山路達也のレビュー一覧
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"わが社の災害対策の参考になるかなぁと思って手にした本。
Google社の素晴らしさはわかったが、組織として対応することが前提のわが社ではあまり参考になることはなかったと思う。
Google社は、とにかく優れた技術者、エンジニアの集団ということがよくわかる。災害危機対策も自然と優秀な人間が集まり、アイデアを出し合い実現していく。
アメリカの本社とも連携を取りつつ、被災地に必要なサービスは何かを考え、必要なものを具体化して提供する。コアメンバーの機動力と使命感が周りを巻き込みながら集団として組織としての対応へと変化していく。
ITの技術を賛歌するものではないが、ITの様々な可能性が試さ -
Posted by ブクログ
震災復興本は、なんか出尽くしてしまって、教訓本、説教本のようなものしか、残っていないので、ここは観点を変えて、新技術の本を購入。
山路さんはフリージャーナリストのよう。
日本の最先端というか、まだ実用化されていない新技術の事例のルポ。
おもしろいなと思った点。
①電池の主流のリチウム電池は、リチウムの産地がブラジルなど特定の国に限られ安全保障上問題があること、リサイクルができないことから、マグネシウム電池など新しい電池の開発が試みられていること。(第1章)
②ライフルのように重イオンビームでDNAをうちぬいて、年中さく桜とか塩害に強い稲とかを生み出していること。(第5章)
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Posted by ブクログ
ネタバレ石油が枯渇してしまう日は刻一刻と迫っていて恒久的ではないので文明社会を継続していくには新たなエネルギー源や我々の住む地球環境へのリスクや負担を減らす新たな技術というのが必要となってきます。
矢部氏、山路氏の研究は次代のエネルギー開発の先駆者となることだと思います。
作中まとめ
石油、石炭は安定供給がむずかしく環境問題を抱えている。年間の世界エネルギー使用量は石油換算で100億トン以上。太陽光発電だけでは石油代替は難しい。水素は運搬貯蔵が難しい。
海水からマグネシウムを取り出しレーザーで製錬、燃料として使用して生じた酸化マグネシウムを再度マグネシウムに製錬しマグネシウム循環システムの構築。
レー -
Posted by ブクログ
ネタバレ[ 内容 ]
石油の次のエネルギー資源は何か?
太陽電池で日本のエネルギーを賄おうとすると、国土の六割を覆う必要がある。
水素社会なら地下が水素貯蔵タンクだらけ。
リチウムイオン電池を載せた電気自動車が普及すると、リチウム資源が不足する。
さらに、今の造水法で世界的な水不足に対応するには、世界の電力を五割増やさねばならない。
この状況を突破する解こそ「マグネシウム循環社会」である。
『タイム』誌で二〇〇九年Heroes of the Environmentに選ばれた、二酸化炭素二五%削減も実現する新技術を公開する。
[ 目次 ]
第1章 石油文明に代わるのは、自然エネルギー・水素社会か?
第 -
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Posted by ブクログ
東日本大震災のとき、自分は自動車学校の教習所にいた。
自分やその周囲のことで精いっぱいだったが、同時期に他のところで多くの人がこうやって奔走し、人々と社会のために迅速に動いていたことが分かって胸が熱くなる。
僕は震災の時に大学を卒業し、その後社会に出て8年経ってからITエンジニアとなった。
エンジニアとしての経験がついた今、改めて人を助けるためにモノを作れる技術というものを尊く思うと同時に、本書で紹介されるGoogle社員たちのように瞬時に動きすぐにサービスを(β版であっても)リリースできるかと自問すると、グッと詰まる部分もある。
いちエンジニアとして、こういった時に役立つスキルと行動力を身