あらすじ
今度の敵は陰陽師集団!? “新技”習得に励む大たちは、古都を危機から救えるのか――古賀大が「あやかし課」に配属されて、早一年。桜満開の春の京都では、任務中の大達が謎の式神に襲われたり、京都文化財博物館に窃盗団から予告状が届くなど、不穏な事件が多発していた。その裏に陰陽師がいると踏んだ大達は、晴明神社の陰陽師隊員とともに事件解決に臨むことに。一方、祇園では舞妓達が悪夢に魘(うな)されているようで……。第七回京都本大賞受賞の大人気シリーズ、緊迫の第五弾!
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Posted by ブクログ
VS陰陽師集団、めちゃくちゃ面白かった…!
陰陽師の戦い方が浮かんでくるような戦闘シーンも、増えてきた仲間との大規模な共闘も、いつもより和の雰囲気が強いように感じた日常も最高でした。
ちょっと切ないあの2人の恋物語も、いつか続きが見られたら嬉しいな。
Posted by ブクログ
文博と祇園を舞台に信奉会に迫っていく5作目です。
陰陽師や式神など出てきて京都っぽさが一段と上がりました。新技も繰り出され、みんながレベルアップしています。
様々な地区の事務所の隊員と協力していますが、「ちとせ」としての一体感も好きなので、スケールが小さい話も欲しいですね。
恋愛については特に進展はないですが、進展させないならあまり挟む必要ないのでは、ってくらいには登場していました。
Posted by ブクログ
5作目は三条高倉の文博が舞台で、何度も行ってるところなので良かった。式神を操る窃盗団とのバトルもなかなか良し。さて、いよいよ塔太郎の父との対決が迫って来たかな。恋バナはちょっと私にはうざいが、まあ、それも味付けとしてはいいかな ^_^
Posted by ブクログ
これからの展開で主となる組織が出てきましたね。
なんといってもかんちゃんのかわいらしさよ♪
そして、昨今の祇園問題も含んだ祇園の事件も面白かったです。
来年こそは祇園祭がいつも通りに行われるといいなぁと思わせてくれる一冊でした。
Posted by ブクログ
塔太郎は本当に律儀に総代くんの約束を果たしていて、ああもういい人だなと改めて思った。
確かに口実は大ちゃんの今後の修行相手には総代くんの方が適任だし、塔太郎自身も別途修行が必要なのは分かっていたけれど。
しかも大ちゃんは塔太郎の前回の発言(いっぱいいっぱいだった時の、しかも自覚前の発言)を多少引きずっているから、気持ちがばれないように必死になっているし。
その割に、この巻内で、無意識に大ちゃんと塔太郎はいちゃついているので(少なくとも自分にはそう見えた)何でこれで両片思いなんだよと。
総代くんも気付けという(前回も言ったけれど)
総代くんも自分の恋と技の修練で手一杯だから、視野狭窄にはなっていると思うけど。
あの二人を見ていると、すれ違いさえ正せればあっという間に転がるよ。
勝ち目ないよと教えてあげたい。
今回は大きく分けると二本立て。
根幹は繋がっているけれど、対陰陽師戦と祇園の舞妓さんたちの悪夢解決のお話。
そう言えば、陰陽師がちゃんと出てくるのは初めてでしたっけ。
式神を使ったバトルに大掛かりな結界と、陰陽師の術を多数使ったバトルは見応えがありました。
そして非常にフランクな晴明さま。
あまり見ないタイプで新鮮でした。
祇園のお話は、何気に大ちゃんのコスプレも拝めて小説ながら眼福でした。
何でイラストないんだろうという。
勿体ない。
この話は謎がちょっと複雑になっていたのも面白かったです。
今回の騒動で暗躍しているのは勿論、塔太郎のお父上がまとめている秘密結社。
ただ今回読んでいて思ったのは、自分を神として崇めさせて都まで作っているのは、本人は現人神のつもりなんだろうけれど、傍から見ていると中二病を拗らせた哀れなおじさんにしか見えなくて、ちょっと哀愁を誘った。
やっていることが痛いというか。
結構大ごとな悪事を働いているようではあるけれど、何だろう、今回やっていることが色々分かったときに抱いた印象が「痛いやっちゃな」だったので……すまんのう。
こんな奴がラスボス(と思われるが)なのかと思うと、あやかし課のみんな(特に塔太郎)への同情が禁じえない。
苦戦はするんだろうけど、さっさと痛い父親の目を覚ましてやってくれと思う。
なお初版には限定ペーパーもついていて、大ちゃんと塔太郎の往復書簡の中身が読めてしまいます。
手紙では塔太郎が妙にかしこまっていて、微笑ましく思いながら読みました。
本来は二人だけのやり取りのはずなのに、覗き見してしまってすまんのと思いつつも楽しませていただきました。
そして、ますます総代くんの勝ち目がないなとも思うのであった。
だから、この二人の間に割って入るのは無理だって!
Posted by ブクログ
かんちゃんが可愛かった!
なんか、すべてが可愛いくて見事につぼ。
しかし、奉納品を狙う可憐座の座長にはびっくり。
あんなのに狙われたらたまらんなー。
新登場の陰陽師隊員がかっこいい!
クライマックスの決着シーンはドキドキハラハラ。
大と塔太郎、進展してほしいなぁ。総代くんも魅力的だけど、やっぱり塔太郎だよね。大も好きなんだし。
舞妓さんの事件、姉妹の絆が美しい。
そこにつけこむなんて許せんよ、まったく。
Posted by ブクログ
シリーズ第五弾。
京都府警「あやかし課」の隊員たちが、桜舞う京都を舞台に活躍する連作四話(と、序&幕間&終章)が収録されています。
本書を読んでいる今の季節は秋ですが、この巻では、平野神社&北野天満宮(第一話)、京都文化博物館(第二話)、祇園&円山公園(第三話、第四話)・・と、“春爛漫”の洛中を堪能できる内容となっております~。
まず、第一話、第二話で登場した、“カンちゃん”こと糸姫神社の狛猫・かんか丸様がめっちゃ可愛くて癒されました。
そして、待ってましたという感じで(?)晴明神社の御祭神・安倍晴明様も登場!気さくな感じで素敵な晴明様でした。
本当、このシリーズに登場する神仏様や神使様って皆、魅力的なのですよね~。
ただ、今回は敵の方も膨大な数の式神を操って「あやかし課」隊員を悩ませてきます。
と、いうことで本巻初登場「あやかし課・晴明神社支所」に所属する“陰陽師隊員”の鶴田さんの活躍にご注目。
窃盗団から糸姫神社の奉納品を守る為、京都文化博物館に張った結界・“水晶殿”は圧巻でございます。
そして件の窃盗団“可憐座”もまた、塔太郎の実父が束ねる「京都信奉会」関連の組織だったことが判明。
第三話、第四話では、“可憐座”の座長に狙われた、祇園の舞妓・清香さんと座長に脅迫されている清香さんのお姉さんを救う為、「あやかし課」総動員でのバトルも見ごたえありました。
敵も手強いですが、立ち向かう隊員たちも新技を繰り出すなど成長が著しくて頼もしいですね。
因みに、今回舞妓さんを守る為に祇園の「置屋」に住み込みで任務することになった大ですが、「置屋」のルールで携帯の使用ができないということで、「ちとせ」との連絡を手紙で行うことになり、その大と塔太郎の往復書簡がオマケのリーフレット(?)に記載されていて、手紙の内容が微笑ましすぎてニヤニヤしちゃいました。
こんなに仲良しなのに、なかなか進展できない二人の恋・・ラストのページで大が“塔太郎さん。私の事、ほんまにただの後輩やと思ってますか?・・”と、心の中で反芻する場面を読んで、“いや、塔太郎も大ちゃんの事、女性として大好きだから!”と、叫びたくなった私でした。
「京都信奉会」VS「あやかし課」の件も、大と塔太郎(&総代くん)の恋模様も、今後の展開が気になりますね~(と、前巻のレビューでも同じこと書いていますけどね・・(^-^;))。