あらすじ
華麗なるモガの時代に、誰に虐げられようとも自らの幸せをつかもうと、たくましく、美しく、前向きに生きた麗しい4人の乙女の物語。
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人気作家たちが、文明花開くモダンな時代を舞台に描く、恋愛アンソロジー。
家族に愛されず、孤独と絶望を抱える4人の主人公――実家の百貨店で使用人のように働かされている静香(天花寺さやか「帝都百貨店の職業女史」) 、生まれた時から心臓が弱く出来損ないと罵られている雛子(卯月みか「朱雀が紡ぐ恋」) 、家族の誰よりも背が高く美しいゆえに誰からも虐げられている高子(みちふむ「将官と男装令嬢の恋」) 、実の両親と死に別れ養子に入った先で半ば幽閉されているかのように暮らす紡希(望月麻衣「龍神様の許嫁」) 。
苦しい境遇でも、けなげに誠実に生きる彼女たちの前に現れたのは……?
胸の高鳴りが止まらない! 乙女たちの運命の恋物語。
目次
天花寺さやか「帝都百貨店の職業女史(モダンガール)」
卯月みか「朱雀が紡ぐ恋」
みちふむ「将官と男装令嬢の恋」
望月麻衣「龍神様の許嫁」
装幀 坂野公一(welle design)
装画 マツオヒロミ「恋の予感」
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
大正をテーマとしたアンソロジー。
全体的に和風シンデレラストーリーで安心感がありました。
お気に入りは天花寺さんの「帝都百貨店〜」
「職業女史」として頑張っている中村静香。
本来は本妻の子として『優等社員』となるはずなのに、政略結婚で静香親子には見向きもしなかった。
本妻が亡くなり妾の娘・山本恵子に虐げられる毎日で…
ザマァもあり、静香が本当の職業女史として輝ける場所が出来て良かったです。
ちゃんと見てくれてた人達がいる事も救いでした。
Posted by ブクログ
同じテーマ(大正時代、家族に虐げられている、乙女、恋愛)で人気作家四人が執筆したアンソロジー。
このテーマがお好みなら買いです。
大正→令和約100年、時代を超えた人々の恋愛に想いを馳せる時間を過ごせます。
Posted by ブクログ
大正時代の虐げられた環境にいる乙女が努力と運と王子により幸せになる話。4人の作家による四短編だった。ちょっと虐めてるほうの論理とか、王子がなんで乙女すきになったんだよ、とか、ちょっと展開がネット小説(ネットマンガ)っぽいものもあったけど、概ね読みやすいベタ展開でした。本文中には挿絵ありません。
「帝都百貨店の職業女子」天花寺さやか
高峰家の経営する百貨店で職業女子として働く静香。本来は家の正統な娘なのだが父に疎まれ、2番目の妻の娘が、チーフのように接客を取り仕切っている。そのうち西の鉄道会社から高峰家に縁談の話がくる。
「朱雀が紡ぐ恋」卯月みか
心臓の弱い雛子は家の離れに隔離されるように過ごしていたが、ネコに殺されそうになった雀を助けたことから千隼と仲良くなる。しかし、千隼の存在が見られ、それも離される。唯一雛子に優しい祖父が亡くなる前に手術費を捻出してくれたので、長ずることができた。しかし意に沿わぬ家の決定があって…。
「将官と男装令嬢の恋」みちふむ
実業家村山家の長女の高子は背が高く、家族にもバカにされている。でも実はその麗しさと学校一の才女で外からは評価されている。家族の謗りを受け、パーティーなどは男装で参加。家族からそんな扱いを受けている時期に西尾財閥から家庭教師の依頼がある。
「龍神様の許嫁」望月麻衣
娘が産まれると龍神に嫁がせるという家訓の家で実の娘をそうしたくない家長は親を失った美しい娘を養女とする。
Posted by ブクログ
華麗な文明開化の時代、周りに虐げられながらも4人の主人公が自らの幸せを掴んでいくシンデレラストーリー。男性優位の社会の中で、たくましく、美しく、前向きに自分の人生を切り開いていく主人達の姿が格好良い。「帝都百貨店の職業女史」と「龍神様の許嫁」が好き。