清水勝彦のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
テキサス大学サンアントニオ校でMBAコースを教えている著者が書いた戦略論の基礎。著者が「素振り」と呼ぶ通り、本書の内容はこの分野を興味を持って見ている人にとっては基本的なことばかりと言っていいかと思います。その意味で物足りないと感じますが、読みやすくコンパクトですので、確かに「素振り」としてはよいものなのかもしれません。
最後に自分も好きなパスツールの言葉、"Chances Favors the Prepared Mind"(偶然は準備のある心の持ち主に微笑む)が出てきたので好感度アップ。そういえば、この間読んだ『MOTの達人』にも出てきたな。 -
Posted by ブクログ
『戦略の原点』 清水勝彦 読後メモ
経営戦略の基本 「競争に勝つための作戦」
■戦略の定義 「戦略とは、ある一定の目的を達成するために、ターゲット顧客を絞り込み、
自社固有の強み(ユニークネス)を用いつつ、競争相手と比べてより安い、または、
より価値のある商品・サービスを提供するための将来に向けた計画である。
■戦略の基本要素 「目的」 3C 「自社」「競争(相手)」「顧客」
戦略とは、強みを活かすこと
「事業で結果を出すとは、機会を生かすことである。問題を解決することではない」
(ドラッカー)
企業にとって重要なのは「何があるか」ではなく、「何が強いか」「何が弱いか」である。
特に、 -
Posted by ブクログ
戦略というものは一過性のものではない。それは確かにそうだ。そして戦略を一生懸命練っている間にも、外部内部問わず環境は変化していく。それもそうだ。そんななかで、旧来から言われている「いい戦略」というのは現在は存在しえないのではないか?というのが、本書の問題提起。実際に仕事をしていて感じるのは、「戦略」自体が陳腐化するスピードが速いこのご時世にじっくりと戦略を練ったところで、戦略立案の前提条件としたことがどんどん変わっていくことで意味をなさない戦略がどんどん生まれていくというのは確かに感じる。そこで本書では、Try & Errorを行いながら良いと思われる取り組みをどんどん実践していくこと
-
Posted by ブクログ
会社での課題図書。
読みやすく、スラスラ読めた1冊。
総論賛成、各論反対。同意できた概念だった。大枠では賛成だが、別々の手段がありどの手段を用いて目標達成させるのか。一度決まった事ならば、反対していたとしてもその手段を100%実行しなければ成果は出ない。
総論部分で合意が得れてなければ、この現象は起きない。自分も指示を出す時に気をつけようと思った。
コミュニケーションは意味や価値観の共有であり、日頃のメールのやり取りなどは情報伝達である。
実社会でも、メール1つでタスクを依頼したつもりになっているのを感じる。
発信する側と受けて側で温度差があり、コミュニケーションが取れない。
この場合、圧倒的 -
Posted by ブクログ
ネタバレ2020年4月12日(日)
書名:ワイドレンズ
著者:ロン・アドナー
ジャンル:ビジネス(ストラテジー)
【内容】
イノベーションは自社のみの技術、システムでは完結することは出来ず、協業者を巻き込んだ価値創造のストーリーが必要なのは周知されてきていると思います。
本書はエンドユーザーまでの価値創造の設計図作成において、その協業者まで視点を広げよ、という主張を終始展開しています。主に以下の2点をイノベーションの歯止めとなる「リスク」として説明しています。
・コーイノベーションリスク
→協業者が自社のイノベーションに応じるシステム技術を持っているか?
・アダプションチェーンリスク
→価 -
Posted by ブクログ
ネタバレ最初に何を「犠牲」にするか決め、
浮いた経営資源で重点分野に投入。
知識と計画より実行
計画は過去のデータに基づく予測。
新しい情報、想定外を織り込んでいない。
実行をしない限り情報は集まらない。
部門間が対立しない組織
全体最適を追求する熱意の欠ける弱い組織。
マトリックス組織
対立の顕在化
対立をマネージする覚悟と努力
意思決定
いつまでに決めるかの感度を高める
組織の信頼
自らの弱みを見せ協力を得る
1to1ミーティング
聞くことができて初めて伝わる
効率化に集中すると目的が見失われやすい
ルールを守ると考えないことにつながる
リーダーがやること
イ -
Posted by ブクログ
テーマに惹かれて思わず買ってしまった。戦略立案の書は多く出版されているが、実行面に重きを置いて書かれている書は少ないように思うからだ。著者の言うように、戦略はコモディティ化しており、どこでもいまや戦略については立てるところまでは実施しているが、それを推進していくとなると、困難を伴うように思う。
その辺のヒントを得たいと思って読み進めたが、実行面での重要要素について、コミュニケーションのみに終始しており、期待はずれだった。もちろんコミュニケーションが重要なのは違いない。
「地獄と天国のコミュニケーション」
「組織におけるコミュニケーションの基本を三つにまとめれば、
・意味を共有すること
・本質的 -
Posted by ブクログ
慶應大学大学院教授の著者が書籍と論文についての自身の見解や視点を述べた一冊。
8冊の書籍と12個の論文について著者の専門とする経営学の見地からの考察は刺激を受けるものが多く、現代の経営について深く考えさせられるものや原点に立ち返ることも多いと感じました。
書籍編での考察を論文編で更に深掘りしているものもあり、その対比も読んでいて感じることが出来ました。
「リーダーシップは自分の中にしかない」やリーダーの仕事とは、そもそも「反対意見を押し切って決める」ことや「できる人」というのは「基本を決してはずさない人」や経営戦略で大切なのは、どれだけ共有できているかなどはその中でも非常に刺激を受けました。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ今までにないアイデアはそもそも市場がない可能性がある
今後の成長産業と思われる分野はレッドオーシャン
競争相手が多いということは、圧倒的な勝者がいないということ。
外国語を話すのにネイティヴを真似てはいけない。東京の人が無理に京都弁を喋るような不自然さが残る
強みを活かす、と強みを伸ばす、は違う
弱みは最低限でも合格点でなければならない
長嶋一茂の守備、鎖は一番弱いところで切れる
守っていると長く感じる
事業計画は作らなくてもいい
不確実性とはリスクの確率計算すらできないこと
利益の源泉は不確実性
カンペな事業計画は作れない=リーンスタートアップ