森川智喜のレビュー一覧
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ネタバレこの作者の作品、三途川探偵シリーズが面白くて、斜め上を行く話の印象だったので、書店で見かけて購入。
探偵もの…そしてオカルト…とワクワクしていたけれど、7割くらいで「なーんだ…そんなオチか」とオチが物足りずがっかり。しかしじゃあ残りの3割なにが書かれてるんだ?と思ったら衝撃の裏話が。
確かに序盤から違和感は感じていて、でもわからずにいた…その正体がわかり、ぞぞっとします。
ただこの正体がね…ホラー的なのならいいんだけど、私の苦手分野だった…ちょっと気持ちがしんどい…
読んだあと「騙されたー」って驚き半分、不快感半分かな。
最後の最後、ギャフンと言わせたくなったけど。
それは置いといて、死生 -
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ネタバレ● 感想
天使を登場させ、「言語混乱」という奇跡による特殊世界で、密室殺人事件を取り扱っている。緋山と三途川という二人の探偵が登場するが、推理合戦、多重解決があるのではなく、協力して未知なる言語、シムニャゼク語の翻訳をしたり、リルーレ語の解読をしようとする。特殊な印象のミステリである。
特に、言語に関する緋山の見解は読みごたえもある。一方で発生する密室殺人がいただけない。トリックは窓からロープを垂らしたというもの。ロープを張るためにラジコンを使ったという仕掛けはあるが、これはチープなトリック。犯人は自白し、緋山に誤った推理をさせ、殺害しようとした三途川の方が墜落するというオチ
面白くなり -
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ネタバレ【収録作品】道尾秀介「眠らない刑事と犬」/大山誠一郎「カラマーゾフの毒」/芦沢央「アイランドキッチン」/方丈貴恵「影を喰うもの」/浅倉秋成「糸の人を探して」/森川智喜「フーダニット・リセプション」
「眠らない刑事と犬」『N』所収。ペット探偵に犯行現場からいなくなった犬探しを依頼する刑事。母親の気持ちがよくわかる。
「カラマーゾフの毒」 悪役俳優鹿養大介の安楽椅子探偵もの。『カラマーゾフの兄弟』に出てくるような一族で発生した毒殺事件。家政婦が見ている前で、どうやって犯人は被害者に毒を盛ったのか。解説によると、シリーズが完結したので、来年単行本になるそうだ。
「アイランドキッチン」 引退後家 -
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ネタバレ森川智喜お得意のデスゲーム物。扱う題材はトランプゲーム。それも不思議な国を模した世界を舞台として、生きたトランプ54人隊を利用したトランプ
仕掛けとしては、この世界に迷い込み、女王として君臨することを計画した三途川理の姉、三途川数が作り出した「54人隊」という生きたトランプの集団と、決闘のルール。これを踏まえ、神経衰弱、ババ抜き、ポーカーが行われる。三途川数の部下であるヴァンダバーグやフォルウェル。この者達が生きているトランプを利用した「双頭の鷲」作戦(神経衰弱で、トランプ達が自分の居場所を言う)、「イースターエッグどこだ」作戦(ババ抜きで、手札を配る際に、ババのトランプが居場所をいう)、 -
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ネタバレ冴えた、発想力や推理の派手さが目立つ近年良く見る有能な探偵を先に出し、その後もこれでもかと地道な探偵をふわふわと浮き沈みさせ、浅間と一緒になってハラハラ眺めて応援しちゃう作りになっており、最後はどんでん返し!と言っても発想の転換と地道な捜査で集まった情報でころっとすんなり解けちゃった…という本来の探偵というものが勝利する形は、近年の探偵ものでは珍しいなと感じ、面白さがありました。(他作品のやつになりますが眼鏡の少年ではなく、おっちゃんが頑張る回みたいなやつです)
文章に関しては浅間が途中原稿を埋められない!と嘆いたように、文字数を埋めたいだけの文章感が抜けず、読んでいてダレてしまいました。星 -
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タイムマシンを使って依頼を解決していく話。慣れるまで読み進める気力があれば楽しめます。最初、急に未来人が3人出てくるので誰が誰だかわからなくなりました。正直始めの方はつまらないと思っていましたが、伏線(?)が沢山あるので、後半になるにつれて面白くなります。話自体が面白くなるというより、パズルが組み上がるような面白さですが…。話の盛り上がりは終始一定な感じです。好き嫌いが分かれるとは思いますが、個人的には可もなく不可もなく。よく考えられてるなあと思いました。
そういえば、警察署のミーティングルームの描写、「円型の壁、円型の窓、円型の扉、円型の窓」は何故窓が2回も出てくるのか。ミスなのかわざとなの -
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ネタバレ講談社タイガ刊。私はノベルス派なのでそちらも景気よく出してほしいなぁ講談社さんお願いします。
長編ノンシリーズ……でいいのかな? 続かないよね?
探偵三途川理とは関係なく、あちらより現実寄りの探偵のお話。イヤミスでした。
主人公含めメインの登場人物が性格に難あり誰にも共感できない、彼女たちの名字が変わってて読みにくく覚えにくい、トリックの謎解き部分が読者に向けて書いているように説明的で違和感がある、誰がどのセリフを言っているのか読み返してもわからない部分がある、など
読み物として芳しくなかった印象です。
ミステリ部分は細かくは解ってなかったので、真相を知りなるほどと思ったりはしたのだけどカ