山路達也のレビュー一覧
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iPhone4sを入手した時、Bluetoothが4.0にバージョンアップされていたのは知っていたが、その裏にこの様な狙いがあったことまでは正しく理解していなかった。
BLE(Bluetooth Low Energy)が前提としているのは、無数の機器が存在する世界だ。ひと昔に提唱されたユビキタス・コンピューティングの世界を超えているかもしれない。なぜならIoTはあらゆるものがデータ採取の対象となっているからだ。
今後は我々の行動が全て把握されることになる。便利になる一方で我々自身がデータ化されていく。さらにヘルスケアと連動することによって、データ化されることを拒絶することは恐怖を伴うように -
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まず言いたいのは、「一人でも多くの日本人に読んで欲しい!」と言うこと。
本書は脱石油エネルギー社会を「マグネシウム」で実現できると主張します。そう、小学校のときに実験で燃やした「マグネシウムリボン」のマグネシウムです。
海水から太陽エネルギーで「マグネシウム」を取り出し、それを燃やす。熱量は石油とほぼ同等な上に、粉状なので問い扱いも楽。
燃やすと「酸化マグネシウム」になる。これを太陽光でつくったレーザーで熱する(2万度?!)と「マグネシウム」に還元できる。
つまり、太陽エネルギーを「マグネシウム」にチャージするという発想。
これを可能にしているのが、太陽光からレーザーを作りだすレーザー媒体で -
Posted by ブクログ
化石燃料に替わるエネルギー源としてマグネシウムに注目し、その研究の現状と、事業として成立させるためのロードマップについて論じた本。
マグネシウムの優位性を語る際、既存の技術との比較をデータと簡単な計算で示しているため、記述に説得力がある。
かといって、素人についていけないレベルの難しい話でもなく、全編を通して分かりやすい。
普通に生きているだけで、間接的にせよ環境を壊しているという負い目は感じているので、理想的な話であるにせよ、こういう非の打ち所の無いエネルギー源が普及すれば、本当に素晴らしいと思う。
また、より長持ちする携帯のバッテリーが作れたり、電線を引くのがコスト的、地理的に難しい地域 -
Posted by ブクログ
ネタバレ以前から読みたかった本で今回の災害前からコンセプトを聞いていた。実際に読んでみたところ、現実以上SF以下というところですね。
現在、枯渇が話題となっている化石燃料の石炭、石油に変わる新たなエネルギーの可能性としては大きく評価できる。
また、循環システムおよびエコシステムについても、最初から構想に入っていることが今っぽい展開である。
この循環システムの中では、太陽光→レーザー→マグネシウム→電池→酸化マグネシウム→マグネシウムという循環になります。この中で、マグネシウムから電池を作製し電池として消費する部分に関してはすでに実用レベルですが、それ以外のレーザー生成及び海水からのマグネシウム生成がま -
Posted by ブクログ
沢辺さんの頑固(わざと?)さがおもしろかった。絶対折れないのね。。
「談話室沢辺」の文化通信社・星野渉さんの章がおもしろかった。DNPの出版書店グループ化に関しては、(合併された)当事者ですら知らない内容がたくさん盛り込まれていたので、さすがは業界紙!という印象。
この本に参加している方々は、出版業界の中でも異色の人たちであろうから、すぐにこの通り事が進むとは思わないし、期待される展望ですら思わぬ勢力により抵抗を受ける可能性もあると思う。たとえそれが崩壊に向かっていると、誰もが理解していたとしても、戦後の慣例を変えることは並大抵のことではない。おそらくすったもんだしている内に、ある時期にど