中島隆博のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
全8巻の世界哲学史も第4巻と半分までやってきた。時代的には13世紀あたり。
第4巻の編者の山内さんは、都市の発達にともない個人の覚醒が世界同時多発的に生じ、哲学でもそういう傾向が生まれた、とする。
なるほど、面白い視点だな〜と思いつつも、章ごとの記述は、かならずしも「個人の覚醒」という感じでもないのかな〜、テーマごとの総括的な記述が中心で、今ひとつ、しっくりこなかったかな?
さて、13世紀になると、いよいよ西欧が世界の中心として浮上してくる感じがあって、哲学思想も西欧が最先端として勢いがでてくるという印象。
むしろ第2〜3巻くらいのほうが、文明ごとの哲学の差と交流みたいなのが描かれているが、4巻では、哲学でも西欧中心の世界システムができてきている感じ。
ギリシアに生まれた哲学が、アラビアに引き継がれそこで精緻化され、それが西欧に翻訳されてもどってくるところで、アリストテレスなどのギリシャ思想がキリスト教と緊張関係をもちながらも一体化していく。
4巻では、そういうわけで、いわゆるスコラ哲学の説明が多い。トマス・アクィナス、ロジャー・ベイコン、ドゥンス・スコトゥス、ウィリアム・オッカムなどの面々が展開するいわゆる神学論争の数々。
いろいろな本で何度読んでも意味がわからない「普遍論争」とか、これを読んでもやっぱわからない。
でも、そこでの議論が、いわゆる神学論争と揶揄されるようなものとはちょっと違っていて、現在の哲学にも通じていく議論であることはだんだんわかってきたかな?
編者は、この時代に西欧でうまれた托鉢修道会と日本の鎌倉仏教の対応関係に注目していて、大きな期待をもった。が、鎌倉仏教についての記述は、いわゆる鎌倉時代におきた新しい仏教運動だけでなく従来からの仏教との関係を含む、その時代の日本における仏教を俯瞰的にみるもので頭の整理にはなったが、世界哲学における意味という観点では、やや食い足りない感じかな?
第5巻のバロックの哲学での展開に期待。 -
Posted by ブクログ
[ 内容 ]
哲学のフロントは、哲学が哲学ではないものと向かい合うその境界にある。
哲学ではないものとは、科学でもあるだろうし、宗教でもあるだろう。
しかし、哲学がもっとも鋭く対立するものは、一見すると哲学にみえる準‐哲学である。
準‐哲学としてのアジア思想の側から、哲学とそのアクチュアリティを問い直す。
[ 目次 ]
1 哲学はどのように生まれたのか(哲学の始まり;中国哲学の始まり)
2 哲学と翻訳そして救済―哲学を学ぶ意味とは何か(翻訳の哲学;翻訳という概念 ほか)
3 哲学と政治―哲学は社会の役に立つのか(近代東アジアの哲学経験―西田幾多郎と新儒家;西田幾多郎の晩年性 ほか)
4 哲学の未来―哲学は今後何を問うべきなのか(奪われた声;被植民者の沈黙に言葉を返す ほか)
5 哲学を実践するために何を読むべきか
[ POP ]
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