森川智喜のレビュー一覧
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「なぜなら、雨が降ったから」
「ま、詩的にいうなら、宇宙のしわざね。私が探偵するときに雨が降るんじゃない。雨が降るときに私が探偵するんでもない。宇宙が雨を降らし、同時に、私に探偵させるのよ。突き詰めると、この世の中に許される主語はただ一つ、宇宙だけ。お分かり?」
「…これもまた、宇宙のしわざなの。宇宙が一つの大きな主語となり、何かをどうかさせる。そして、別の何かをどうかさせる。結果、人が死ぬこともあるわ」
「原因が同時に結果であり、結果が同時に原因。因果関係ではなく包括関係でもなく、相関関係ね。」
「たとえば、イコールのキーというものがあるわね、野崎君。電卓で計算をするのなら、あのキー -
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前作キャットフードは微妙だったけど、本作は本格ミステリ大賞受賞ということで期待していました。
まあ期待通りといったところでしょうか。
前評判なしに読んでいれば、その飛躍っぷりに拍手を送ったことでしょう。
前作では設定を活かしきれていないように感じましたが、本作ではこれでもかと「真実の鏡」なるものが使い回されます。
ミステリ的に反則のようなツールではありますが、昨今の特殊設定ミステリブーム(?)から見れば出るべくして出た作品なのかな…
それと特筆すべきは、その読み易さ!
知り合いの方から「冬の寒い朝、布団から出たくない時に何となく読み始めたら、身体が温まってくる頃には読み終わってる本だよ」と言わ -
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ネタバレ「魔法の鏡」というお題で抜群に頭の良いひとが小説を書くと、なるほどこんなミステリが出来上がるのか……。
「あちらの世界」では王家を継承する血を引くママエは、それとは知らず「こちらの世界」で世話役の小人イングラムとともに暮らす中学生。そのいっぽう、母の形見の「魔法の鏡」を密かに駆使して探偵業も営んでいる。そんなある日、とある依頼人の手引きでおなじ探偵業を営むふたりのクセもの、緋山燃、そして「我こそは名探偵」と公言してはばからない三途川理と引き合わされたママエは、「あちらの世界」の戴冠式に絡んだ陰謀から思わぬ事件に巻き込まれてしまう……
ミステリーながら、いきなり「魔法の鏡」「小人」といった飛 -
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うーん、これジャンルは何になるんでしょう?
知る人ぞ知るAI研究者の祖父が作り上げたいわゆるアンドロイド4体。
探偵活動を旨にプログラムされている。
運悪く祖父が亡くなるのとアップデート時が重なり、3体にエラーが発生。
唯一エラーの出ていないマキナと孫の正行は探偵ロボットたちを探し出して無事に停止させることができるか?!
というような内容なのだけど。
探偵ではあるけれど、探偵モノでは……ない、なぁ。
いわゆるアンドロイドではあるけれど、SFでは……ぜんっぜんない。
推理はするけどミステリ要素も薄いです。
うーん、ホントこれジャンルは何になるんだろう。
マキナが可愛いのとマキナが書く「コ -
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化けネコのウィーリーは飼い主のように可愛がってくれる狼森ユキの友人 緋山燃に化けて
一緒に旅行に行く計画をたてていた。
狼森達は孤島の宿に着くが、そこは化けネコ プルートが
人肉をキャットフードに加工するために作った工場であった。
ウィーリーは"化けネコ同士は殺しあえない法"を
利用して狼森達を助けるようとするが…。
宮沢賢治の「注文の多い料理店」を現代ミステリーにリメイクといったところかな。
化けネコ同士や名探偵(悪者側につくw)の駆け引きや騙しあいが楽しい。
こんな悪いネコいないって言いたいけど、元の「注文の多い料理店」も山猫亭だしね。