まず言いたいのは、「一人でも多くの日本人に読んで欲しい!」と言うこと。
本書は脱石油エネルギー社会を「マグネシウム」で実現できると主張します。そう、小学校のときに実験で燃やした「マグネシウムリボン」のマグネシウムです。
海水から太陽エネルギーで「マグネシウム」を取り出し、それを燃やす。熱量は石油と
...続きを読むほぼ同等な上に、粉状なので問い扱いも楽。
燃やすと「酸化マグネシウム」になる。これを太陽光でつくったレーザーで熱する(2万度?!)と「マグネシウム」に還元できる。
つまり、太陽エネルギーを「マグネシウム」にチャージするという発想。
これを可能にしているのが、太陽光からレーザーを作りだすレーザー媒体です。従来は難しかった高効率で変換できる媒体がなんとすでに開発済み。
何が起きるかというと、海水からマグネシウムを太陽光で作る。同時に、淡水が作れるので、一石二鳥。砂漠とかでつくると良い。つくりだしたマグネシウムを輸入。ガスとかじゃないので、輸送も簡単。現存する火力発電所のガスタービンを石油ではなく、マグネシウムで回し、発電。使い終わった酸化マグネシウムは、再度レーザーで元に戻す。
結果、エネルギーが極めて安価に、安全に手に入るという社会です。
素人でも充分理解できる文体なので安心して読めますので、是非他の方々にも読んで欲しい本。
この本の素晴らしいことは、すでに一部実現しているということ。極めて現実味のある内容で、少しでも早く広まって欲しいと思います。
なぜこれほどの内容があまり日の目を浴びていないんだろう。特許の関係もあるようですが。