吉田裕のレビュー一覧

  • 日本軍兵士―アジア・太平洋戦争の現実

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    多くの戦史を読んで来たが、これは教科書に載るような所謂歴史では無く、戦争の悲惨さ、残虐さを体感するリアルを伝えてくれる最上の作品。

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    2025年10月01日
  • 続・日本軍兵士―帝国陸海軍の現実

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    アジア太平洋戦争で戦った日本軍兵士の悲惨な現実を描いた「日本軍兵士」の続編。日本陸海軍の実態にさらに分け入り、その「衣食住」と背景にある思想に迫る。結論から言うと日本陸海軍の考え方は、人間軽視、この一言に尽きる。衣服や靴の質が悪いためい多くの死者を生んだ。食については、米一辺倒で栄養が偏り、戦争末期にはそれさえ不足して飢餓による死者が膨大な数におよんだ。さらに機械化が遅れ、歩兵は体重の半分以上の装備を身に着けて長距離を行軍しなければならなかった。戦艦では居住性はほとんど考慮されず、士気は極めて低かった。これでは戦争などできるはずがない。この人間軽視の考え方は、戦後の水俣病などにもつながるのでは

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    2025年09月30日
  • 漫画で知る「戦争と日本」ー壮絶!特攻篇ー

    匿名

    無料版購入済み

    8月15日

    8月15日終戦なので割引セール価格でした。
    どれもふか〜いおはなしでしたね。
    もっともっと読みたいですよね。

    #アツい

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    2025年08月16日
  • 日本軍兵士―アジア・太平洋戦争の現実

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    第二次世界大戦の日本軍の内実について詳しく書かれた本である。日本軍兵士の多くが餓死や病死であること、そして自殺が多かったことを初めて教えられた。また、傷病兵の多くを殺していたこと、神経症を患った兵士も射殺していたことなどむごい行為も知った。さらに、戦場では虫歯やマラリアなどの病気が蔓延し、その対応は無きに等しかった。これらの背景には、兵力が足りないことから兵士には不適格な者を召集した制度、武器弾薬衣服食料などの補給の途絶または生産力不足、蔓延する私的制裁、情報および通信の軽視など、およそ軍隊として成り立っていないと思われる実態があった。そんな情けない日本軍が無謀にも起こした戦争が、日本だけで3

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    2025年08月16日
  • 続・日本軍兵士―帝国陸海軍の現実

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    知らなかったことばかりで大変勉強になった。
    硫黄島が発見されるところから始まっているので硫黄島の歴史がよくわかる。
    その歴史はサブタイトルどおりまさに「国策に翻弄された130年」だ。
    旧島民や島民二世たちが硫黄島に戻れなくても、せめて未だ数多く眠る遺骨をすべて回収してあげてほしい。

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    2025年08月12日
  • 続・日本軍兵士―帝国陸海軍の現実

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    死者の6割と言う半分以上が戦闘ではなく『戦病死』だなんて、ほんと『現場では』悲惨な状況だったんでしょう。
    言葉では表現できないだろうなと思います。まして、戦後産まれて「豊かな」社会生活を享受している私には語る資格なんてないでしょう。
    ただ、程度は月とスッポンですが、『現場軽視』というのは今も昔も同じなんでしょうね。
    国のために召集に応じ、命を落としてしまった方々、命懸けで戦地に赴いた英霊に感謝しかありません。
    ほんと過酷すぎる状況で、ほんと『国を護る』戦い以前の問題で命を削って、ほんとなんと言えば良いのか、、、
    なんでこんなにも『現場軽視』な文化なんだろうかと思う次第です。

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    2025年07月27日
  • 続・日本軍兵士―帝国陸海軍の現実

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    本書の内容は解説に集約されている。

    近代において、これほど国民・軍人の命を軽視した国家があっただろうか。しかもこれは組織の問題ではなく、日本人の精神構造に起因するものなのか。

    本書は旧日本軍兵士について書かれたものであるが、主語を自衛隊に置き換えても成立してしまうところに日本の本質があるように思えてならない。
    先の大戦の反省を踏まえ、帝国陸海軍と決別したはずの自衛隊においても人間軽視の歪みがあるのではないか。
    あくまで例文としてだが解説の一部を抜粋すると…

    無理ある軍拡、「正面装備」以外の軽視、犠牲を強いる構造、生活・衣食住の無視。進まない機械化…精神論、住環境無視…。

    自衛隊において

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    2025年07月16日
  • 続・日本軍兵士―帝国陸海軍の現実

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    第二次世界大戦に於いて、230万人と多くの日本軍兵士が戦没。拙い装備や戦術、激戦以外にも伸びた兵站による飢えやマラリアで多くの兵士が戦病死した事は認識していたが、その割合が6割にも上っていた事は知らなかった。また、戦病死の割合は日清・日露戦争や第一次世界大戦の頃よりも激増していた。本書は明治以降の日本軍について戦術や兵器ではなく、食糧・衛生・医療・兵站・装備や募兵、犠牲の不平等、人間軽視などといったこれまで余り語られなかった面から日本軍を分析した一冊である。南方での日本軍同士の食糧の奪い合い、本土決戦のために集められた兵士が民家や畑を荒したり神社の鳥居を薪にしたり、こんな状況で戦争を継続出来る

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    2025年05月25日
  • 日本軍兵士―アジア・太平洋戦争の現実

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    兵士に焦点を当てた戦争の現実。餓死病死が多かったとはよく聞くけれど、
    ・虫歯の蔓延
    ・水無視の蔓延
    ・餓死の推移
    ・飢えに伴う略奪の実際
    ・衣類装備品の実際(靴底が抜ける軍靴)
    ・私的制裁、その背景の考察
    ・水中爆傷(海中爆発の衝撃を受けることによる内臓の破裂)
    ・自殺、自傷
    ・精神疾患
    ・荷物の重さ(体重と同じ重さの荷物)
    ・少年兵への負荷
    ・生きているものへの罵倒
    ・軍隊の中にあって、暴力団的な組織の存在
    など、ここまで詳細な調査は初めて読んだ。何百万人もこのような状況で亡くなっていったこと知り、あの戦争が国民一人一人に与えた死ととてつもない傷の大きさを思う。日本人はこの本から、あと100

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    2025年05月17日
  • 続・日本軍兵士―帝国陸海軍の現実

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    日本における未だに続く人命、補給、責任軽視の姿勢がはっきりと見られた。戦争には歴史そのものがよく現れると思う。

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    2025年05月07日
  • 日本軍兵士―アジア・太平洋戦争の現実

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    戦争の前から負けることが明白だったことはよく言われる。もっとも許せないのは、わかっていながら国民を無惨な死に追いやり、責任も取らず、護国を美化することである。

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    2025年04月28日
  • 続・日本軍兵士―帝国陸海軍の現実

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    戦争の犠牲者と言っても戦病死が多いことを実証する。特に戦局の悪化による栄養失調などを具体的な数値により指摘。日本政府が明らかにしない戦争の実態に踏み込んだ一冊。

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    2025年04月08日
  • 続・日本軍兵士―帝国陸海軍の現実

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    読んでる途中だけど、ここに書いてあることを学校で学ぶ(現)近代史の中心にしたらどうかな、生徒は少し興味を持つかも

    俺が学校で教えられた年号と出来事の羅列には全く興味がわかなかった
    その後自分で興味を持った歴史は本を読んで多少学んだ

    兵士は戦うだけでなく自分達と同じように、食べて、寝て、排出して、病気になって、という事実と、そこに全く目が向けられてこななかったという事実に唖然とする
    無謀な戦いだったことをこれほど的確に表した本に出会ったのは初めて

    続く(かも)

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    2025年03月31日
  • 日本軍兵士―アジア・太平洋戦争の現実

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    この本を読むまで、戦争に関するまともな知識・関心がなかった。
    子供の頃、学校の社会見学で原爆ドームに行ったことがあるぐらい。
    戦争の悲惨さは被災地のことに焦点を当てて考えていたけど、前線で戦っている兵士についてはあまり想像していなかった。
    なんとなく兵士は勇敢に、儚く散っていったものというイメージがあったが、想像を絶する現実を突きつけられた感じだった。
    兵士は、アクション(撃ち合いなど)の末に敗れるイメージだった。餓死や栄養失調の問題など、知らないことが多かった。
    作戦、物資、機械、部内統制などでも、色んな面で問題を抱えていたんですね。
    「続・日本軍兵士」も出ていますので、今度そちらも読もうと

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    2025年03月09日
  • 続・日本軍兵士―帝国陸海軍の現実

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     2019年新書大賞を受賞した前作の「日本軍兵士-アジア・太平洋戦争の現実」から待望の続編が出版された。アジア・太平洋戦争では、日本人310万人が死亡し、推計230万人の兵士と80万人の民間人が犠牲となった。230万人の軍人・軍属を喪った6割は戦闘による戦死ではなく、戦病死であった。著者が引用し、著者の恩師である藤原彰氏のバイブル的書籍「飢え死にした英霊たち」でも詳細な推計が行われている。大量死の背景には、第2次世界大戦における機械化部隊に対する日本軍の精神論重視、下級兵士に犠牲を強いる組織機構の問題、兵士の生活や衣食住を無視した兵站軽視、日清戦争や日露戦争で露呈した栄養失調による脚気の再燃。

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    2025年03月01日
  • 続・日本軍兵士―帝国陸海軍の現実

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    「帝国陸海軍は兵士には、必要以上の負担を強いる特性があった」
    ”はじめに”にある夏目漱石の『それから』の引用の通りで
    「貧乏国は戦争なんかやってはいけない」
    読めば読むほどにそう思いました。
    もちろん金持ち国ならやってもいいわけでもありませんが。

    本書の主題とは違いますが本書内のコラム
    ”戦争の呼称を考える”によって
    「太平洋戦争」という呼称すら十分な市民権を得ていない、
    という指摘に驚きの五〇代です・・・。

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    2025年02月01日
  • 日本軍兵士―アジア・太平洋戦争の現実

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    この本を読んで、旧日本軍に対するイメージが変わりました。
    近年の旧日本軍を美化する流れにすっかり染まりきっていました。
    いくら美化されようとも、結局リアルはそうでは無い。。
    末端の兵士の方々がホントに過酷(絶望的)な環境であったのに、そういった話に接する機会が無いことは大変憂慮される現状ですね。。
    私だけでなく、国民みんなが一度は知る必要があると思います。

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    2025年01月11日
  • 日本軍兵士―アジア・太平洋戦争の現実

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    日本兵の死傷の状況を通じてアジア・太平洋戦争下の日本軍の実態に迫る一冊。

    戦地の様子を当事者から聞くことの出来なかった世代なので、こういう戦場のリアルはなかなかこたえる。
    勇ましく華々しい描写に酔いしれたい気持ちが無いといえば嘘になるが、戦争とはこういうものだと知られて良かった。
    ものごと準備不足で突っ走るとこうなる、という人生の反面教師でもある気がした。

    大往生とはいかないまでも、死ぬのは畳の上が良い。

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    2024年10月03日
  • 日本軍兵士―アジア・太平洋戦争の現実

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    日本とアメリカの軍事力、技術力の差が初学者の私でもわかりやすく記されていました。

    美化されたものではなく、根拠をもとに戦時下の状況が分析されていてとても勉強になりました。

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    2023年01月27日
  • 漫画で知る「戦争と日本」ー敗走記篇ー

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    戦争を美化する事なく、子供達にも提供する事は、大切だと思う。描く作者と、掲載する出版社に感謝。それを再び世に出してくれたから、接する事が出来ました。

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    2022年12月05日