青海野灰のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
とても面白かったです!
入間人間さんと時雨沢恵一さんを目当てに読み始めましたが、他の筆者皆さんも大変におもしろい話を書いてくださいました。
※私は、安達としまむら、アリソンシリーズ のファンです。笑
どのお話も面白かったので、いろいろ語りたいことだらけですが、ネタバレ回避のため、抽象的にまとめさせていただきます。
皆さんは本作を読んで何を感じるでしょうか。
私は、「可能性」「未来」「ナカイマ」「命」
だと思いました。これまで長く、そうするべきだと云われてきたことや、伝統には、もちろん尊ぶだけの、それが続いてきたなりの理由はあります。一方、そうでない物は許されないと云うはずないのですから、可能性については、誰にだって分からない以上、やってみたいことはやってみればいいのです。
その「可能性」を届けるために、それぞれの作者さんが、それぞれの表現で、語り書けてくれているように思いました。
気になる作家さん、タイトルなどございましたら、ぜひ、手に取ってみて下さいませ。 -
Posted by ブクログ
今をときめく作家による、15ページずつの短編集。斜線堂有紀の作品で本文最後に「仕掛けが分かった?」と聞かれ、うむむわからん、一番気になりました。わかったことといえば前半の世界狭いうちは使う文字に制限かけてあること、だから、「私」はなくて、「I」。「難しいかもよ」じゃなくて、「むずいかもだよ」。彼の名前は「 」。これは10文字、または空白入れて9文字なのかなぁとかなり考えたけど、思いつかなかった。「しゅうとう」「ねんどう」「ごとう」「うとう」/「しゅうじ」「しゅうと」「しゅんご」「しゅうご」とか?でも適当な名前じゃ意味はないしなぁ…。
されど世界の終わり 三秋 縋
わたしたちの教室 佐野徹夜
息継ぎもできない夜に 松村涼哉
じゅうごしゅうねん、おめでとう 斜線堂有紀
穴があったら入りたい 一条岬
十五年後もお互い独身だったら結婚しようねと約束した二人の物語 綾崎隼
いざ、さらば 村瀬健
超能力者じゃなくたって こがらし輪音
星空に叫ぶラブソング 青海野灰
余白の隠れ家 古宮九時
初恋灯籠 遠野海人
世界が十五になる前に。天沢夏月
見花 入間人間
前略 十五の僕へ 時雨沢恵一
朝の読書だ nyan 高畑京一郎 -
Posted by ブクログ
忘れられない初恋の女の子、夜間高校で同じ席に座る死にたがりの女の子、公園で一緒に野良猫を愛でる女の子
何のために誰のために生きていくのか、繊細に、けれども力強く描かれた小説。
全てがつながったクライマックスでは思わず泣きそうになった
美しいだけでない展開、納得な結末に満足
面白かった
以下覚書のための詳細、ネタバレです
命には四つの理由がある
夢や希望「生きる理由」
挫折や絶望「死ぬ理由」
守るべきものや信念「死ねない理由」
病気や事故、抗えない「生きられない理由」
高校2年生、葉月漣
昼と夜間で同じ教室を使う高校
ある日自分の席に遺書と書かれたノートを見つける。
自分も生きたくはないが、以前「いつか、本当に生きるのをやめたくなった時は、一緒に死のう」と好きな女の子(翠川詩織)との約束があり、死ねずに生き続ける。
遺書には自分が生きることで周りを不幸にしてしまうと思っている少女と、少女と仲良くなり事故に巻き込まれてしまった男の子の小説が続く。
遺書に対する返事と共に小説の続きを書くことで、漣と女の子の交換日記&共作が続く。
そんな中漣は公園で野良猫を一緒に可愛がる井澄と会う。交換日記の内容や夜間の生徒という共通点から、漣は相手が井澄ではないかと思うが、何度か話すうちに違うことを知る。
井澄と漣がいい雰囲気になる中、漣は交換日記の相手が詩織であることに気づく。
夏休みの終わり、交換日記が無いことに戸惑う漣
クラスメイトが勝手に見て揶揄ってくる
憤り騒ぎになり、漣は殴られ保健室で目を覚ます
教室に戻ると自分の席には詩織がいて話すも、彼女は虐待されていた父親を突き飛ばし殺したと思い(実際は失神していた)死のうとしていた
説得の末やめようとするも突風により落ちてしまう
それを庇う漣
漣は昏睡状態、その横で自分を責め続け死にたがる詩織に後から来た井澄が漣がどれだけ思っていたかと激昂する
井澄自身、若くして急速に老ける病を患っており、漣と関わることで生きることを決めたのもあり、好きな漣が命をかけたこともあり、説得力が強い
ラストは小学生から現在までの記憶を無くし、眠るたびに少しずつ取り戻す漣とそれを見守る2人の3人とも生きている結末
全てがハッピーでないことも含め良い流れだった -
Posted by ブクログ
ある少女の心臓を、主人公に移植した。移植したことによって、少女の感覚を寝ている間に感じることができた。その感覚は、今から3年前の少女の感覚だった。少女の心臓をもらったということは、少女は過去に死んだということ。それを救うというのを生きがいにし、主人公は様々な行動を起こす。その中で、主人公も少女もお互いを好きになり、逢いたいと願う。その気持ちを諦めずに、そしてそれを生きがいにしてそれぞれが相手のために尽くす。それによって、過去は変えられる少女は命を救われた。心臓は受け取ることができなくなるという現在に変わってしまったものの、少女が会いに来てくれ、その事実を知り、誇りに思う。そして、逢いたい人と逢うという願いが叶った。