるのか分かるのが面白い。
    更に視点の切り替わりが細かい為、飽きずに楽しめる。
    ただ、分かりやすく過去の話が語られるところは少し退屈だった。

    最後のイェジンがプリズムに対して感じたことは、登場人物それぞれが相手からそう思われてるようで、全員がプリズムのように輝く登場人物と感じた。

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    2022年12月03日
  • プリズム

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    ところどころ共感が止まらない考え方が
    描かれていたが、まどろっこしい比喩が
    鼻につく。

    でも本当に恋人関係のあっけなさとか残酷な関係が
    うまく表現されてて、うまいなとはおもった

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    2022年11月29日
  • プリズム

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    「アーモンド」の著者ソン・ウォンピョンさんの恋愛小説。

    描かれているのは、著者によると「どこか欠陥があって、深く知るとむしろがっかりするかもしれない」男女4人の織りなす恋愛模様。
    確かに欠陥がある人たちなのかもしれない。
    暗いし、めんどくさいし、自分本位だし…。
    でも、なぜか親近感というか、懐かしさを感じる。

    韓流ドラマってほとんど見たことないけど、この小説のような感じなのかな?

    著者は「宇宙が点になって消滅するその日まで、愛は永遠に続く」という。
    今、飲んでますが、その言葉に泣きそうになってます…

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    2022年11月19日
  • プリズム

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    4人が色々なところでつながっていて、リアルな恋愛の様子が描かれていた。
    全員が幸せにはなれないのが悲しいけれどそれぞれの生き方を見つけられたような気がする。

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    2022年10月23日
  • プリズム

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    ネタバレ

    4人の男女のそれぞれの恋模様を1年を通して書いた作品。
    凄いネタバレになるけど、結果誰も恋が実らないというね……
    1人ガチリア充の女の子が出てきて常に恋してなきゃ嫌だ的な感じもあるけど、そういう人の日常や考えている事が垣間見えた。
    可もなく不可もなく。
    人の恋が始まって終わっていく1年を淡々と見る小説…かな?

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    2022年10月03日
  • プリズム

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    著者自身が後書きにも書いていたが、四人のキャラクターが『好奇心くらいはもつけれど、仲良くなるのは無理』という感じで、分かるような、そうでもないような、そんな距離感で恋の結末を見届けた。

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    2022年09月05日
  • プリズム

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    ソン・ウォンピョンさんの長篇3作目。今回は韓ドラ好きにも安心してお薦めできる、「一種の恋愛小説」(雑誌連載時のタイトル)だ。
    あっちと知り合い、こっちと喧嘩し、あの人と出会って、この人と別れと、いろいろ忙しい。人間だから、これまで生きてきた中で負った傷や、忘れられないこと、人には言えない秘密がある。そんな4人の男女が織り成す1年を、主人公を変えながらゆったりと綴る。特に大きな事件や出来事はない。何気ない普通の暮らしに“愛”がある喜びと苦しみを描いている。心にしみる作品だった。

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    2022年08月18日
  • アーモンド

    購入済み

    読むべき

    読み終わった後に、考えさせられるずっと余韻が残りました。

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    2021年04月26日