村上和雄のレビュー一覧
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遺伝子工学の研究者である村上先生が一般向けに書いた、遺伝子の不思議を知ることのできる本。私たちの遺伝子にはONとOFFがあって、現在働いているのはせいぜ
い10%。あとはまったく眠った状態におかれているとこの本には書かれている。自分にはできないと思っていることでも、何かのきっかけで遺伝子がONになれば、能力が開花することもあるかもしれない。ワクワクしながら前向きに生きるとき、また見返りを求めずギブ・アンド・ギブの心境にあるとき、遺伝子はONになるという。遺伝子ONの人生の一例として、自身の若かりし頃の米国での研究生活についても触れられており、研究者の厳しさ、楽しさについても知ることができる一冊 -
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しょんぼり落ち込んだ時に読むと元気が出る本。
村上先生の謙虚なお人柄にも非常に好感が持てます。
乱暴に説明すると、アスリートがよく言うゾーンの状態に誰しも入れるのだというお話。そのスイッチはどんな事なのだろうという検証。偉人伝には出てこない沢山の凄い方の人生に触れる事が出来、ひとつひとつのエピソードが感動的です。クローン羊ドリーの話。80歳で1200億の借金をし、90歳で全額返済されたパワフルな日野原先生のお話。不登校児の集まる塾で講演をされたお話。ヘンリー・ランドワーズの話はぐっときました。
天理教の信者なのですか。なるほど〜。
でも祈りの効用は私もあると思うよ。無宗教ですが。娘の障害 -
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TVhアナウンサー 千葉真澄さん
(有)アプロス 代表取締役 杉岡清俊さん
オススメの一冊
「アホは神の望み/村上和雄」
porocoさんとTVhさんのタイアップ取材で
千葉アナがご来店くださった際に、話題に上がった一冊。
折しも、◯◯さんの本棚企画「Book's Delight」で
当店の図面を最初に引っ張ってくださった、
アプロスの杉岡社長の本棚にあったのも、この一冊。
誰かに本を薦めてもらうことのおもしろさは
自分では絶対に選ばないであろう類のタイトルが並ぶことであり、
本書もまさしくそれ。
理系の研究者の著書は、まず選びません(汗)
ノーベル賞受賞者の研究を例に挙げることによ -
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環境が遺伝子のスイッチを入れる=物理的要因、食物と化学的要因、精神的要因
心にもエネルギーがあって、スイッチをオンオフする。
エピジェネティクス=後成遺伝学
細胞生物学に量子物理学の理論が加わったもの
気持ちを切り替える=前向きにスイッチを切り替える
一般にマイナスと呼ばれる環境にこそ、プラスに切り替えるスイッチがたくさん含まれている。
ビジョンではなく、ミッションに生きる=ミッションは向こうからやってくるから、力も向こう持ち。ドリームではなくインドリーム。
自分の最善を生きる、ことからスイッチが入る。
自分はイルカだ、と思い込んでから潜水する。
瞑想は、精神の統一、心の純化、思いの凝 -
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「病は気から」と昔から言われていて、私たちも漠然とそう思ってきた。
本書では、それを医学の観点から遺伝子レベルで考察している。
タイトルの通り、「遺伝子をオン」にすればよい結果に結びつくこと、
そのためにはどうしたらよいかが書かれている。
もともとそれぞれが持っている遺伝子に大きな差異はなく、遺伝子を如何に活発に活動させるかによって、違いが生まれるという説には遺伝子の働き次第で如何様にも変われるという希望が持てた。
また、祈ることが病気の改善につながるという研究も紹介されている。ともすれば宗教的、スピリチュアルになりがちな内容だが、科学的な感覚を持った(医者であるから勿論なのだが)著者の視点に -
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矢作先生の第2弾。
おそらく刊行にあたり多くのお誘いがあっただろう。
こうした本が出版されて本当にうれしい。
科学者である2人の先生が未知なる領域をどう捉えるか、意義深いと思う。彼らは、まず科学で説明のつかない大いなる世界を神の領域(矢作先生は摂理と呼んでいる)とはじめに定義づけをしている。
科学界からの批判は多いだろう。
人間の限界をふまえ、大いなる存在に畏敬の念を抱いている姿は逆にとても謙虚に見えてすばらしい。
科学と宗教のアインシュタインの言葉の引用もすばらしい。
本書は村上先生と矢作先生が交互に論調するスタイルの構成ですすむ。とても読みやすいことでも本書を評価したい。 -
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ネタバレpodcastの「ラジオ版学問のススメ」で知った本。
科学は真理の追究、技術はそれを応用して活用する、科学と技術は本来別のもの。出来ること(科学)とやる(技術)判断は別であるべき。50年生命科学を研究してきた著者も生命が何であるかはいまだにわからないといいます。生命というコードを書いた存在をsomething greatと表現していますが、科学と技術を扱う者はsomething greatに対する謙虚さを忘れてはいけないのでしょう。
神の火とよばれた原子力を性急に発電に使用した姿勢も謙虚さを忘れたことによるものだという意見に共感。
遠地から祈ることで、回復を祈られた患者が(祈られているこ -
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ネタバレ筑波大学名誉教授の村上氏、科学、遺伝子工学といったいわば理系の「粋」を結晶した分野の先端を走る著者が語る、理論を超えた【サムシンググレート】について語る本著。
引き寄せの法則やセレンティビティ、プランドハップンスタンスといった欧米からのセオリーを引き合いに出すまでもなく、
日本でも古来から「急がば回れ」「情けは人のためならず」「因果応報」など利他や相互扶助、謙虚さを重んじる言葉には枚挙にいとまがありません。「合理性を突き詰めに突き詰めて辿り着いた遺伝子は言葉を超えた美しさ」であり、そこに人智を越えた何かの存在を感じずにはいられないと著者は解きます。
自己啓発だけでなく、遺伝子工学の先端を垣 -
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ある種の刺激を貰う..
この頃「命」「魂」「神や仏」そして「細胞 遺伝子 DNA」
DNA
人間の細胞の中の核の部分の遺伝子をONにするかOFFのままにしておくか?で不可能と考えていた事が可能になる。なりたい自分になる。夢が叶う...等々...
遺伝子を活性化させるのには自分の心のそして無意識の意識が大きく左右する様だ...
化学者が心のそして無意識のあり方にも注目しているのが興味がある。やっぱり「勘」
そしてもう一つ興味深い言葉
自然界は弱肉強食でもなく強い遺伝子が生き延びたのでもなく、どちらかを選ぶでも無く『常に共生している』
そして物事には二面性がある 裏と表 そのどちらも必要不可