森川智喜のレビュー一覧
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雨女で探偵の揺木茶々子が的確な推理を展開する物語だが、同じアパートに住む野崎圭人のからみか面白かった.「雨天決行」で連続放火事件現場に落ちていた口紅棒の意味を的確に推理する過程が良い.その他の4篇も、推理の展開が楽しめる.Posted by ブクログ
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白雪姫に登場する真実を答えてくれる鏡。そんな誰でも知っているガジェットを物語の中心に据え、よくもまぁこんなひねくれたロジックを生み出せるものだと関心してしまう。そんなミステリー。Posted by ブクログ
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ミステリーですが、タイムトラベルやタイムパラドックスを扱っている点ではSFとも言えます。事件の捜査や解決に時間移動を用いる、言ってみれば反則のそうなミステリーですが、それでもミステリーとして成立させているあたりは、よく考えられた作品だと思います。特に終盤の事件の2重3重に時間移動がある話だと、なかな...続きを読むPosted by ブクログ
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タイムパラドックス?それがどうかした?とでも言わんばかりの時間移動のオンパレードのもと炸裂する最終話のインパクトがすごい。「23世紀になっても探偵小説はまだ伏線がどうのとかいってるのか……」「うっ」みたいなやりとりにも大いに笑った。Posted by ブクログ
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軽いけど可愛くて読みやすいのでミステリが好きじゃないひとにも楽しめそうです。ロボットから見ると日常の謎は感性が違いすぎて(そもそも感性はないのですが)笑ってしまいました。
ただ壊れたロボットがこうなるのはちょっとご都合主義な気もします。結果的に楽しめたから文句はないですが、ミステリってよりもライトノ...続きを読むPosted by ブクログ -
異常行動を起こす探偵ロボットが一体どこに認識エラーを起こしているのか、という逆説の趣向が面白かった。読者にもう少し手がかりがあってもよいかなあとも思ったけど、これくらいがちょうど良いさじ加減かも。Posted by ブクログ
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猫萌え。
ミステリーとしては、根本的に世界観がとても風変わりな為、どうしても最終的に微妙な印象を受ける。
しかし、文体は軽やかな為、軽く読める。
猫が人間をどう見てるかを考えるとこんな形もありかもと思える。設定だけなら星5でも良いかもPosted by ブクログ -
うっかり再読。作者さんの最新刊を読んで処女作を読みたくなったのだよね。
エンディングの落ちは「あれ?」と思ったけど、みんなのレビューを見て再読したら「あー」と理解した。うん。なるほど。
つか、これを二度読みしないと理解できない時点で私にはミステリ脳はないな、と思いました。Posted by ブクログ -
裏表紙に「必ずだまされる」なんて書かれた日には、全然関係のない話だけれど聖飢魔IIの信者がミサ(ライヴ)にて「お前も蠟人形にしてやろうか?」と言われた時に「してしてー」と言ってしまうように、「だましてー」となってしまうわけで。
で、ちゃんとだまされたわけです。ノンシリーズなんて勿体無い、続編とか作...続きを読むPosted by ブクログ -
登場人物の名前が突飛だと慣れるまで話が入って来づらいということを学んだ(これはこっちの問題)
電話相手の声を拾える高精度の盗聴器が、喋れないとはいえ筆記音も全部漏らすかというとやはり違和感は残る
大オチについては、なんか無理矢理感が強く、爽快感も特にないし、大オチが加わっ理由が作れずに、無理矢理理由...続きを読むPosted by ブクログ -
この作者の作品、三途川探偵シリーズが面白くて、斜め上を行く話の印象だったので、書店で見かけて購入。
探偵もの…そしてオカルト…とワクワクしていたけれど、7割くらいで「なーんだ…そんなオチか」とオチが物足りずがっかり。しかしじゃあ残りの3割なにが書かれてるんだ?と思ったら衝撃の裏話が。
確かに序盤か...続きを読むPosted by ブクログ