天花寺さやかのレビュー一覧
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シリーズ第六弾。
今回もいつものように、連作四話と序&幕間&終章が収録されておりますが、実質第一話とそれ以降(第二話~第四話)での、二部構成のような印象です。
表題作の第一話「丹後王国と海の秘宝」では、京都北部の海沿いにある丹後地方に出張した大達が、伊根地区担当のあやかし課隊員・花村兄妹(妹の葵ちゃんはイルカに変身できちゃう!)と力を合わせて、“秘宝”を狙う海賊を撃退するお話で、いつもの洛中での雰囲気とはまた違った爽やかさがありましたね。
第二話~第四話は第一話の明るい雰囲気から一転して、剣吞なムードが漂います。
化け猫・月詠の不穏な夢から始まり、大と栗山くんが、「京都信奉会」の幹部(四 -
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シリーズ第五弾。
京都府警「あやかし課」の隊員たちが、桜舞う京都を舞台に活躍する連作四話(と、序&幕間&終章)が収録されています。
本書を読んでいる今の季節は秋ですが、この巻では、平野神社&北野天満宮(第一話)、京都文化博物館(第二話)、祇園&円山公園(第三話、第四話)・・と、“春爛漫”の洛中を堪能できる内容となっております~。
まず、第一話、第二話で登場した、“カンちゃん”こと糸姫神社の狛猫・かんか丸様がめっちゃ可愛くて癒されました。
そして、待ってましたという感じで(?)晴明神社の御祭神・安倍晴明様も登場!気さくな感じで素敵な晴明様でした。
本当、このシリーズに登場する神仏様や神使様 -
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シリーズ第四弾。
今回は、いつもの連作四話(と、序&終章)に加えて塔太郎視点の“幕間”を挟んだ構成となっております。
ストーリーと共に京都巡りを楽しめるこのシリーズですが、この巻では、京都のお隣、滋賀県にある日吉大社(第一話)。千本鳥居でお馴染み、伏見稲荷大社(第二話)。セレブ地区(?)の松ヶ崎(第三話)。小野小町ゆかりの隨心院(第四話)等々・・が舞台となっております。
謎の強敵“渡会”達の背後に、塔太郎の実父が絡んでいる可能性が浮上。
その事で思い悩む塔太郎と、事情はわからずも塔太郎を心配するあまり詮索してしまう大との間にすれ違いが生じてしまいます。
読者側からすれば、お互いのことが大 -
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シリーズ第三弾。
“人外”のモノに関する事件を専門に扱う、京都府警「あやかし課」の隊員たちの活躍を描く連作四話(と、序&終章)が収録されています。
今回は、貴船(第一話)、三条付近をメインとした京都中心街(第二話)、時代祭(第三話)、そして清水寺(第四話)といった京都の名所や行事等の描写と共にお送りする内容となっております。
ある失態から、改めて「まさる」強化の修行に励む大。
猿ヶ辻様から「神猿の剣」なる三十六の剣技を授かり、“技・体”の強化は勿論、「まさる」になっている時にも「大」(ややこい・・w)と意思疎通(?)できるようになるなど、“心(精神)”面も成長著しいですね。
今回は、表題 -
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シリーズ第二弾。
“妖(あやかし)”が絡む事件を解決する、京都府警「あやかし課」の隊員たちの活躍を描く連作四話(と、序&終章)が収録されています。
今回は、宇治(第一話)、嵐山(第二話)そして祇園祭(第三話&第四話)と、夏の京都の描写をお楽しみ頂ける巻となっております。
あやかしの事件については、第一話の“鬼笛”を巡る攻防で渡会という強敵に“まさる”が苦戦するなど、ハラハラ展開でした。
ただ、この渡会が結局何者だったのか(逮捕されたので、今後わかるのかな・・)と、鬼笛が悪用されたとしたらどうなるのかが、よくわからんままだったのが消化不良な感じでした。
そして、第二話では塔太郎に猛アピールし -
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今年も祇園祭の季節がやってきました~・・と、いうことで(?)京都が舞台の現代ファンタジー、シリーズ第一弾です。
“あやかし”が絡む事件を人知れず解決する、京都府警「人外特別警戒隊」通称「あやかし課」の隊員たちの活躍を描く、連作四話(&序)が収録されています。
要素は好みなのでラノベ上等で手を出した本書。最初は話の世界に入ってゆけず、“年齢のせいなのだろうか・・”と残念な思いでしたが、読み進めていくうちに徐々にヤングの心を取り戻してきたようで、結果、普通に楽しめて良かったです。。
魔除けの力を持つ、主人公の新人女性隊員・古賀大(まさる)をはじめ、雷の力を操る「あやかし課」のエース隊員・塔太郎 -
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ネタバレ鬼に天狗にとあやかしが跋扈する京都ですが、あやかしも、彼らに対峙する「あやかし課」のメンバーも、普通の人には見えない姿になって戦うし、神仏からのお墨付きで仕事で物を壊しても大丈夫仕様と、あやかしを知らない認知できない一般人に優しい設定になっているので、もしかしたら現実の京都でもこんなことがあるのかなと思いつつ読みました。
出てくる神仏も有名どころなのに性格がフレンドリーで親しみがありました。
主人公の「大(まさる)」ちゃんの戦い方には度肝を抜かれましたが。
屈強な男になるって凄すぎる。
斎王代など京都ならではのネタの話もよかったですし、キャラクターが総じて京都弁喋ってくれるのも心地よし。
塔太