高木敦史のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ2011年 1月当時の日記転載
根暗な主人公が鬱屈とした独白延々と語り続ける。
”菜々子さん”はかわいいけども。
正直この一人称はダルイ。
そしてミステリネタとしては、チープなトリックが序盤で明らかになると、事件か事故かとか、犯人的な人物とか、オチが透けて見える状態。
こんな状態でどーすんのかなとおもったら、散々遠回りしつつ、それでも納得のいく所に着地。
つーか頭いいなこの人…。
ミステリ風に書いてて全然ミステリではないのだけども、結論は序盤から視えているのだけども、その過程を十分に楽しむ事ができたと思います。
まあだからといって序盤のつまんなさが帳消しになるわけじゃない -
Posted by ブクログ
そういえばスニーカーはひさしぶりだな、とか意味不明のことをおもいながら読んだ。電子書籍でもでてたらしいけど、、、。これは時間かけて読んでしまったから電子書籍は、、、ちょっと、、、とおもいました。
この文章は読んでからだいぶ時間をあけているのでちゃんとかけてないのでご注意を。
読んでいたときにけっこう眠い状態だったためにそんない覚えてないのですが(おいっ)、もっとおもしろいものかとおもったら、意外と普通でした、ということ。
主人公が眼がみえなくて体が動かなくって耳だけ使える、みたいな状態でずっと病院のベットで生活、それで平日に菜々子さんがきてくれる、というわけなのですが、、、。
主人公を -
Posted by ブクログ
【レビュー】
小学五年で起きたとある事故。そこに居合わせた三人はそれぞれ一つずつ失った。
その事故で身体の自由を失った少年は全身麻痺患者として三年間の入院生活を強いられる。
事故以来、本名を呼ばれると発作として重度のパニックを起こす少女は”菜々子”という仮名で三年間を過ごし、そのほとんどを少年への見舞いに費やす。
発端は少女のある日の発作。半年ぶりのその発作をきっかけに、少女は少年へある疑念を抱く。
やがてその疑念は少年から少女のそれへ。
きっかけは疑念。
結末は呪い。
その過程にあるのは、少女の推理と少年の思考。
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読んでいて少しつらい。
しかし、展開的な不安、いわゆる -
Posted by ブクログ
一風変わったライトノベル。
「菜々子」さんと呼ばれ(名無しのななこが由来)るのは
その本名を連想させる言葉を聞くと、極度のパニックに
陥る彼女と、全身不随の少年との不思議な繋がりが
描かれています。読んでいて息苦しさを
覚えるのは作品自体に緊張感と閉塞感を伴っている
からか? ぐるぐる、グルグルと同じところを
歩かされる騙し絵の螺旋階段を登っているようなイメージ。
一見、心理的な推理もののミステリ作品の皮を
被ってますが、核は歪んでるけど、実は直球な
恋愛ものなのですね。
細かい会話に散りばめた伏線も最終的には
きっちり回収したりするなど細かい芸当を見せ、
着地してるのですが、意図的に長く