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  • マグネシウム文明論
    4.2
    石油は、環境問題も起こすし、残っている埋蔵量も少ない。では、次のエネルギー資源は何か?太陽光発電が注目されているが、太陽電池で日本のエネルギーをまかなおうとすると、国土の60%を覆う必要がある。気体で、爆発する危険性の高い水素は扱いづらく、水素社会が実現すれば地下が水素貯蔵タンクだらけになる。現在の電気自動車の多くはリチウムイオン電池を積んでいるが、これが普及すると、リチウム資源が不足する。この状況を突破する解こそ「マグネシウム循環社会」である。海水から淡水を取り出して利用し、残ったものに太陽光からつくったレーザーを当てることでマグネシウムを取り出し、燃料として利用する。使った後は、またレーザーを当てることで完全にリサイクル。温室効果ガスも出ない。『タイム』誌で2009年Heroes of the Environmentに選ばれた矢部教授が、二酸化炭素25%削減も実現する新技術を公開する。

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ユーザーレビュー

  • マグネシウム文明論

    Posted by ブクログ

    まだ実現可能とは言えないのだろうけど、これを機会に是非進めて欲しい技術の1つ。国がもっと補助金を出しても良いと思う。

    海水からマグネシウムを取り出し、太陽光励起(れいき)レーザーで製錬。できた金属マグネシウムを燃料として使用する。燃料として使用したあとに残った酸化マグネシウムは、再び太陽光励起レーザーで製錬する。

    0
    2018年11月26日
  • マグネシウム文明論

    Posted by ブクログ

    面白い。
    研究者の興奮が伝わる良書だと思います。
    この情熱。こんな人が100人もいたら日本は絶対に変わりますよね。
    鼓舞されました。いい本です。

    0
    2013年12月01日
  • マグネシウム文明論

    Posted by ブクログ

    面白かった。

    太陽光励起レーザーが今後十分な成果を上げれば、海水からマグネシウムを取り出し、それを燃焼させてエネルギーの主役にすることも可能かもしれない。

    0
    2013年03月18日
  • マグネシウム文明論

    Posted by ブクログ

    まず言いたいのは、「一人でも多くの日本人に読んで欲しい!」と言うこと。

    本書は脱石油エネルギー社会を「マグネシウム」で実現できると主張します。そう、小学校のときに実験で燃やした「マグネシウムリボン」のマグネシウムです。
    海水から太陽エネルギーで「マグネシウム」を取り出し、それを燃やす。熱量は石油とほぼ同等な上に、粉状なので問い扱いも楽。
    燃やすと「酸化マグネシウム」になる。これを太陽光でつくったレーザーで熱する(2万度?!)と「マグネシウム」に還元できる。
    つまり、太陽エネルギーを「マグネシウム」にチャージするという発想。
    これを可能にしているのが、太陽光からレーザーを作りだすレーザー媒体で

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    2012年02月28日
  • マグネシウム文明論

    Posted by ブクログ

    この驚くべき資源革命、エネルギー革命の本書が、10年1月の初版から11年6月段階でまだ第二刷と、あまり世に広まっていないのが不思議なくらいだ。
    著者矢部教授の提唱する「マグネシウム文明論」否「―革命論」が、最終章で彼の描くロードマップのように、この10年、20年、変容展開していくとすれば、この地球も人類も捨てたものではないのだが…。
    ともあれ、ここには大きな希望があり、期待がある。

    0
    2012年06月18日

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