高木敦史のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
可瀬理玖は大好きな写真家 渡引クロエの母校に入学し、彼女が立ち上げた創作サークル「猫を探す人の会」に入会する
そこで出会った真白は、自分のインスタントカメラで撮った写真の人物と対話できる能力を持っていて…… なお話
日常ミステリの要素アリ
部室からなくなっった写真
猫の足跡
スーパーで商品をスマホで撮る人
迷子が泣いた理由
などなど
一番の謎というか、ストーリーの本筋は真白の父親探し
何かとはぐらかした会話をする母
なぜ、母はそんな態度をとるのか
過去に何があったのか?
その理由が明らかになったとき、母親の真意がわかる
何というか、不器用なのか器用なのかわからんね -
Posted by ブクログ
内容に惹かれて購入。
突然、父親の死亡ニュースを知らされて、状況は一変。さらに誘拐犯にされて、世間からはバッシングを浴びます。娘は、真相を知るために奔走していきます。様々な家族像が描かれていて、「家族とは?」という文章が、読んでいる間、ずっと脳裏に焼きついていました。
物語は、娘の視点と誘拐される少年の視点の2つの視点で交互に進行していきます。最初の方では、視点が変わることによって、人を視る解釈も全然変わります。
また、次々と提示される事柄には、裏があり、あっそういうことなんだったんだと思ったり、驚いたりとどういう展開になるのか、楽しむことができました。
無実を信じる娘と誘拐される少年、二 -
購入済み
上手い♪
内容はちょっと···だったけど、読み易かったので高得点。
文章の作り方·起承転結などきちんとしてるし、しっかりとした国語力は好感持てた。
読み手側の事が自然と解ってる作りは好きです。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ表紙の絵からジュブナイル的な大学生たちの青春物語かなと勝手に想像していたら、とんでもなかった。
思っていたより重くてびっくり。
父親探しという内容上、軽くはならないでしょうけど、何でしょう、ミステリーとしても雰囲気としても予想より思いのほか本格的で重量感があったので、そのギャップに終始驚きっぱなしの読書になりました。
他の方の作品を出して恐縮ですが、『氷菓』に近いものを感じました。
表紙との乖離がすごいから、読んで驚いて欲しい。
多分キャラの内面を掘り下げて書いているから余計そう感じるのかもしれません。
真白ちゃんがサイコメトリー的能力は持っていますが、情報を引き出すのがメインで推理はそこまで -
Posted by ブクログ
主人公が文芸部の子と知ってよんだけど、またも関係なかった…笑。メインは軽音楽部。メインといっても、活動の様子等が描かれているわけではない。主人公で文芸部の女の子、「楡未來(にれ みらい)」が巻き込まれる、学校生活にまつわる様々な奇怪な出来事を、軽音楽部の塔山雪文(とうやま ゆきふみ)がさらさらっと解決していっちゃうお話。なんかデジャヴ…とおもったら、これはまさに「ハルチカシリーズ」ではないか!と。ちょいドジな女の子と、キレキレの男の子のコンビが気に入ったかたは是非そちらもどうぞ。初野晴さんです。あ、長くなった…。でもすごく面白かった。コミカルな文体とかテンポのいい話運びが性にあう(o≧▽゜)o
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Posted by ブクログ
ネタバレ好意を寄せる男の子をものにするために陰謀を張り巡らしたり、虐めた男の子に仕返ししようとしたりするヒロイン。そして主人公は現在寝たきりというのも衝撃的。
非ウィルス型嗜眠型脳炎により引き起こされる全身痙攣で指一本動かせず、瞬きすらもできない身体となった坪手明の病床を、今では習志野菜々子という仮名で呼ばれる少女が訪れる。それは、三年前、彼らが小学六年生だったあの事故から、平日は欠かされる事なく続けられてきた儀式だった。
その儀式が途切れた金曜日の翌月曜日。菜々子さんは突然、あの事故の出来事を蒸し返し始める。彼女が氏名連想誘発性心神喪失症候群と名付けられた、自分の本名を呼ばれると発作を起こす