藪下史郎のレビュー一覧

  • スティグリッツ 公共経済学(第3版)下

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    政策決定において重要な,公共経済学の体系的な教科書。ミクロ経済学・マクロ経済学の初歩から少し進んだ話題を扱う。

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    2025年07月21日
  • スティグリッツ 公共経済学(第3版)上

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    政策決定において重要な,公共経済学の体系的な教科書。ミクロ経済学・マクロ経済学の初歩から少し進んだ話題を扱う。

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    2025年07月21日
  • 移民の経済学

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    改正入管法が成立し、外国人労働者が増えることが予想されるが、移民の国と言われるアメリカでその影響について経済学的な視点から分析した書。結論から言えば、意外にも影響はあまりないというもの。日本についてそのまま当てはまるとは限らないが、予断を排して、冷静に判断するための予備知識には最適な書でないかと思う。

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    2019年03月09日
  • スティグリッツのラーニング・ソサイエティ―生産性を上昇させる社会

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    スティグリッツは日本人にとって親和性が高い感じ。まあ読んでみると当たり前なのかもしれないが。いずれにせよ、知的興奮の多い本。

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    2017年10月18日
  • 教養としてのマクロ経済学

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    この一冊により、自分にとってとても有益な情報を手に入れることができました。以前から疑問に思っていた、デフレ下では借金を返しにくくなる理由が、計算式を以て理解できたことは大きいです。また、今の自分の経済学に関する語彙では、理解できない箇所もあったので、また別の啓蒙書でフォローしていきたいと思います。

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    2017年03月26日
  • 非対称情報の経済学~スティグリッツと新しい経済学~

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    本書はスティグリッツの弟子でもあり、スティグリッツの教科書の翻訳などを手掛けている著者が非対称情報の経済学について解説・論じた本である。

    情報の非対称性(非対称情報)とは、売り手と買い手(売り手同士、買い手同士)の間で情報量に差があることをいう(p.81)。本書は主に3つの構成となっている。

    まず第1章では、アダム・スミスの理論を中心とした伝統的な経済学の解説を行い、その問題点を主張している。次に第2章から第6章では、伝統的な経済学の問題を解決するために誕生した新しい経済学誕生の経緯とその理論の解説を行っている。特に非対称情報について取り扱っている。最後に第7章では、これまでの議論を踏まえ

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    2014年12月19日
  • スティグリッツ 公共経済学(第3版)下

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    何かと一般的にも話題になることが多い税制であるが、理論的な研究の蓄積(の初歩)を理解するためにはこの本が最も優れている。
    経済学的な税の帰着については、租税法だけを学んでいると理解ができないので勉強になった。
    (上巻にも言えることだが)グラフが多用されている一方で、数式による説明が省かれており腑に落ちない箇所もあったのが玉に瑕。

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    2025年07月28日
  • スティグリッツのラーニング・ソサイエティ―生産性を上昇させる社会

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    経済を発展させるのはイノベーション。
    イノベーションを起こす土壌はラーニングによる知識のインプット。
    知識へのアクセスを向上させる社会の形成が必要。

    ラーニングの重要性、ラーニングを促進する環境、ラーニング・ソサイエティの形成に必要な政策について。

    政策部分について、他国との関係において、市場の開放・金融市場の自由化では比較優位を形成できない因果関係は、新しい観点だった。
    (将来を考慮に入れた)動学的比較優位形成のためには、知識の展開が望める、ラーニングの大きな産業を保護する必要がある。(現在の)静学的比較優位に囚われない決定が必要とのこと。

    国の話だから政策による決定。
    一方、自分の話

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    2018年10月16日
  • スティグリッツの経済学 「見えざる手」など存在しない

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    非対称情報下での市場に関する研究でノーベル賞。

    部分均衡分析=ひとつの市場に注目する
    すべての市場の相互依存関係=一般均衡分析

    限界費用曲線の右肩下がりは今は違うのでは?

    市場均衡はパレード効率を実現する=厚生経済学の第一基本命題=新古典派経済学の根拠
    資源配分は競争市場に任せることで、効率的資源配分が実現する=厚生経済学の第二命題(たとえ不平等な分配であっても)

    外部性、情報の非対称性により第一命題が達成されない可能性
    第二命題も現実的には難しい。

    コースの定理=外部性も市場取引で解決できる。しかし市場がないか、取引コストが高い。

    途上国の問題=所有権、取引制度が確立していないこ

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    2017年04月05日
  • 非対称情報の経済学~スティグリッツと新しい経済学~

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    [ 内容 ]
    二〇〇一年「非対称情報下の市場経済」という経済分析の発展に対する貢献で、三人のアメリカの経済学者にノーベル経済学賞が与えられた。
    その一人のジョセフ・スティグリッツ・コロンビア大学教授(クリントン政権下の経済諮問委員会委員長、世界銀行の上級副総裁・チーフエコノミストを歴任)の直弟子・藪下史郎早稲田大学教授がこの「新しい経済学」をやさしく解説し、また日本経済失速の原因を明らかにする。

    [ 目次 ]
    第1章 伝統的経済学の限界
    第2章 新しい経済学の誕生
    第3章 非対称情報下の市場
    第4章 モラルハザードと経済活動
    第5章 組織と制度
    第6章 マクロ経済学と非対称情報
    第7章 九〇

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    2011年04月09日
  • 非対称情報の経済学~スティグリッツと新しい経済学~

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    簡単で物凄くわかりやすく書かれているのはいいんだけど、タイトルに「入門」とか一言入ってたらもっと良かったし星5だったと思う。
    伝統的な新古典派ミクロ経済学の限界を提示して、スティグリッツと非対称情報の経済学の略歴、そして非対称情報の経済学の解説って感じ。
    確かに今習ってるミクロ経済学の理論では現実を描き出すのに限界があるんだろなってのわかる。まぁ今は教科書で非対称情報下での動きもモデル化して載せてるけど。
    非対称情報の経済学ではモラルハザードと逆選択がメインなものなのかな、この二つをさまざまな例を挙げて説明。保険や中古車市場ってのは有名な例さね。
    また安定性や公平性と効率性を同時に達成するのは

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    2010年05月29日
  • 非対称情報の経済学~スティグリッツと新しい経済学~

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    この本を読むと,何故世界は不合理かということがよく分かってくる.それを自分の人生にどのように活かすか?ということを考えるようになる.

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    2009年10月04日
  • 非対称情報の経済学~スティグリッツと新しい経済学~

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    ノーベル賞経済学者スティグリッツの弟子筋の方による、「情報の非対称」についてやさしく解説した本。ミクロ経済の知識がなくても読めるように、最初に需要・供給曲線の説明があるなど丁寧。

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    2009年10月04日
  • 非対称情報の経済学~スティグリッツと新しい経済学~

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    経済学という堅苦しいイメージを持って読むと読みやすさに驚くはず。シンプルにかつ重点は丁寧に新経済学理論を教えてくれるこの本。偏見を持たずに読めば、大体は理解できると思う。情報によってより左右されやすくなってる現代社会において、古典派経済学理論やケインズ経済学は時代遅れだと言っている。情報がいかに大事か、情報がいかに市場に影響を与えるかを紐解く事ができる。スティグリッツ著の入門経済学と合わせて、読んでおきたい一冊。

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    2009年10月04日
  • 非対称情報の経済学~スティグリッツと新しい経済学~

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    モノの価格は需要と供給の関係で決まると経済学は言う。でも実際に値段が決まる過程ってホントにそれだけかなあと疑問に感じる人は多いはず。本書は売り手と買い手の情報格差からそういう疑問に答えてくれる。経済学は初めてという人にも分かりやすく、入門書にもなる。

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    2009年10月04日
  • 非対称情報の経済学~スティグリッツと新しい経済学~

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    スティグリッツ経済学を読んだ方が良いとわかった
    ミクロ経済学・マクロ経済学の入門書としてはやや教科書チックな表現が多く、あとがきに書かれているようなことが再現できていたかは怪しい…

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    2023年11月26日
  • マイケル・ジェンセンとアメリカ中産階級の解体

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    副題の「エージェンシー理論の光と影」に惹かれて購入したものの、良い意味でも悪い意味でも裏切られた。

    【本書の概要】
    本書は、アメリカ経済の「組織化」の変遷を、主に3人の思想家(学者・事業家)の人生とともに読み解くノンフィクション。
    1人目は、「所有と経営の分離」のバーリ。この時代は、大企業が力を持ち、雇用の安定など社会基盤の供給者として期待された「組織の時代」。
    2人目は、「エージェンシー理論」の提唱者ジェンセン。金融界が力を持ち、金融市場が流動化が進み、株主をはじめとした市場が力を持つ取引の時代へと移る。
    3人目が、リンクトインの共同創業者でもあるホフマン。リーマン・ショックで、金融界に対

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    2021年09月08日
  • 移民の経済学

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    ネタバレ

    この本は、一人の人が書いているのかと思ったら、結構いろいろな論者が各章を書いていて、賛否いろいろ混ざっている感じ。でも、基本的に皆移民の受け入れにはポジティブで、その論拠として、主に経済効果の大きさ、財政への影響が小さいと思われること(+でも-でも。)を挙げる。一部、同化のあり方も分析しており、最近は同化度が下がっているため、財政への影響はもしかしたらもう少し上がる(負の方に)かも、という示唆はある。
    基本原則は、高技能移民の受け入れ大推奨!というよく聞く論調なのだけれど、理論の話なので、その受け入れの拡大の仕方が、市場メカニズムに基づいたビザの発給(オークション的な)とか、全世界的な国境レス

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    2017年07月17日
  • 移民の経済学

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    現在移民は世界の総人口の3%にすぎない。移民の開放で50~150兆ドルの利益がある。
    生産要素の自由移動で比較優位の原理が活かされる。
    移民で、流出国も人的投資の促進がある。所得の還流がある。
    移民による賃金と雇用の減少効果は一時的。
    移民の労働は補完的。部分均衡モデルでは、移民によって賃金と雇用が減少。一般均衡的効果を考えるとそうともいえない。

    教育は混雑性供給財。
    不法移民は失業で国に帰るので生活保護を受ける機会は少ない。
    帰国すれば、公的年金に対しては純貢献になる。

    移民の子孫は大きなプラスの財政純貢献をする。第一世代は教育などの費用のために貢献が少ない。

    第二世代以降は同化し、文

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    2016年12月22日
  • 非対称情報の経済学~スティグリッツと新しい経済学~

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    考え方自体は学べましたが、本の内容としては

    正直あまり面白くもありませんでした。

    学者肌の人たちが書く本は、

    面白く読める本とそうでない本がはっきり別れます。

    本人の知識をひけらかしたいかのような本というのは

    読んだあとにがっかりしてしまいますね。

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    2016年08月08日