中山芳一のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
非認知能力というと、幼児期に大切なものだと思っていたが
この著書は小学生から大人にまで身に付けられる内容も含まれている
体験したことを自らの内面で経験に変え、その経験を振り返ることで学び、そして多様な能力(認知、思考力、非認知)を獲得、向上させる
体験は五感を通じての自然と触れる取り組み、活動
経験は、体験したことでの気付きや発見、感情的な動きがあること、内面化することをいう
学びはその経験に基づいてこれから必要となるであろう教訓を導きだしたり、既に内面化された他の経験や外部から取り入れた知識情報などを関連づけて、共通点や相違点を見いだしたりすること
自己肯定感(自分の存在を受容できる)
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非認知能力(自分と向き合う、高める、他人と繋る)
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思考系能力(非認知と認知を繋ぐ。思考力、判断力、表現力)
認知能力(数値化できる知識や技能) -
Posted by ブクログ
地頭の良い人間とは、豊富な知識や情報を前提に、それらを動かして、知性に変えられる人間。
単に知識や情報だけを覚えている「静的」な状態から、知識や情報を膨らませ、結びつけ、応用する「動的」な「知性」(思考力、問題解決力、判断力、表現力)に発展させられてこそ、「地頭」は鍛えられる。
ざっと言うと、これが本書のエキスであるが、その詳細や「動的」な力を身につける方法について、記憶しておきたい内容を以下に列挙しておく。
•「意外なつながりを見出す力」、「概念を抽象化して、別の部分で活かす」ことが地頭力の一部
•動的な記憶・知識は、情報を繋げて、構造として理解しながら覚えたもので忘れにくい
•知識が繋がるということは、別の視点から見ることができるようになることであり、複数の選択肢が見えてくる
•「考えて、失敗して、また考える」というプロセス重視の学習法こそが“頭が良くなる行為”であり、知識を動的にし、確実に頭を鍛えることになる
•電車の中で、ノートやスマホなどに頼らず、頭の中でひたすら考えたり、思い出す練習をする「アクティブリコール」という学習法は「能動的に記憶を引き出す」ことになり、思い出す過程で知識同士が繋がり始める
•知識を動的にする、すなわち、知識同士を繋げ、応用し、新しい視点で捉え直す。そのためには「柔軟な発想」も必要で「実際の体験」によって知識を単なる暗記事項ではなく「自分ごと」にし、立体的な理解に深化させることも大事
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Posted by ブクログ
受験をしたことがある人でも、そうでない人でも本著の指す、「やりたくないことでも目標達成できる」という私やあなたの中にいる怠惰な意識を自由自在にコントロールできると示す指南書である。
本著では、東大生がどう考え、どう意識し、行動し、結果を得るのかをわかりやすい言葉で示してくれる。東大生以外はそうではないかというとそうではない。本著が示すのはあくまで「東大生のメンタル」というブランドイメージとドラゴン桜に学ぶというタイトルの通りの意味である。
さて、往々にして勉強が出来ることと、仕事が出来ることは業界業種向き不向き等様々な要因で変化し「やりたくないこと」が発生するし、「いつの間にか出来ている」という存在も同時に含んでいる。私たちはやりたくないことでも、自分なりに出来ることの範囲で出来ることのことを割り切って行動すれば、自ずと行動が結果を生み出す。そこに学歴も才能は存在しない。ただ、行動した先に結果がやってきて、その結果を感じて、また行動すればいいのだ。
本著の言うとおりに、目的を持って行動すると良いだろう。そして、遠いゴールから一番手前のゴールまでをまず半歩でも一歩でも進めることが出来れば、はなまるだ。千里の行も足下に始まるという老子の言葉もある。意味は「遠い旅路も足もとの一歩から始まる。すなわち遠大な事業も手近いことから始まる」と。
往々にして、私たちには出来る力が備わっている。それを今日という日に何をするのかを問うのもまた有りなのかも知れない。 -
Posted by ブクログ
非認知能力研究第一人者の岡山大学准教授の中山芳一先生と、スウェーデンの就学前学校校長の田中麻衣先生、元大阪の中学教師であり現在フィンランドの高校に勤務する徳留宏紀先生の3人による共書です。「認知能力と非認知能力は、双方を切り離して相対するものではなくて、認知能力と非認知能力とは、一体的な関係を築いていく必要がある。」「人格を形成する上でも、自己実現する上でも、幸福を追求していくためにも必要不可欠な力であり、教育の本質から見てもなくてはならない力。」そうした非認知能力の育成が、3ヵ国でどのように取り組まれているかが、実践例と共に紹介されています。
スウェーデンでは、プロジェクト・ベースト・ラーニングにおいての実践の中にうまく非認知能力の育成が組み込まれていること、評価とは「子どもたちを認め励まし、教員自身が省みるためにある」こと、など、どれも興味深い内容でした。特に、スウェーデンの学習指導要領に書かれている文言、「教育とは、生涯学び続けたいという気持ちが促進されるものでなくてはならない」「…子どもたちが自分の考えやアイデアを言葉にすることを奨励し、それができるような環境づくりをしなければならない。…」「…教育は学習指導要領や子どもが興味を示すもの、これまで培ってきた能力や経験を起点とする。新しい発見や知識へと導くことで継続的に子どもたちを(さらなる学びへ)挑戦させていかなければならない。」という言葉は、そのまま日本でも大事にしていきたい内容だと思いました。日本の教育にも日本の教育ならではの良さがありますし、全てを北欧並みにするべきとは思いませんが、良いと思えることは取り入れて実践してみることに価値はあると思います。国民性や時代、環境、成長段階に合ったものに柔軟に変化させながら、子どもたちの可能性を伸ばしていける教育環境が整うように、我々大人は責任をもって努力していかなくてはならないと感じます。