森川智喜のレビュー一覧

  • キャットフード

    Posted by ブクログ

    講談社BOX発の特殊設定ミステリ。
    冒頭の猫集会のくだりで、設定についていけない(いきたくない)と脱落者が大量にでそうなくらいには無理めなファンタジー設定。にも関わらずいつのまにか真面目な犯人当てになるのが面白い。
    猫がめっちゃ頑張る。人間は完全にモブ扱い。三途川理のキャラクターが好きになれるかどうかで読後感が随分変わりそう。
    私は好きになれないなー。もぐもぐすな。

    0
    2020年09月21日
  • スノーホワイト

    Posted by ブクログ

    高密度のコンゲームは、特殊設定でありながら余計な描写や説明をしないこともありとてもページ・ターニングで夢中で読んだ。だが読み終えてみると、好きになれる・読者として共感できるキャラがいないのが惜しい。(キャラが立ってない、という意味ではなく)

    0
    2019年11月19日
  • トリモノート(新潮文庫nex)

    Posted by ブクログ

    十八世紀後期の侍がいる国のとある場所が舞台。山の中で見つけたタイムマシンの中に現代では普通にある物でもその時代ではありえない色んな道具を発見する岡っ引きの娘、というのが始まり。確かに技術の進歩は犯罪捜査の進歩。幼馴染の舟彦の考え方は現代では当たり前でもその時代ではなかなか難しいものだろうと思う。そういう意味では今の私たちの考え方が普通ではない時がいずれはくるのだろうな。

    0
    2019年10月05日
  • キャットフード

    Posted by ブクログ

    登場人物を化け猫にするという離れ技で、ミステリとしての幅を広げてしまった佳作。軽快な文体なので読み飛ばしがちだけど、なかなかにスプラッタな話です。オチはあまりにあっさりし過ぎていて、一読してよく分からず、引き返してしまった。この名探偵らしくない名探偵の解説を、メルカトル鮎という怪探偵を生み出した麻耶雄崇さんが書いているのは編集さんの狙いか。

    0
    2019年09月21日
  • そのナイフでは殺せない

    Posted by ブクログ

    このナイフで殺しても、決まった時間に無傷で生き返る。生き返るから殺人罪にはならないし、傷害の証拠も残らないという警察側の苦悩が興味深い。だんだん調子づいてきた主人公へのしっぺ返しが衝撃。

    0
    2019年04月28日
  • 一つ屋根の下の探偵たち

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    〇 総合評価  ★★★☆☆
    〇 サプライズ ☆☆☆☆☆
    〇 熱中度   ★★☆☆☆
    〇 インパクト ★★★☆☆
    〇 キャラクター★★★☆☆
    〇 読後感   ★★★★☆
    〇 希少価値  ★★☆☆☆

    〇 評価
     アリのような探偵である町井唯人と,キリギリスのような探偵である天火隷介の二人とハウスシェアをすることになった浅間修が,二人の探偵とタイアップ作品を企画するという設定。タイアップ企画の対象となるのは「旅亭経営者餓死事件」(通称,「アリとキリギリス事件」)。この「アリとキリギリス事件」が,奇妙な密室事件。部屋内に仕掛けられた数字錠。この数字錠の鍵を被害者は知っている。床には謎の穴が開いている

    0
    2018年12月17日
  • 未来探偵アドのネジれた事件簿―タイムパラドクスイリ―(新潮文庫nex)

    Posted by ブクログ

    二〇一X年の探偵である二十歳の益井が、二二四X年からやって来た元タイムパトロール隊員である相棒のアド、タイムパトロール隊員であるロミと共に依頼を解決し未来犯罪とも対決する。携帯式時間移動装置《タマテバコ》を駆使する様はややこしかったけれど、タイムスリップものならではの過去との繋がりを楽しんだ。

    0
    2018年10月09日
  • 未来探偵アドのネジれた事件簿―タイムパラドクスイリ―(新潮文庫nex)

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    タイムトラベル・ミステリ。と言っても、タイム・トラベルした先で事件が起きる訳ではなく、タイム・トラベルがミステリの核となる訳でもない。未来人のアドが現代(作中で言うと中期物理学時代)の益井探偵事務所にやって来て、事件をタイム・トラベルを使って解決するという次第。依頼が来ると、未来のアドがやって来て真相を教えてくれたり、過去に戻って現場を見に行ったり、事件そのものの発生をなくしたりと、つまりそういう事である。こうした話にありがちなタイム・パラドクスなどを因果ポテンシャルなる用語で捻じ伏せる説明は分かったようなわからないような。取り敢えずあまり気になることなく楽しむことはできる。前半までは「未来探

    0
    2018年02月14日
  • 一つ屋根の下の探偵たち

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    森川智喜作品新刊!!
    しかも男三人シェアハウス!!探偵探偵エッセイスト!!って、面白くないわけがない!!!
    と即決で買ったのですが、三途川のほうがとんでもなさ過ぎてなんだかパンチが弱く感じてしまった……
    三途川シリーズは一気読みしちゃうのですが今回は何回か中断。
    面白くないわけではなく、オチが気になって読み進めたので、次巻が出たらぜひ読みたいです。

    0
    2017年10月21日
  • バベルノトウ 名探偵三途川理 vs 赤毛そして天使

    Posted by ブクログ

    殺人事件はおまけのようなもので、今回は未知の言語に対する推理の話だった。三途川の言語が封じられたためにいつものゲスな感じが半減。相手が天使じゃね…。

    0
    2017年07月18日
  • ワスレロモノ 名探偵三途川理 vs 思い出泥棒

    Posted by ブクログ

    短編集かと思いきや連作集。怪盗目線のストーリーで探偵が嫌らしい位ヤナ奴。思ったより意外性に富んでいて面白かった。
    続きがあるようなので次くらいは読んでみようかな。

    0
    2017年07月05日
  • なぜなら雨が降ったから

    Posted by ブクログ

    大学入学のため一人暮らしを始めた野崎は同じ下宿先で探偵事務所を開く、揺木茶々子と出会う。
    彼女と出会うときはいつも雨天。
    彼女は雨女だったのだ。
    いつの間にか助手となった野崎。
    彼らの前に今日も雨の中、事件がおきる。

    真実はどうなの?というモヤモヤがダメで、しばらく放置してしまった。
    雨が降ったことで事件を解決する糸口が現れるのは面白いんだけど。
    今日は最後までいっきに読む。
    「なぜなら、雨が降ったから」
    新幹線も止まるような大雨だったね。

    0
    2017年06月24日
  • バベルノトウ 名探偵三途川理 vs 赤毛そして天使

    Posted by ブクログ

    今作もまたお馴染みの特殊設定モノです。さらに作中発生した殺人事件の扱いが二の次な辺り(この事件、発生しなくてもこの作品のプロット成立するよね?)、なんか私が期待してるのとどんどん違う方向へ進んでるな、この作家さん。

    緋山主人公の、ベタベタに普通のミステリ書いて欲しいんだけど、この作家さん、特殊設定が先に浮かぶタイプっぽいから無理かなー。

    で、ワスレロモノのあの中途半端な終わり方の続きはどうなったんでしょうか……。

    0
    2017年06月01日
  • バベルノトウ 名探偵三途川理 vs 赤毛そして天使

    Posted by ブクログ

    言語混乱は面白い試みだったのに、後半はたまに三途川がリルリル言ってるだけの死に設定になってしまってるのがなぁ。ダイイングメッセージも中途半端だったし。三途川の企みなゲスさはブレてなくて良い。

    0
    2017年05月26日
  • バベルノトウ 名探偵三途川理 vs 赤毛そして天使

    Posted by ブクログ

    なかなか画期的なお話ですが、画期的すぎて読むのがつらいです。バベルの塔なのでまぁ言葉が通じなくなるわけですが、意味不明なカタカナの長文はつらいね。
    2つの謎言語を翻訳するくらいの心意気で読めば、もう少しおもしろさも感じられるのかもしれませんが。

    0
    2017年05月24日
  • 未来探偵アドのネジれた事件簿―タイムパラドクスイリ―(新潮文庫nex)

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    〇 概要
     益井探偵事務所に舞い込むさまざまな依頼を,23世紀からやってきた,元タイムパトロール隊員の芽原アドと益井丸太が捜査をする。未来から武村ロミというタイムパトロール員も加わり,未来犯罪者との対決をする。時空間SFミステリ

    〇 総合評価 ★★★☆☆
     タイムパラドックスもののSF。非常に軽い雰囲気の作品である。作中でも言及されているが,まるで1970年代のSFという雰囲気。もしかしたら,古きよき時代のSFをライトノベルという形で復刻させたかったのかもしれないが,古臭い雰囲気は否めない。タイムパラドックスものなんだから,タイムマシンの理屈やタイムパラドックスについての理屈をコチコチと書い

    0
    2017年01月23日
  • トランプソルジャーズ 名探偵三途川理 vs アンフェア女王

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    生きて喋るトランプを使った神経衰弱・ババ抜き、ポーカーのアンフェアさと三途川理のイカサマの楽しい本作。
    二章のあのイカサマはさすが三途川理という邪悪さか。また、数・理姉弟の殺し合うほどの憎しみ合いが微笑ましい。

    0
    2016年11月27日
  • ワスレロモノ 名探偵三途川理 vs 思い出泥棒

    Posted by ブクログ

    またなんやかんやで三途川が酷い目に逢うのかなと思いきや、続くのかい!
    しかし、三途川も大概に性格悪すぎだと思うんだけど、それ以上なのかしら…。

    0
    2016年10月29日
  • キャットフード

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    極上のキャットフードを作りたい──化けネコ・プルートは人肉ミンチの生産に乗り出した。コテージに見せかけた人間カンヅメ工場におびき寄せられた四人の若者。が、その中に人間に化けた黒猫・ウィリーが混ざっていた。化けネコどうしの殺傷はご法度。一体どいつがネコなんだ?!食われたくないなら、頭を絞れ!……裏表紙あらすじより。

    すっごく魅力的なあらすじでしょ?読んでみたくなるでしょ?
    というわけで夜中まで読んじゃった。面白かった、頭使った。最後は、ん?どういうこと?って一瞬なるけどわかった瞬間ああ!って納得する。オチ、良かった。

    …ただねー、思い出したんだけど、私が普段ミステリーを読まないのは、登場人物

    0
    2016年10月23日
  • トリモノート(新潮文庫nex)

    Posted by ブクログ

    この作者さんは特殊設定下でのミステリが得意なわけですが、今作はそれが生かされておらず非常に残念。
    今回の特殊設定は、江戸時代に現代の鑑識用具があったら岡っ引きがどう活用するか、ってところなんでしょうが、なまじ我々日本人は時代劇等でイメージが出来上がってる世界観の中に、そこを無理矢理放り込んでくるので違和感が半端ない。(さらに登場人物が微妙に設定時代にそぐわず、現代人に見えるときがある。会話とか描写がね。時代小説は向いてない感じ……)

    おそらくこの設定を生かしたいなら、江戸の時代劇設定にせず、現代の発展途上国や架空のファンタジーの国、とかで良かったのではと思ってしまう。
    それか、どうしても江戸

    0
    2016年09月21日