樹なつみのレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
ネタバレ「Innocence」と「青皇の庭」の2編が収録されてます。
<Innocence>
花鹿の父ハリーと母キティの出会いのお話。
最初キティが亡くなったところから始まるのですが、次に出てくるハリーが若くてかっこよくて、一瞬、立人かと思ってしまいました。
キティも一本筋が通ったかっこいい女性で、確かにハリーが惹かれるのも分かる感じ。花鹿の性格はキティからもちゃんと受け継がれているなぁと。
若かりし立人の父や老いたジャビルさん、国王陛下のウールドも出て来てて、なんかうれしいけど、やっぱり、老いたマハティは出てこなかったです。死の間際でもやっぱり会わないんですねぇ。
最後は、花鹿と立人の出会いの -
Posted by ブクログ
主人公の少女、花鹿バーンズワースをめぐる青年たちの物語「花咲ける青少年」の本編が完結して十年以上経った後、2011年に刊行された特別編。
本編では特に花鹿の幼馴染、立人(リーレン)が物語の中心になっていましたが、特別編では同じく花鹿に思いを寄せていたユージィン、ルマティ、カールにスポットが当てられます。
特別編の第一巻は王となったルマティが治めるラギネイ国で彼らが再会を果たす所から始まります。
ユージィン編「フルール・ド・グラス」は、彼が花鹿と出逢う以前の物語。本編ではリーレンの恋敵だったユージィンが正直あまり好きになれなかったのですが、この特別編を読んで一気にユージイン熱が加熱しました(笑 -
Posted by ブクログ
やっぱり好きだー!
この勢いで愛蔵版を大人買いしそうで怖いです。
ユージィンの話。悲しいけれど綺麗でした。
完結したとき、ユージィンはこの先、花鹿以外に愛する人はできないんじゃないかと思いました。他の人を愛することが許せないんじゃないかと。
今もそう思うんだけど、花鹿と花鹿の周りの人だけじゃなく、誰かを大事に思えるようになったんだなぁ、と感慨深く思います。
カールは逆に、花鹿以外の誰かを愛することができるだろうなぁ、と思ってました。花鹿は強烈すぎる初恋みたいなものかな、と。
この特別編を読んでその思いを新たにしたけど、カールってその人間性に惚れ込んでしまえるような相手だったら、男にでもいける