森川智喜のレビュー一覧

  • キャットフード
    童話の様な出だしから、徐々に白熱した推理合戦へと変化していく様がおもしろい。

    人間は人間のルールに、猫は猫のルールに則って勝負しなければならないという縛りと
    終盤での話の疾走感がよかった。

    この人の新作が楽しみ!
  • 未来探偵アドのネジれた事件簿―タイムパラドクスイリ―(新潮文庫nex)
    設定の面白さとそれぞれの事件で描かれるタイムパラドクス関連のアレコレを上手く咀嚼できず素直に楽しめないまま読み終えてしまった。時間を置いてまた読んでみたい。
  • なぜなら雨が降ったから
    「なぜなら、雨が降ったから」

    「ま、詩的にいうなら、宇宙のしわざね。私が探偵するときに雨が降るんじゃない。雨が降るときに私が探偵するんでもない。宇宙が雨を降らし、同時に、私に探偵させるのよ。突き詰めると、この世の中に許される主語はただ一つ、宇宙だけ。お分かり?」

    「…これもまた、宇宙のしわざなの...続きを読む
  • 未来探偵アドのネジれた事件簿―タイムパラドクスイリ―(新潮文庫nex)
    201X年。私立探偵益井丸太は、23世紀からやってきた相棒芽原アドの実に気軽な時間移動で、今日も事件を解決したりなかったことにしたりするぜ!
    時間移動技術が確立した未来においては、ある程度の因果相転移…タイムパラドクスによる歴史の書き換え…は気にしない、というのが面白かった。まじかよ。そういうもん?...続きを読む
  • スノーホワイト
    三途川理、ここまで嫌な奴に描かれてると逆に潔いですね。『探偵』が灰色の脳細胞を悪い方向に使うとどうなるのか的なテーマ作品みたいでしたな(笑)
    ただ、後半、ミステリというよりコン・ゲーム小説になってるのであんまり私の好みではなかったという……。
    つきつめると、普通の(?)事件も探偵と犯人の知恵比べでは...続きを読む
  • なぜなら雨が降ったから
    森川作品を立て続けに買ってしまった。
    買いすぎただけでなく、買いかぶり過ぎたかもしれない…
    キャラで押すミステリなはずで、押しも弱くはないが、ミステリとの互換性がそこまで高くないように感じた。
    少し無理している感が否めない。
    面白くないわけではないが、『キャットフード』シリーズくらいの改心の出来を求...続きを読む
  • スノーホワイト
    『キャットフード』の続編。
    探偵シリーズなのだが、ダークヒーロー的な探偵とクールでかっこよい探偵が、第三者の利害を挟んで対決する、なんと名付ければよいか分からないシリーズ。
    全体通して起承転結のテンポがしっくり来た分、一作目の方が好き。
    ただし、ファンタジーな設定の下での論理戦は、今回のが隙がなく、...続きを読む
  • キャットフード
    名探偵三途川理プレゼンツ「注文の多い料理店」。
    人肉工場を経営するネコ達との制約付き頭脳バトルはなかなか面白かった。

    しかし途中から颯爽と登場した人間様、三途川理、ゲス野郎にも程があるぜ…。
    猫好きには絶対におすすめできない、ゲスバトルはっじまるよー!

    このシリーズ三途川が探偵役じゃないよね?違...続きを読む
  • なぜなら雨が降ったから
    野崎くんの日常を見抜くところと雪女探偵の章は面白かったが、それ以外は可もなく不可もなくといった感じ。雨女探偵の設定は好きなので、上手いこと完成させて欲しかった。
  • 未来探偵アドのネジれた事件簿―タイムパラドクスイリ―(新潮文庫nex)
    タイムマシンを使った探偵って、もうミステリではない。何故なら過去へ行き、事件そのものすら無かった事にしてしまう。だったら探偵もいらない。
    パラドックスについては問題にならないほどのレベルという事で片付けられる。
    単純に面白かった。が飽きる。映像映えしそうなのでドラマ化出来そう。
  • なぜなら雨が降ったから
    【収録作品】第一話 「雨女探偵」/第二話 「てるてる坊主」/第三話 「雨天決行」/第四話 「雪女探偵」/第五話 「狐の嫁入り」
  • 未来探偵アドのネジれた事件簿―タイムパラドクスイリ―(新潮文庫nex)
    2015/1/30
    そういえばSFってあんまり読んだことないな。
    これもガチガチのSFではないと思うけど。
    表紙のイメージ通りの感じ。
    未来探偵が来てくれたら色々と捗るね。
    どこまで関与していいんだろうとか考え出すといつまでも考え続けられそうだから考えるのやめた。
  • スノーホワイト
    前作キャットフードは微妙だったけど、本作は本格ミステリ大賞受賞ということで期待していました。
    まあ期待通りといったところでしょうか。
    前評判なしに読んでいれば、その飛躍っぷりに拍手を送ったことでしょう。
    前作では設定を活かしきれていないように感じましたが、本作ではこれでもかと「真実の鏡」なるものが使...続きを読む
  • スノーホワイト
    「魔法の鏡」というお題で抜群に頭の良いひとが小説を書くと、なるほどこんなミステリが出来上がるのか……。

    「あちらの世界」では王家を継承する血を引くママエは、それとは知らず「こちらの世界」で世話役の小人イングラムとともに暮らす中学生。そのいっぽう、母の形見の「魔法の鏡」を密かに駆使して探偵業も営んで...続きを読む
  • なぜなら雨が降ったから
    20141212
    表紙のイメージとなんだか違う…みたいな。
    話は不可なく面白く読めた。
    格別にこれー!というのはなかったけど、退屈しないので、のめり込む必要のないこのタッチは読みやすかった。
    最後の狐の嫁入りが一番よかったな。

    春夏秋冬春、という流れ。


    雨女探偵
    てるてる坊主
    雨天決行
    雪女探...続きを読む
  • なぜなら雨が降ったから
    外に出れば雨が降る女探偵と同じアパートに住む男子大学生の短編集。
    事件現場では雨が降っていたり雨にまつわるものだったりその状況から探偵が事件の真相をつきとめるもの。
    雨を主軸に各物語を展開させる設定に面白みを感じる反面、出てくる謎に関して読者が共感できるかぎりぎりのライン。なんでこの人達はこんなこと...続きを読む
  • 半導体探偵マキナの未定義な冒険
    うーん、これジャンルは何になるんでしょう?

    知る人ぞ知るAI研究者の祖父が作り上げたいわゆるアンドロイド4体。
    探偵活動を旨にプログラムされている。
    運悪く祖父が亡くなるのとアップデート時が重なり、3体にエラーが発生。
    唯一エラーの出ていないマキナと孫の正行は探偵ロボットたちを探し出して無事に停止...続きを読む
  • キャットフード
    予想よりはるかに“エグい”内容だった。まさか本当に食べられちゃうとは!!ナメてかかると痛い目をみる小説。こんな本を読んでも猫好きはやめられない。
  • キャットフード
    う~ん…
    主役はネコですが、ネコがネコらしくない…
    何ていうか人間ぽい…
    もっとこうネコが主役ならではのお話かと思って読んでしまったため、イマイチ
  • キャットフード
    終幕の「?」が湧く置いてきぼり感が半端ないw解説でやっと理解できたけど、いきなり過ぎて私的にはスッキリできなかったなぁ。
    気づいたらプルート側に肩入れして読んでいたので決着のつけ方にしょんぼり。
    とはいえ個性豊かな化け猫たちの活躍は愉快。ウィリーを応援しつつ、三途川とプルートの相思相愛ぶりも微笑まし...続きを読む