森川智喜のレビュー一覧

  • 死者と言葉を交わすなかれ
    初めて読んだ本格ミステリ大賞がこれでよかったのかな
    謎(ミステリってこう言うこと?
    純粋に推理小説あるいは探偵小説が読みたいって人は読まないでください。あくまでもこの本はミステリ小説として読んでください。
  • 本格王2023
    【収録作品】「ある部屋にて」 今村昌弘/「転んでもただでは起きないふわ玉豆苗スープ事件」 結城真一郎/「二〇XX年の手記」 潮谷験/「血腐れ」 矢樹純/「同好のSHE」 荒木あかね/「モーティリアンの手首」 白井智之/「ハリガネムシ」 道尾秀介

    「ある部屋にて」 倒叙形式に一ひねり。
    「転んでも…...続きを読む
  • 動くはずのない死体~森川智喜短編集~
    ミステリ小説を読み漁ってる人には少し文章のロジックなど物足りないかもしれませんが、とても読みやすいです!

    私個人としては表題作より「幸せという小鳥たち、希望という鳴き声」が1番グッときました。短編集の最初に持ってくるだけあります…!
  • スノーホワイト
    質問すれば事実をベースに答えを教えてくれる魔法の鏡を持つ探偵という設定のファンタジーミステリー。
    いきなり事件の真相が分かり、真相に辿り着いた推理の過程を後付けで考えるという逆転の発想は面白いと思っていましたが、後半はその鏡の性質をどう上手く利用するかという方向に変わっていき、理屈のこねくり回し方が...続きを読む
  • 本格王2023
    どれも面白かったけど
    結城真一郎さんの「転んでもただでは起きないふわ玉豆苗スープ事件」と道尾秀介さんの「ハリガネムシ」が好き!
    特に道尾さんの音声を聞くと「事実」が分かるっていう趣向がすごく面白かった!!
  • なぜなら雨が降ったから
     大学生の野崎と、同じアパートに住み事務所も構える揺木探偵が織りなす連作短編集。20代半ば(のようにみえる)の揺木探偵は雨女という設定なので、作中はほとんど雨模様。そしてどの事件でも雨が一役はたすことになります。陰惨な事件もあるのですが、筆致が軽やかなので、読んでいて暗い気分になりません。4つ目に収...続きを読む
  • ワスレロモノ 名探偵三途川理 vs 思い出泥棒
    頭にかざすと「思い出」を盗めるという指輪。その指輪を使って依頼人から思い出を盗んで高額な報酬を得る思い出泥棒ことカギノ。ファンタジーなお話で、最初の章には名探偵の三途川理は出て来ない。でも出てきたらもう…えげつない!たしかに名探偵ではあるんだけど胸糞悪い。思い出を盗まれた場合は、もう元には戻せないっ...続きを読む
  • スノーホワイト
    なんでも教えてくれる魔法の鏡を使って事件解決!? 論理や証明は後回し、真相を先にどうぞ!!
    そんな少女探偵の鏡と命を狙う輩たち、何でも分かる鏡VS何でも分かる鏡の結末は・・・?

    白雪姫のモチーフを取り入れた軽い語り口のファンタジーミステリ、事件を解決する話ではなく鏡を持った相手に対してどう挑戦して...続きを読む
  • 踊る人形
    ♪ぼ、ぼ、ぼくらは少年探偵隊というわけで、少年探偵隊と不死身の人形怪人の死闘(?)を、文体まで乱歩に寄せて描く。とはいえ、頼みの名探偵が極悪非道の三途川とあっては、「バンザーイ、三途川先生、バンザーイ」とはいかないわな。ミステリとしては、神経の行き届いた論理パズルが楽しい。ただ、多少強引さも感じるか...続きを読む
  • バベルノトウ 名探偵三途川理 vs 赤毛そして天使
    ● 感想
     天使を登場させ、「言語混乱」という奇跡による特殊世界で、密室殺人事件を取り扱っている。緋山と三途川という二人の探偵が登場するが、推理合戦、多重解決があるのではなく、協力して未知なる言語、シムニャゼク語の翻訳をしたり、リルーレ語の解読をしようとする。特殊な印象のミステリである。
     特に、言...続きを読む
  • 本格王2022
    【収録作品】道尾秀介「眠らない刑事と犬」/大山誠一郎「カラマーゾフの毒」/芦沢央「アイランドキッチン」/方丈貴恵「影を喰うもの」/浅倉秋成「糸の人を探して」/森川智喜「フーダニット・リセプション」

    「眠らない刑事と犬」『N』所収。ペット探偵に犯行現場からいなくなった犬探しを依頼する刑事。母親の気持...続きを読む
  • トランプソルジャーズ 名探偵三途川理 vs アンフェア女王
     森川智喜お得意のデスゲーム物。扱う題材はトランプゲーム。それも不思議な国を模した世界を舞台として、生きたトランプ54人隊を利用したトランプ
     仕掛けとしては、この世界に迷い込み、女王として君臨することを計画した三途川理の姉、三途川数が作り出した「54人隊」という生きたトランプの集団と、決闘のルール...続きを読む
  • スノーホワイト
    特殊設定もここに極まれりみたいな、おとぎ話(?)ミステリ。とはいえ、作者さんのやりたいことは、尋ねれば犯人も犯行方法も教えてくれる反則アイテムがあっても、論理も名探偵も死なないということのようだ。極悪人名探偵の三途川が見せる、魔法の鏡のかっとんだ使い方はディズニーアニメなんかに環流したら面白そうな気...続きを読む
  • 死者と言葉を交わすなかれ
    箒山と不狼煙の2人のコンビを割と好意的に感じていただけに、良い意味でも悪い意味でも裏切られた気持ちだった。特に結末は不快だった。
    イヤミスに近いものがある。
  • 本格王2021
    【収録作品】「コージーボーイズ、あるいは消えた居酒屋の謎」笛吹 太郎/「弔千手」羽生 飛鳥/「顔」 降田 天/「笛を吹く家」 澤村 伊智/「すていほぉ〜む殺人事件」 柴田 勝家/「犯人は言った。」倉井 眉介/「アミュレット・ホテル」方丈 貴恵
    つまらなくはない。でも、これがトップクラスの短編だと言...続きを読む
  • 一つ屋根の下の探偵たち
    冴えた、発想力や推理の派手さが目立つ近年良く見る有能な探偵を先に出し、その後もこれでもかと地道な探偵をふわふわと浮き沈みさせ、浅間と一緒になってハラハラ眺めて応援しちゃう作りになっており、最後はどんでん返し!と言っても発想の転換と地道な捜査で集まった情報でころっとすんなり解けちゃった…という本来の探...続きを読む
  • 本格王2019
    2021/07/28 08:10
    よく読んでたベスト本格ミステリーの2019年の文庫版なんだな。
    前のノベルズはもっと収録されてる本数が多かったから、面白いのに当たる可能性も高いし、逆に趣味に合わないものに会う確率も高いのだけれど、これは文庫版になって6篇だけになったから、さてどうかなと思ったが、と...続きを読む
  • 本格王2020
    結城真一郎「惨者面談」★★★☆☆
    凡そ結末の予想はついたけれど、文体が好き。

    伊吹亜門「囚われ師光」★★★☆☆
    「刀と傘」「雨と短銃」に続いて。
    この方の作品、個人的にとても好きなのだが、短編だと淡々とした印象がより強いかも。ただ母校の新島襄を出してくるところが強いな。

    中島京子「ベンジャミン」...続きを読む
  • 未来探偵アドのネジれた事件簿―タイムパラドクスイリ―(新潮文庫nex)
    タイムマシンを使って依頼を解決していく話。慣れるまで読み進める気力があれば楽しめます。最初、急に未来人が3人出てくるので誰が誰だかわからなくなりました。正直始めの方はつまらないと思っていましたが、伏線(?)が沢山あるので、後半になるにつれて面白くなります。話自体が面白くなるというより、パズルが組み上...続きを読む
  • 死者と言葉を交わすなかれ
    講談社タイガ刊。私はノベルス派なのでそちらも景気よく出してほしいなぁ講談社さんお願いします。

    長編ノンシリーズ……でいいのかな? 続かないよね?
    探偵三途川理とは関係なく、あちらより現実寄りの探偵のお話。イヤミスでした。
    主人公含めメインの登場人物が性格に難あり誰にも共感できない、彼女たちの名字が...続きを読む