あらすじ
16歳の秋、私の人生を変えたのは「演奏しない」軽音部と4枚のCDとの出会いだった。
高校一年の秋、楡未來(にれ・みらい)は亡き叔母が
“4枚同時再生が必要な”CDを遺した意味を探るため、軽音部の部室を訪れた。
そこで待っていたのは、演奏しない「聴く専門」部員・塔山雪文(とうやま・ゆきふみ)。
挙動不審で怖がりだけど、
音楽にはものすごく詳しい塔山の力をかりて、未來は叔母の真意を追う。
架空言語で歌う曲を題材に書かれた小説の盗作騒動、
壊されたギターと早朝の騒音の関係など、
学校で起こる事件を音楽の知識で解き明かす全4篇/掲出の書影は底本のものです
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
またハヤカワがラノベ界の尖った新人を拾ってきたので、読んでみる。処女作も青春ミステリの良作だったんだけど、ハーレムラノベ要員にされて、今作で復活である。
米澤穂信に代表されるような、背景を濃くしたライトミステリといった印象。曲と謎が上手く絡み合って。彼女らの恋路もどうなるか気になってたまらない。あぁ、もどかしいな。
Posted by ブクログ
ミステリーとしてはどきどきわくわく、というほどではないけれど、語り手で探偵助手役?の楡さんと、探偵役の塔山くんを始め、登場人物が素敵だなと思う。うっかりすぎる楡さんの純粋な優しさとか、塔山くんの挙動不審だけど音楽への愛の深さとか、少しアンバランスな感じが何とも言えない魅力だ。
2015/8/22
Posted by ブクログ
うんちく関連で、「ビブリア古書堂」みたいなのを中古CDショップでやってみようという感じ。けっこうやれてて、面白かった。
あと、会話が軽妙で楽しくて、くすっと笑える。
Posted by ブクログ
主人公が文芸部の子と知ってよんだけど、またも関係なかった…笑。メインは軽音楽部。メインといっても、活動の様子等が描かれているわけではない。主人公で文芸部の女の子、「楡未來(にれ みらい)」が巻き込まれる、学校生活にまつわる様々な奇怪な出来事を、軽音楽部の塔山雪文(とうやま ゆきふみ)がさらさらっと解決していっちゃうお話。なんかデジャヴ…とおもったら、これはまさに「ハルチカシリーズ」ではないか!と。ちょいドジな女の子と、キレキレの男の子のコンビが気に入ったかたは是非そちらもどうぞ。初野晴さんです。あ、長くなった…。でもすごく面白かった。コミカルな文体とかテンポのいい話運びが性にあう(o≧▽゜)o
Posted by ブクログ
キャラクターのユルイ会話が心地いい。それぞれの話に出てくる謎はもう少し練りが足りない感じはありますが、主人公たちが高校1年ということを考慮すれば、これくらいが妥当かもしれません。
音楽、それも洋楽に興味がある人は、うなずきながら読めるお話かもしれません。
Posted by ブクログ
音楽に興味は無かったがジャケ買い。当たりだったなー。論理は少し強引なところもあったけど巧妙な掛け合いと一冊の連作集としての構成力はとても良かった。
Posted by ブクログ
叔母の遺したCDの謎を解くため、楡未來は聞く専門だと言う軽音部の塔山を訪ねる。
塔山の豊富な音楽の知識を活かして日常の謎を解く青春ミステリー。
こういうふわっとした終わり方もまた良き。青春だなぁ。
Posted by ブクログ
音楽がキーになっている連作の青春ミステリ短篇集。どの短編も非常にロジカルでよく練りこまれている。犯人の予想がつく短編も中にはあるが、青春ミステリらしいホワイダニットに重きに置いており、結末で明かされる真相はどれもほろ苦く切ない。作品を彩る洋楽の名曲も、雰囲気作りに一役買っており、それらを聴きながら読むのもまた一興かもしれない。キャラクターも嫌味がなく、文章も取っ付きやすい。以前の『奈々子さんのシナリオ』よりは万人受けする出来になっている。特に音楽の絡み方がどの短編も秀逸。
Posted by ブクログ
ミステリ。音楽。連作短編集。
音楽に関する知識はなくても問題なく楽しめる。
学園、日常の謎、ボーイミーツガール、コミカルな会話、と全体的には定番の設定。(主人公が女の子だからガールミーツボーイ?)
伏線の回収が上手く、完成度は意外と高い。
軽めのミステリが読みたい人には、オススメできる作品。
Posted by ブクログ
比較するのも野暮なのですが,カメラ小僧と暗室探偵よりも面白かった。音楽ネタもなかなか渋いし,ちょっとお馬鹿な主人公に共感しやすい。つづきは出るのかな。期待です。
Posted by ブクログ
純粋に、充実した良い学生生活で楽しそうだなと思いました。
実際の高校でこんなに色々なことが起きるかはわからないですけど。
あ、買った後に本のサイズが少し大きくて、ブックカバーに入らなかったのは切なかったです。