矢島暁子のレビュー一覧

  • プリズム

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    かかえた過去
    すれ違い
    プライド
    素直になれない
    そんな20代30代4人の男女の恋の物語。
    とてももどかしくなるけれど、4人の思いや心情が順番につづられ、それぞれの思いに共感してしまう。

    ソン・ウォンピョンさんの透明感のあるすっきりした文章がとても素敵で、好きです。

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    2024年03月18日
  • 殺したい子

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    衝撃を受けた。
    思い込みが真実へと姿を変えていく恐ろしさに震えた。

    ジュヨンの親友・ソウンが死体となって発見された事に端を発した事件は思いも寄らない方向へ向かう。

    凶器と思われた煉瓦からはジュヨンの指紋が見つかり、誰もが彼女を犯人だと決めつける。
    クラスメイトや担任、弁護士や両親までもが。

    追い詰められていくジュヨンが発した「どうせ信じてくれないくせに」の言葉に涙が込み上げる。

    物語は『真実』と『信じるということ』の二つのテーマを掲げ、私達がどうあるべきかを考えさせてくれる。

    終盤で明かされる二つの真実には言葉を失う。

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    2023年06月10日
  • プリズム

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    【この恋が永遠では無いからこそ、出逢いと別れを繰り返せ】

    ソウルで暮らす四人の男女の一年間の出逢いと別れを、四者四様の愛の形の物語。

    愛は始まるのと同時に終わりをじっと見つめなければならない。
    偶然、始まった出逢いからの恋愛は、その刹那さ故に思いがけぬきっかけで脆く壊れてしまう。
    その結果、残るのは心の傷と痛み。
    そして有り余る後悔。
    だが、そんなに傷ついても尚、人はいつの間にか別の恋愛を始めてしまう。
    その繰り返しの中で、繋がって断ち切って、人は誰かと関わって生きていく。

    そのサイクルの中に恋愛の本質が隠れているのだ。

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    2023年04月20日
  • アーモンド

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    他者との関わり合うこと、共感するとは、人を愛するとはどういうことなのか、どうあるべきなのか、主人公と一緒になって深く考えさせられました。
    本の中で起こる出来事は、私の頭をガンガン殴られるような感覚で辛い気持ちになったけど、最後には希望に繋がる素敵な作品でした。
    また時間を空けて再読したいと思います。

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    2026年07月11日
  • アーモンド

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    文章からとても映像が見える。
    作者の方が元々映画監督だと知って納得。

    これ映画化したらとても面白いなと思ったけれど、小説だからこその余地も美しいなとも思う。

    登場人物たちの仕草や行動、表情などとても映像的。
    だからこそ、失感情症の主人公の独白も映える。

    最初は感情を感じない主人公だったが、少しずつ、様々な人と出会い、感情と出会っていく。

    受動的だった主人公がだんだんと能動的になっていく。
    やり方を真似てきた主人公が、自身で選び取っていく。

    感情というものについて、ずっと考えてきた主人公が、感情と向き合い、時に感情に振り回されながらも、自分を愛して、他者を愛していく姿はよかった。

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    2026年07月01日
  • アーモンド

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    感情がうまく出せないから、強い ブレのない気持ちがあるってカッコいい
    ユンジェがゴニと出会えて本当に良かった…

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    2026年06月24日
  • アーモンド

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    著者があとがきで、人間が人間にするのも怪物にするのも愛だ、と書いていて正にそうゆう物語だと思った。愛を注ぐ対象は他人だけでなく、自分もあるし、情熱を持って取り組む何かもあるだろう。愛があるのと無いのとでは見える世界も全く異なるし、売っているものでもなければ、買えるものでもない。本当は一番に尊く大切なものなのであることに気付かされたシンプルで深いストーリーだった。

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    2026年06月21日
  • アーモンド

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    女性三代、もしくは親子二代のお話と思いきや、主人公はすぐにひとりぼっちになり、でも悪ガキのゴニが現れて、異性のドラも登場して別フェーズに、そして大団円、映画一本みた気分でした。

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    2026年06月07日
  • アーモンド

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    通り魔のシーン、頭の中で想像出来るくらいリアルで、不謹慎ながらも面白いと感じてしまった。
    ユンジェ目線で書かれているから、感情を書き分けられないが故の生々しさがリアルに綴られていて、読書で初めて興奮に近い感覚を味わいました。

    ニュアンスですが
    ''人間は、感じても行動せず、共感するといいながら簡単に忘れる''
    この一節、図星をつかれた。

    確かに、SNS時代で「感じる」ことがほんの一瞬のイベントになってしまっている。
    感じたことを共有したり書き残して、自分のものにして、忘れないようにするっていうのは、人間である以上やるべきことなんだなあ。と感じました。

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    2026年05月29日
  • プリズム

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    好きな作家さんです。

    友情とか愛情とかいろいろありますが
    それに捕まえられてしまうのではなく
    自分自身で選んで流れていく人達の物語。
    恋愛小説というほどの濃さはない、さらっと
    終わる物語です。

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    2026年05月26日
  • アーモンド

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    主人公が特別なわけでもない、誰もがの愛と成長物語。また、過去にも海外作家による小説を読んだことがあるが、こんなにも原文で読みたい(読めたらな)と思ったのは初めてです。

    今後、〝本〟というものについて問われたら、引用させてもらいたい。
    『本は、僕が行くことなできない場所に一瞬のうちに僕を連れて行ってくれた。会うことのできない人の告白を聞かせてくれ、見ることのできない人の人生を見せてくれた。……本は空間だらけだ。文字と文字の間も空いているし、行と行の間にも隙間がある。僕はその中に入っていって、座ったり、歩いたり、自分の思ったことを書くこともできる。……』

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    2026年05月13日
  • アーモンド

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    ────遠ければ遠いでできることはないと言って背を向け、近ければ近いで恐怖と不安があまりにも大きいと言って誰も立ち上がらなかった。ほとんどの人が、感じても行動せず、共感すると言いながら簡単に忘れた。
    感じる、共感すると言うけれど、僕が思うに、それは本物ではなかった。

    この言葉を見て考えさせられる部分がありました。
    誰だって口では何とでも言える。でもそれを純粋な心で思い、行動にできる者はどれくらいいるのだろう。
    「いつでも力になるからなんでも言ってね」だとか「あなたに何かあったらどんな時でもかけつけるよ」だとかこんな言葉を耳にすることもありますが、でももしその時がきて本当に助けようと行動に起こ

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    2026年05月03日
  • アーモンド

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    感情がないのを想像して小説を書くのは容易なことではなかっただろうな…。
    社会にはこんな人もいるのかと思うとむずむずした。怖いような…可哀想なような。
    主人公が少しずつ感じることができるようになっていくのを見て、感じることって幸せなんだなと思った。

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    2026年05月02日
  • アーモンド

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    韓国人の描くストーリーの特徴なのか、残酷な展開が多かった。失感情症というものをこの本で初めて知った。非行少年に対して偏見を持つことなく深く接することで、様々な感情を知っていく新しいストーリーでおもしろかった。

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    2026年03月22日
  • アーモンド

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    自分が今まで誰に何を思ってどう生きてきたのか考えさせられた
    子供ながらの繊細さ不器用さがすごく読み取れて、素敵な友情と簡単に言いきれない2人の関係性が良かった

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    2026年03月22日
  • アーモンド

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    アーモンドとは、脳にある恐怖を司る「扁桃体」のことだ。

    感情をうまく認識できない「失感情症」を持つ少年が主人公の作品だ。

    感情がないとは、不安や恐怖、痛みがないけど、喜怒哀楽もない。
    「感情ありがたや」という気持ちになる。

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    2026年02月20日
  • プリズム

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    ずっと途中まで失敗のはなしかなと思って読んでいたけど最後に良かったな、になった なんか登場人物みんな前向きな意味で地に足がついてなくて良い

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    2026年02月15日
  • アーモンド

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    「感情を表現する言葉の欠如」を意味するアレキシサイミア
    (失感情症)で、恐怖、愛、悲しみ、怒り、嫌悪といった本質的な感情を認識する脳の機能が欠如しているスン・ユンジェの物語。感情を過剰に表現する不良少年ゴニと、何も感じない静かなユンジェという相反しながらも、共に社会不適合者で普通にも平凡にもなれない二人が、互いの個性を補完し合い共感出来る存在になって行く姿に惹かれながら読む。
    「僕の理解する限りでは、愛というのは究極の概念だ。規定できない何かを、かろうじて単語の中に閉じ込めたもの。でもその単語は、あまりにも気軽に使われていた。 ただ単に気分がいいとか、ありがとうという意味で、平気で愛を口にする

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    2026年02月04日
  • 殺したい子

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    貧しいなら子どもを生むな。
    平気でそんなことを言う人がいるけれど、
    それは簡単に言ってはいけない言葉だった。(P74)
     

    『殺したい子』イ・コンニム

    あぁ……胸が痛い。しんどい。
    韓国小説って、ときどき容赦なく「格差」を突きつけてくる。
    そして周りの大人も同級生も、見て見ぬふり。

    立場が変わった瞬間に出てくる「そう思ってた」。
    (なんでその時に言わんの!?って毎回つっこみたくなる。笑)

    人間って、ほんと聖人じゃない。
    虫唾が走る時もあるけど、
    それでもこの世界で生きていくしかないんだよね。



    高校一年生のジュヨンが、親友のソウンを殺した。
    ―そう報じられた。

    波紋のように広が

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    2026年01月31日
  • ビスケット

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    存在感を失い、誰にも気づかれずに生きる"ビスケット”。過敏な聴覚を使ってビスケットを見つけられる少年ジェソンが、仲間たちと協力してビスケットを救出する物語。
    心を踏みにじられて存在感を失ってしまう人は、子どもに限らず大人の世界でもあること。私たちは、毎日精一杯自分を守るために努力しているけれど、苦しい気持ちがどっとあふれ出てくる日がある。そんなときに、一言声をかけてくれたり、手を握ってくれる人がいれば、自分取り戻すことができるのではないか。本当に些細なことで、人は救われるということを教えてくれた作品です。

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    2026年01月21日