松澤くれはのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレゲーム既プレイ。基本的にゲームの記憶をなぞる小説だった。
正直に言えばイマイチで、文章は軽くてゲームの流れを説明するに止まっており、世界を掘り下げるようなものがあったらよかったなーと思った。
でもノベライズだから、それが良いと思うひともいるし、原作からはみ出ないでほしいと思うひともいる。
個人的な好みの話だ。生々しさ、感触、あざみという存在を感じられる描写が欲しかった。ドット絵では表現しきれなかったものとか…。
けれども、下巻次第だなあと思う。基本はゲーム通りの流れだが、ほんとうに少しだけ違いがある。
完全にあざみの主観で進むので、ゲームで感じた違和感がスルーされたりする。上野の地下で、センター長のものと思われることばをあざみが喋ったシーンについては、「どちらが話しているのかわからないかも」となっていた。他の違いも、あざみの主観だからそう変わっているのかも。
この作りが面白く使われるところが今後でてくるかな?それは楽しみ。
下巻でゲームから逸れたなにかがでてくるか、期待したい。なので下巻も読みます。ストーリー一部変わったりしないかなあ。 -
Posted by ブクログ
3編の短編が掲載されています。
それぞれが独立したお話でもあり、お話を跨いで登場人物が繋がっているところもありで、楽しく読みました。3編とも、今ひとつ現実がうまくいっていないのに、それを見ない振りしてやり過ごしている人物が主人公。なんと言うか自己肯定感が低いと見せかけての他責思考なところにイライラするんだけど。
それぞれにある出来事が起こり、それをきっかけに自分の人生ってなんだろう?自分は何が好きで何ができるんだろう?って向き合い初めて、一歩を踏み出すところが好きでした。
人生は正直ままならない事もいっぱいある。それでも自分で歩いていくしかないし、どうせ歩いていくならば、少しでも楽しみたいなって思いました -
Posted by ブクログ
今年は読みかけのシリーズ作品をきちんと完結まで読み終えたいなという気持ちがありまして。
まず佳境に入った所で中断していたこの作品を。
いつもは同じ作家さんが2作書いていたけれど、今回は2人の作家さんが書いた作品を収録しているという。
個人的に青崎有吾さん好きなんでそれが目当てだったのもあります。
今回の巻のテーマは「演じる」でいいんですかね。
前半は何となく序盤で犯人が分かっちゃったので諸々の答え合わせをしつつ予測不可能すぎるドタバタ劇を見守るという不思議な体験が出来ました。
それとは対照的に後半の話は物語の核心に迫るためのシリアスな展開でしたね。
風真とアンナの絆の強さを実感できた話でもあったし、遂に謎に包まれていたネメシスの追う事件の断片が見えたかな?という感じ。
最後のシーンで本星の存在が明かされたし、これは次回でやっと話が大きく動くのかな?と期待してしまう。
それにしても終わりごろになって魅力的な登場人物が増えすぎだよぉ。
神田さんも大好きなのにこの巻でまた新しく好きな人が増えちゃったじゃないか……今後出てきてくれるかはストーリー展開上難しいところかもだけど、めちゃくちゃ魅力的すぎる人なんでまた会いたいです。 -
Posted by ブクログ
今や厳しいとされている、アパレル業界
に身を置き、日々同じことの繰り返しに
うんざりしていたあやめが主人公です。
そのあやめが
森の中にあり夜にOpenする洋服屋さんの
天才デザイナー振流の作品に出会ったことによって自分の夢や好きなお洋服との思い出などを思い出し、自分にとって洋服とは…個性とは
葛藤しながら仲間達と楽しく成長していく姿が清々しく
思わず応援したくなりました。
たしかに、無難なデザインや同じようなデザインのお店が最近多いような…
社会の制服のような服ばかりではなく、
第二の皮膚と言われる洋服を個性豊かに
表現して素敵な自分に自信を持って好きになる
それもある意味自己主張。
流されたり周りの反応や評価ばかり気にするのではなく
着たいと思い、自分をあげる気持ちを持つ
大事な事だなぁと思いました。
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購入済み
服を選びたくなる!
お洋服に関する描写は、わからない単語があったりするものの非常にワクワクさせられた
こういう服屋さんがあれば是非行きたいなぁ…
今回も著者の他作品に出ていた人物の新たな繋がりが見えて面白かった
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Posted by ブクログ
ネタバレ新刊コーナーで表紙とタイトルに惹かれて購入。
主人公は表紙の男性ではなく、タレントを支えるマネージャー。役者側ではなく、彼らを売り込む側の人間の話なのでまた違った視点が楽しめた。
「芸能界は事件がいっぱい!」と帯に書かれていたが、コミカルな短編集というわけではなく、主人公のマネージャーとマコトが二人三脚で仕事をしていく様子を主軸に、それぞれの都合や思惑が交差する話となっている。
マネジメントレポートとあるので、役者の仕事や芸能界の裏側の話を挟みつつ、主人公とマコトを中心とした、仕事を通してのヒューマンドラマといった内容だった。
主人公は序盤から、誰かを照らす人になりたかったと彼女の仕事を始めた原点を語っている。後半で照明に関する話題でダブルミーニングでタイトル回収した場面が印象深かった。星は役者、フットライトの和名の脚光は主人公が果たしたかった使命を指すのではないかと考えた。
序盤からマコトが突拍子のない行動やいくら経験がないとはいえマナーのなっていない言動に違和感を覚えた。よくある天才キャラでこれから大成していくかと思えばクライマックスの舞台本番でもまさかの行動。主人公の視点しかないから彼の思考がすべて汲み取れるわけではないけど露骨に奇を衒っているような印象を受けた。最初は曇りのない夢にまっすぐなキャラだったのに突然人格が変わってしまって、重い過去があるとはいえ二面性では済まない変様だった。マコトが胸の内を吐露するシーンも、セリフだと長すぎるので視点切り替えが望ましいように思えた。先程綴った通りマネジメントレポートなので主人公の視点だけに絞ったのかもしれないが、それが仇となったように感じる。
主人公はそれに対して、マコトが以前話した引きこもりだったことや姉のことを覚えていて、かつそれらを引っ張り出してマコトの行動すべてが復讐のためではないことを彼自身に説いたことには大変驚いた。タレントをモノのように扱っていたかつての事務所で必死だった主人公の過去と、絶体絶命の状況ですら余裕を持って一人の人として向き合った鮮やかな成長録である。
途中まで一気読みできるほどの勢いはなかったが、終盤で印象がガラリと変わる。伏線回収が丁寧で、あれやこれやを最後には綺麗に一つにまとめあげるのが読んでいてスッキリした。