森川智喜のレビュー一覧
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ネタバレ〇 総合評価 ★★★☆☆
〇 サプライズ ☆☆☆☆☆
〇 熱中度 ★★☆☆☆
〇 インパクト ★★★☆☆
〇 キャラクター★★★☆☆
〇 読後感 ★★★★☆
〇 希少価値 ★★☆☆☆
〇 評価
アリのような探偵である町井唯人と,キリギリスのような探偵である天火隷介の二人とハウスシェアをすることになった浅間修が,二人の探偵とタイアップ作品を企画するという設定。タイアップ企画の対象となるのは「旅亭経営者餓死事件」(通称,「アリとキリギリス事件」)。この「アリとキリギリス事件」が,奇妙な密室事件。部屋内に仕掛けられた数字錠。この数字錠の鍵を被害者は知っている。床には謎の穴が開いている -
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ネタバレタイムトラベル・ミステリ。と言っても、タイム・トラベルした先で事件が起きる訳ではなく、タイム・トラベルがミステリの核となる訳でもない。未来人のアドが現代(作中で言うと中期物理学時代)の益井探偵事務所にやって来て、事件をタイム・トラベルを使って解決するという次第。依頼が来ると、未来のアドがやって来て真相を教えてくれたり、過去に戻って現場を見に行ったり、事件そのものの発生をなくしたりと、つまりそういう事である。こうした話にありがちなタイム・パラドクスなどを因果ポテンシャルなる用語で捻じ伏せる説明は分かったようなわからないような。取り敢えずあまり気になることなく楽しむことはできる。前半までは「未来探
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ネタバレ〇 概要
益井探偵事務所に舞い込むさまざまな依頼を,23世紀からやってきた,元タイムパトロール隊員の芽原アドと益井丸太が捜査をする。未来から武村ロミというタイムパトロール員も加わり,未来犯罪者との対決をする。時空間SFミステリ
〇 総合評価 ★★★☆☆
タイムパラドックスもののSF。非常に軽い雰囲気の作品である。作中でも言及されているが,まるで1970年代のSFという雰囲気。もしかしたら,古きよき時代のSFをライトノベルという形で復刻させたかったのかもしれないが,古臭い雰囲気は否めない。タイムパラドックスものなんだから,タイムマシンの理屈やタイムパラドックスについての理屈をコチコチと書い -
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ネタバレ極上のキャットフードを作りたい──化けネコ・プルートは人肉ミンチの生産に乗り出した。コテージに見せかけた人間カンヅメ工場におびき寄せられた四人の若者。が、その中に人間に化けた黒猫・ウィリーが混ざっていた。化けネコどうしの殺傷はご法度。一体どいつがネコなんだ?!食われたくないなら、頭を絞れ!……裏表紙あらすじより。
すっごく魅力的なあらすじでしょ?読んでみたくなるでしょ?
というわけで夜中まで読んじゃった。面白かった、頭使った。最後は、ん?どういうこと?って一瞬なるけどわかった瞬間ああ!って納得する。オチ、良かった。
…ただねー、思い出したんだけど、私が普段ミステリーを読まないのは、登場人物 -
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この作者さんは特殊設定下でのミステリが得意なわけですが、今作はそれが生かされておらず非常に残念。
今回の特殊設定は、江戸時代に現代の鑑識用具があったら岡っ引きがどう活用するか、ってところなんでしょうが、なまじ我々日本人は時代劇等でイメージが出来上がってる世界観の中に、そこを無理矢理放り込んでくるので違和感が半端ない。(さらに登場人物が微妙に設定時代にそぐわず、現代人に見えるときがある。会話とか描写がね。時代小説は向いてない感じ……)
おそらくこの設定を生かしたいなら、江戸の時代劇設定にせず、現代の発展途上国や架空のファンタジーの国、とかで良かったのではと思ってしまう。
それか、どうしても江戸