森川智喜のレビュー一覧

  • 死者と言葉を交わすなかれ
    違和感はそういうことか!本筋はそこじゃなかった!騙されるタイプの作品だけど、どんでん返しとも違う驚きで面白かった。
  • 本格王2020
    【収録作品】「惨者面談」結城真一郎/「アリバイのある容疑者たち」東川篤哉/「囚われ師光」伊吹亜門/「効き目の遅い薬」福田和代/「ベンジャミン」中島京子/「夜に落ちる」櫛木里宇/「時計屋探偵と多すぎる証人のアリバイ」大山誠一郎
  • 死者と言葉を交わすなかれ
    2020年8冊目。オカルティックな謎が解けた後の一捻りがこの作品のキモ。仕掛けは悪くないし、後味が悪いこと自体は嫌いではないけれど、仕掛けのための構成・文章になってしまっている感が強かったかなぁ。ただ作中人物の語る死生観は一見の価値ありだと思います。
  • そのナイフでは殺せない
    ノワールミステリー単行本。生物をあやめても24時間以内に蘇生する特殊ナイフを手にした平凡な大学生。その使い途とは…。人のモラルと狂気、法の境を突いた作品。少し酷な描写有。弱い方は気をつけて下さい。成程ネ、という結末も用意されています。
  • キャットフード
    講談社BOX発の特殊設定ミステリ。
    冒頭の猫集会のくだりで、設定についていけない(いきたくない)と脱落者が大量にでそうなくらいには無理めなファンタジー設定。にも関わらずいつのまにか真面目な犯人当てになるのが面白い。
    猫がめっちゃ頑張る。人間は完全にモブ扱い。三途川理のキャラクターが好きになれるかどう...続きを読む
  • 本格王2019
    毎年ノベルスで出ていた『ベスト本格ミステリ』が、装いを変え今回から文庫になった。序文で「手に取り易いようにした」と書かれているが、結局縮小したって事だよね。収録作品も6編しかなく、創刊からずっと読み続けていたのでとても寂しい。
    尤も、6編に絞り込んだとも言えるので、作品の質は高かった。大山誠一郎さん...続きを読む
  • 本格王2019
    面白かった

    本格とあったから密室とか?とおもったら、シンプルにどんでん返しミステリーだった。既読もあったし、読みづらくパスした作品もあったけど、冒頭2作は面白かった。満足。
  • スノーホワイト
    高密度のコンゲームは、特殊設定でありながら余計な描写や説明をしないこともありとてもページ・ターニングで夢中で読んだ。だが読み終えてみると、好きになれる・読者として共感できるキャラがいないのが惜しい。(キャラが立ってない、という意味ではなく)
  • トリモノート(新潮文庫nex)
    十八世紀後期の侍がいる国のとある場所が舞台。山の中で見つけたタイムマシンの中に現代では普通にある物でもその時代ではありえない色んな道具を発見する岡っ引きの娘、というのが始まり。確かに技術の進歩は犯罪捜査の進歩。幼馴染の舟彦の考え方は現代では当たり前でもその時代ではなかなか難しいものだろうと思う。そう...続きを読む
  • キャットフード
    登場人物を化け猫にするという離れ技で、ミステリとしての幅を広げてしまった佳作。軽快な文体なので読み飛ばしがちだけど、なかなかにスプラッタな話です。オチはあまりにあっさりし過ぎていて、一読してよく分からず、引き返してしまった。この名探偵らしくない名探偵の解説を、メルカトル鮎という怪探偵を生み出した麻耶...続きを読む
  • そのナイフでは殺せない
    このナイフで殺しても、決まった時間に無傷で生き返る。生き返るから殺人罪にはならないし、傷害の証拠も残らないという警察側の苦悩が興味深い。だんだん調子づいてきた主人公へのしっぺ返しが衝撃。
  • 一つ屋根の下の探偵たち
    〇 総合評価  ★★★☆☆
    〇 サプライズ ☆☆☆☆☆
    〇 熱中度   ★★☆☆☆
    〇 インパクト ★★★☆☆
    〇 キャラクター★★★☆☆
    〇 読後感   ★★★★☆
    〇 希少価値  ★★☆☆☆

    〇 評価
     アリのような探偵である町井唯人と,キリギリスのような探偵である天火隷介の二人とハウスシェア...続きを読む
  • 未来探偵アドのネジれた事件簿―タイムパラドクスイリ―(新潮文庫nex)
    二〇一X年の探偵である二十歳の益井が、二二四X年からやって来た元タイムパトロール隊員である相棒のアド、タイムパトロール隊員であるロミと共に依頼を解決し未来犯罪とも対決する。携帯式時間移動装置《タマテバコ》を駆使する様はややこしかったけれど、タイムスリップものならではの過去との繋がりを楽しんだ。
  • 未来探偵アドのネジれた事件簿―タイムパラドクスイリ―(新潮文庫nex)
    タイムトラベル・ミステリ。と言っても、タイム・トラベルした先で事件が起きる訳ではなく、タイム・トラベルがミステリの核となる訳でもない。未来人のアドが現代(作中で言うと中期物理学時代)の益井探偵事務所にやって来て、事件をタイム・トラベルを使って解決するという次第。依頼が来ると、未来のアドがやって来て真...続きを読む
  • 一つ屋根の下の探偵たち
    森川智喜作品新刊!!
    しかも男三人シェアハウス!!探偵探偵エッセイスト!!って、面白くないわけがない!!!
    と即決で買ったのですが、三途川のほうがとんでもなさ過ぎてなんだかパンチが弱く感じてしまった……
    三途川シリーズは一気読みしちゃうのですが今回は何回か中断。
    面白くないわけではなく、オチが気にな...続きを読む
  • バベルノトウ 名探偵三途川理 vs 赤毛そして天使
    殺人事件はおまけのようなもので、今回は未知の言語に対する推理の話だった。三途川の言語が封じられたためにいつものゲスな感じが半減。相手が天使じゃね…。
  • ワスレロモノ 名探偵三途川理 vs 思い出泥棒
    短編集かと思いきや連作集。怪盗目線のストーリーで探偵が嫌らしい位ヤナ奴。思ったより意外性に富んでいて面白かった。
    続きがあるようなので次くらいは読んでみようかな。
  • なぜなら雨が降ったから
    大学入学のため一人暮らしを始めた野崎は同じ下宿先で探偵事務所を開く、揺木茶々子と出会う。
    彼女と出会うときはいつも雨天。
    彼女は雨女だったのだ。
    いつの間にか助手となった野崎。
    彼らの前に今日も雨の中、事件がおきる。

    真実はどうなの?というモヤモヤがダメで、しばらく放置してしまった。
    雨が降ったこ...続きを読む
  • バベルノトウ 名探偵三途川理 vs 赤毛そして天使
    今作もまたお馴染みの特殊設定モノです。さらに作中発生した殺人事件の扱いが二の次な辺り(この事件、発生しなくてもこの作品のプロット成立するよね?)、なんか私が期待してるのとどんどん違う方向へ進んでるな、この作家さん。

    緋山主人公の、ベタベタに普通のミステリ書いて欲しいんだけど、この作家さん、特殊設定...続きを読む
  • バベルノトウ 名探偵三途川理 vs 赤毛そして天使
    言語混乱は面白い試みだったのに、後半はたまに三途川がリルリル言ってるだけの死に設定になってしまってるのがなぁ。ダイイングメッセージも中途半端だったし。三途川の企みなゲスさはブレてなくて良い。