天花寺さやかのレビュー一覧
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シリーズ第七弾。
祇園祭の山鉾略奪を企む「京都信奉会」の船越。
その企みを阻止し、祇園祭を守る為、京都府警人外特別警戒隊(通称“あやかし課”)は、迎撃部隊を結成し、船越軍を迎え撃つことに。
そして山鉾巡行当日、いよいよ警察の威信をかけた全面対決の火蓋が切られ・・・。
今回はまさに手に汗握る大決戦、カオスな巻でした!
地上では山鉾巡行が粛々と進行する一方、天上では大バトルが繰り広げれられていて、強敵・船越軍を相手に、あやかし課の隊員たちがそれぞれの能力を発揮して全力で闘う様がカッコ良かったです。
とりわけ、今回の決戦の主軸を担う塔太郎の闘いっぷりが神レベルで、船越とのバトルも凄かったですが、 -
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ネタバレ前回、大きな戦いがあったせいもあって、今回は命がけになるような戦闘シーンはなく安心して読める……と思いきや、何やらはちゃめちゃな鬼ごっこがあったり、捕り物があったりと相変わらず賑やかだし不穏だしという。
最後の戦闘なんかは、強くなったゆえにピンチになる展開もあったし(操られるとね……)
また、大ちゃんには次期店長への打診もあり、次の展開に向けたシーンも登場。
ただ何より一番気がかりであり、今回のメインであろう出来事は、帯にもある通りの大ちゃん、塔太郎、総代くんによる三角関係の決着だろう。
いやもう結末は分かっているので(何しろ両片思い状態、表紙を見ても分かる通り他者の入り込む余地は全くない) -
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ネタバレ祇園祭を守るための、まさに大決戦。
これまでで一番規模の大きな闘いに、読むこちら側もかなりの緊張感と緊迫感を持って挑んだ心地。
最初は優勢、後に逆転され、また逆転し返し、そのまた……を繰り返す一進一退。
ページを捲る手に本当に汗をかいていたところにある人物の登場。
本気の絶望感を覚えて鳥肌が立った。
あの時、まさに現場の隊員とシンクロしていたと思う。
そこからよくぞ、よくぞ。
これで敵側も暫くは体制の立て直しを余儀なくされ、暫しの猶予はできただろう。
ただ、こちら側の被害も甚大。
特に塔太郎の犠牲っぷりが……あの場面は本当に息が詰まった。
本体を相手にしていないのに、これだけの犠牲。
最終決 -
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ネタバレまさかあそこまで大ちゃんと栗山くんがボコボコにされる展開になろうとは。
最初の丹後王国の話がなまじほのぼのとした、それでいて食事が美味しそうで、敵もどこか憎めない感じのコメディ系な話だっただけに(まあ神様の力は怖かったけれども)そのギャップが凄かった。
帯にある「最強の敵」は、まさしく嘘偽りない話だった。
それゆえに、今回は敗北からの事前準備までで続きものとなっている。
確かにあれほどの相手、一冊では収まるまい。
敵の動向も気になるが、より気になっているのは三角関係の行方。
どう考えても総代くんに勝ち目はないし(大ちゃんはもう塔太郎に対して、本人に聞こえていないとはいえ「愛している」発言して -
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ネタバレ京都の女性はおしとやかなのかと思いきや、明日香は京女ながら非常に押しの強い女性だった。
一目惚れした相手にプロポーズしてしまうほど。
勿論相手にはプロポーズをかわされてしまうが(そりゃそうだ)就職の件はちゃんと受け止めてくれるあたり、その相手である泰彦はいい男である。
しかも全く知らない世界だった和装・お衣装の世界に飛び込んでも、嫌がるどころか興味が出て、しっかり勉強する努力家。
いい男である。
明日香の一目惚れという直感は間違いではなかった。
京都の貸衣装店でのお話。
タイトルに「恋」とある通り、お話に出てくるお客様はカップル(もしくはカップル未満の男女)が多い。
しかも少し問題や悩みを抱 -
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ネタバレ塔太郎は本当に律儀に総代くんの約束を果たしていて、ああもういい人だなと改めて思った。
確かに口実は大ちゃんの今後の修行相手には総代くんの方が適任だし、塔太郎自身も別途修行が必要なのは分かっていたけれど。
しかも大ちゃんは塔太郎の前回の発言(いっぱいいっぱいだった時の、しかも自覚前の発言)を多少引きずっているから、気持ちがばれないように必死になっているし。
その割に、この巻内で、無意識に大ちゃんと塔太郎はいちゃついているので(少なくとも自分にはそう見えた)何でこれで両片思いなんだよと。
総代くんも気付けという(前回も言ったけれど)
総代くんも自分の恋と技の修練で手一杯だから、視野狭窄にはなって