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ジョセフ・E・スティグリッツ(米コロンビア大学教授、69歳)は2001年ノーベル経済学賞を受賞、その一方、現実の経済問題についても積極的に発言しています。本書はその経済理論と思想をわかりやすく解説した本です。著者はアメリカでスティグリッツとともに研究生活を送っていた藪下史郎教授です。
ノーベル賞は「情報の経済学」という分野の研究に対して与えられました。それは、売り手と買い手が持つ情報に差があったり、市場の機能が不完全な場合に、経済的な矛盾が生じることを示す理論です。スティグリッツはそうした理論を基に貧困や不平等、繰り返す金融危機の背景を探り、解決策を提言します。その考え方は「現実の経済には『神の見えざる手』など存在しない」というもので、その点が市場の機能に最大限任せようとする新古典派経済学と大きく異なるところです。グローバル経済が抱える矛盾を、新たな視点で考える大切さを教えてくれます。一般ビジネスパーソンにも読みやすい内容です。
Posted by ブクログ 2017年04月05日
非対称情報下での市場に関する研究でノーベル賞。
部分均衡分析=ひとつの市場に注目する
すべての市場の相互依存関係=一般均衡分析
限界費用曲線の右肩下がりは今は違うのでは?
市場均衡はパレード効率を実現する=厚生経済学の第一基本命題=新古典派経済学の根拠
資源配分は競争市場に任せることで、効率的...続きを読む
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