小川たまかのレビュー一覧

  • たまたま生まれてフィメール
    「女性だからと言うだけの理由で、そういうあつかいされるのって、おかしくない? まちがってるよね」と思うことは、これまでいっぱいあった。
    私の場合は、どうしても我慢できないほどのことではなかったから、「まあいいか」と自分を騙して、そのままにしてきた。
    だって、正論で抗議しても、理屈にもなっていない屁理...続きを読む
  • 「ほとんどない」ことにされている側から見た社会の話を。
    勉強になりました。私の過去を思い出しながら読み進めてました。

    特に共感した言葉が「「ほとんどがいい人なんだから、一部の過剰反応を気にして対処を行う必要はない」ことにするのは大人の責任放棄」です。ジェンダーレストイレの件についてたまたまテレビでコメントしていた人が似たようなことを言っていて「何言って...続きを読む
  • たまたま生まれてフィメール
     著者であり、ライターの小川たまかさんの書籍は、2018年出版の「『ほとんどない』ことにされている側から見た社会の話しを。」、2022年出版の「告発と呼ばれるものの周辺で」、に続く3冊目の読書となった。
     性暴力の取材に取り組むライター小川たまかさんのエッセーなのだが、女性蔑視に関する問題発言やSN...続きを読む
  • 「ほとんどない」ことにされている側から見た社会の話を。
    「年齢の話」
    25歳を過ぎると女の価値が下がってしまうことが当たり前と受け取れるような広告についての話があった。

    私も年を重ねることに恐怖を感じていた。
    子供がいない、この先やりたいことも特に無いのに、年ばかりとって自分の価値が無くなっていってしまうような気がして、誕生日を迎える度にタイムリミット...続きを読む
  • 告発と呼ばれるものの周辺で
     前作『「ほとんどない」ことにされている側から見た社会の話しを。』から4年が経過し、性暴力被害、年齢差別、ジェンダー格差、など、多くの人がフタをする問題を取材し、発信し、声をあげるライター小川たまかさん。本書は、緻密に、そして多面的に調査し、インターネットとSNSの書き込みも明確にし、性暴力被害の裁...続きを読む
  • 「ほとんどない」ことにされている側から見た社会の話を。
    男の人の体が苦手という話

    ・女性のヌードは綺麗と思うが男性のヌードはなんだか恥ずかしい気持ちになる→わかる。

    ・男性の裸がなんだか苦手。毛とかちょっと…なんとなく…??→わかる。

    ・自分は女性で異性愛者。男性の好みのタイプはハッキリしていないが「好きな女性のタイプ」は明確。→わかる。

    ・自分...続きを読む
  • 「ほとんどない」ことにされている側から見た社会の話を。
    私は30代の男性だが、女性が日々どのようなプレッシャーに晒されて生きているのか、どんな性犯罪に日常的に直面しているのか、加害者がどんな心理状態なのか、少しも理解していなかったことが分かった。

    エッセイ調なので、どこにどんな話題が書いてある、というよりも、本書全体を通して空気感/境遇を伝えてくれる。
  • 「ほとんどない」ことにされている側から見た社会の話を。
    今までずっと感じていた得体の知れないもやもやを言葉にしてもらった感じ。誰も教えてくれない日本社会の現状。私たちは声を上げることをやめてはいけない。こんな世の中を変えたい。
  • 「ほとんどない」ことにされている側から見た社会の話を。
    社会への問題提起。
    実際に起きているけれど多くの人が関わりたくない、無かったことになりかける現実社会。
    センシティブな内容も多いけれど、リアルでもある。
    綺麗な社会しか見えないことにするのでなく、せめて知るだけでも何かが変わるかもしれない。
    無かったことにしてきた、されてきたことこそ変わらなければな...続きを読む
  • 「ほとんどない」ことにされている側から見た社会の話を。
    日本は、旧態依然として男尊女卑が強く、ジェンダー指数は世界の149カ国中121位と順位を下げ続けている。著者は、学生時代の自らの性被害体験を押し黙ってきた事などから、女性に対する性差別、性被害の多様な取材経験などを通じて、だまり続ける女性に「私は黙らない」と励ます。その彼女の軌跡が、日記形式のエッセ...続きを読む
  • たまたま生まれてフィメール
    なんで結婚したんだろう、から始まる様々な立場で困難に打ちのめされている女性たちや、男尊女卑の社会について語るフェミニズムエッセイ。
    著者もいろいろあったようで、だからこんな本が書けたんだなぁと思う。
    男尊女卑、そしておのおのの性のこと。
    日常に潜む小さなことから、フェミニズムを語っていく。フェミニズ...続きを読む
  • 「ほとんどない」ことにされている側から見た社会の話を。
    過去の福岡高裁で「男性側が、女性が性行為を拒否していることを認知できなかった、相手の心情に共感したりできないような無神経な人間だから無罪」という謎の判決があったと知ってびっくり。「無神経」って判決文に書いてあると。なんだそれ、全然知らなかった。
    こういうのを目の当たりにしてきた人たちにとって、
    合意...続きを読む
  • たまたま生まれてフィメール
    3章までは星5つの本だなあと思って読んでいた。
    多くの足を運んで書いた事例がよくぞ書いてくれた!というものだったし、耳にしたことのある事件でも、初めて知ることも多く、作者と一緒に怒りを感じたり膝を打ったりして共感できた。
    それにしてもはらわたが煮え繰り返るような事件の多さよ!被害者のズタボロな胸の内...続きを読む
  • たまたま生まれてフィメール
    まさにそれ!って共感したところ多数。

    「生意気な女を前にして共感し合い「わかるでしょう、ねえ?」という目配せが通じる場であるかのように。」
    こういう場面何度も経験ある。
  • 告発と呼ばれるものの周辺で
    性犯罪が軽んじられる現代日本社会の、その現実が書いてある。私はどの文章にも共感したし、そのことに絶望した。女の人権が"当たり前に"無視されている社会の話。世間で性犯罪に対しての糾弾や告発を「大げさだ」「女も悪いだろう」と思うことがあるなら、この本を読んでみるといいんじゃないかな。これには真実しかない...続きを読む
  • 「ほとんどない」ことにされている側から見た社会の話を。
    日常にある隠れた視点からエッセイ形式で語るので著者の感情がダイレクトに伝わる。読み進めていく中で、絶望を感じる部分もあって日本が性に関してどれだけ無情なのかを思い知らされた。また自分でも気づかなかった視点があったり、モヤモヤしていたことを上手く言語化してくれていてスッキリしたと同時に自身のジェンダー...続きを読む
  • 「ほとんどない」ことにされている側から見た社会の話を。
    セクハラに遭った。
    人によってはそれは全然セクハラではないし、笑い飛ばせる人もいるのだろう。
    たった一瞬、偶然エレベーターに乗り合わせた一瞬だった。
    その一瞬、わたしは不躾なことを言われ、ものすごく混乱した。
    その後に、怒りと悲しみと、自責に襲われた。

    上司(男性)は力になってくれようとした。
    ...続きを読む
  • 告発と呼ばれるものの周辺で
    初めて知った『犯罪機会論』これは目からウロコ!
    知恵と気配りでそもそもの犯罪に会う機会を減らす
    という社会の実現を強く望む

    うまく言葉を操れないのがとても口惜しいが
    犯罪は加害者が悪い
    被害者を責めるとかは違うと思う

  • 「ほとんどない」ことにされている側から見た社会の話を。
    様々な立場の人が読み、「ほとんどない」とされてきたことを知ることで、ほんの少しでも社会が良くなって欲しいと思う。
    ただ、最も知ってほしい、加害者側に近い精神を持った男性がまずこの本を手に取らないであろうことが残念でならない。タイムマシンで時代を改変するチャンスがあったとしても、石器時代にさかのぼらな...続きを読む
  • 「ほとんどない」ことにされている側から見た社会の話を。
    自分は女性の中でも限りなく嫌な思いが少なく生きてこれた方だと思う。それでも 当たり前とおもっていたことに全然男女平等ではないのでは?と気づくことがある今日この頃。