天花寺さやかのレビュー一覧
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ネタバレ冒頭のお話が大ちゃんも塔太郎もナイスバディぶりを見せてくれただけに、その後のすれ違いっぷりは読んでいて非常に辛いものがあった。
塔太郎自身が悪いという訳ではないが、タイミングが色々最悪だったというか。
一人で抱え込んでしまったがために、本当に大事なことや人を自ら遠ざけてしまうという悪循環。
大ちゃんも大ちゃんで、こちらも一人で抱え込むから後半非常に大変な展開に。
と言う訳で、大ちゃんにとっても塔太郎にとっても試練の巻となった。
特に大ちゃんは「まさる」から戻れなくなるという、変身ものでは避けて通れない試練が立ちふさがる。
大ちゃんと「まさる」が別人格というのが、これまた話をややこしくしている -
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ネタバレ大ちゃん試練の時。
レベルアップのためとはいえ、一時的に塔太郎と離れ離れになるし、武器の刀も使い物にならなくなってしまうし、事件の展開そのものもハラハラさせられることが多い3巻ではありましたが、それ以上に大ちゃん大丈夫かと非常に心配になってしまいました。
大ちゃん(及びまさる)が乗り越えなくてはいけない試練だったので、その先に得られたものは多かったとは思いますが。
大ちゃんもまさるも強くなった!
恋愛面の方も折角大ちゃんは自覚したのに、ご覧のとおりブレーキのかかる展開かつ自分自身も進展はまだ早いと後輩に徹することを選んだ状態なので、これはこれで非常にもどかしい思いをしました。
まあ安易に引っ付 -
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ネタバレバトルシーンも大ちゃんと塔太郎くんの恋模様もパワーアップしたなと感じた2巻。
最初の話からして、びっくりのアクションにバトル。
渡会に本当に勝てるのかなとハラハラ。
あやかし課総動員でしたしね。
無事に勝てた時の安堵感と言ったら。
その後の話が、今度は恋愛方面に振り切った話でそれはそれでハラハラしましたが。
嫉妬中の大ちゃんを宥める竹男さんと琴子さんに爆笑。
コメディパートもあって笑いながら読んでましたが、この話でも迫力あるバトルがあったので油断できない。
塔太郎くん、2話連続の変化お疲れ様でした。
大好きな祇王寺が出てきたのは嬉しかったなあ。
塔太郎くんのある方への返事のシーンは見ものですぞ -
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大正時代の虐げられた環境にいる乙女が努力と運と王子により幸せになる話。4人の作家による四短編だった。ちょっと虐めてるほうの論理とか、王子がなんで乙女すきになったんだよ、とか、ちょっと展開がネット小説(ネットマンガ)っぽいものもあったけど、概ね読みやすいベタ展開でした。本文中には挿絵ありません。
「帝都百貨店の職業女子」天花寺さやか
高峰家の経営する百貨店で職業女子として働く静香。本来は家の正統な娘なのだが父に疎まれ、2番目の妻の娘が、チーフのように接客を取り仕切っている。そのうち西の鉄道会社から高峰家に縁談の話がくる。
「朱雀が紡ぐ恋」卯月みか
心臓の弱い雛子は家の離れに隔離されるように過ごし -
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京都府警の「人外特別警戒隊」、通称「あやかし課」という化け物と対峙する部署を設定し、主人公にあやかし課に入隊したばかりの古賀大という女性が、他の先輩隊員らと化け物を祓っていくファンタジー小説。
あまりファンタジー小説は読まないが、文章中に、京都の地理、歴史、風習を巧みに配置していることで勉強にもなり、主人公以外のメインキャラクターの坂本塔太郎などそれぞれの能力や設定もしっかりと描けていることが評価され得よう。
しかし女性の名前で大(まさる)というのだけは、ちゃんと理由があってそういう名前にしたのはわかるが、最後まで馴染めなかったのは私だけだろうか。
まあこういったある意味なんでもありな -
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シリーズ第九弾。
“人外”のモノを取り締まる、京都府警「あやかし課」の隊員たちの活躍を描くシリーズ。
この巻から“第二部始動”とのことで、ウォーミングアップ的な内容となっております。
・前巻でようやく想いが通じ合った大と塔太郎の初デートの様子と、その最中に巻き込まれた思わぬ“あやかしトラブル”を描いた(第一話&表題作「龍王と女神の純愛歌」)
・あやかし課“伏見稲荷大社氏子区域事務所”所属の総代くん&栗山さんのコンビの活躍が楽しい(第二話「総代和樹の変な奴事件簿」)
・奉納コンサートでの息の合った警備っぷりを見せてくれた、琴子さんと玉木君の絶妙な関係が“ええ感じ”な(第三話「宇治の女王に捧ぐ