あらすじ
プロとして、誇り高く転売行為を続ける「俺」。しかし巷では転売ヤーを狙った連続殺人事件が発生、現場の動画がSNSで拡散され、転売が社会問題として連日ワイドショーでも話題となる。身の危険を感じつつ転売を続けている中、「俺」は人気中学生配信者の凸を受けてしまったことから自宅を特定され、転売ヤーの元締め「転売王」だという事実無根の噂を流されるなど、とんでもない状況に陥り…。高額転売、リア凸、炎上……現代社会の暗部をリアルに描き出す衝撃作。転売、死すべし!
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Posted by ブクログ
推し活ブームと共に目立つ転売ヤーの存在。
大量の購入買いや高額の転売を見るたび、やっぱり気分が良いものではない。
本の主人公は転売行為にプライドを持ち、転売行為を正当化するけど、全く理解も共感もできず。
ただ、動画配信を行っている人たちのマナーや、炎上や晒す行為とかSNSの怖さもあり、昨今の社会事情も含まれていて、なかなか面白かった。
ラストは明るさのない虚脱感。
Posted by ブクログ
自分もアイドル推してるから転売ヤーざまぁみろって思っちゃった。こんなに主人公が制裁を受けるのをワクワクしたのは初めて。弱い相手にしか強気になれないただのチー牛陰キャのくせに俺は正しいことしてるとか痛いし気持ち悪すぎる笑
誰がなんと言おうと転売ヤーは悪だよ。
最後殺されなかったのがもったいない。
Posted by ブクログ
リアルでドキドキした〜
転売ヤーってほんとに身近にいるし
フリマアプリが流行ったから誰でもなれちゃうし。
転売ヤーが悪っていうところと
SNSの広がりが相まって
ハラハラしながらも読む手が止まりませんでした。
Posted by ブクログ
まさかの転売ヤーが主人公。しかも転売にプライドとやりがいを持ってるという人物との設定にまず驚きました。とは言っても、実際は社会的に強い人間でもなんでもなく、どちらかというといわゆる弱者男性。現代の問題に切り込んでる感じがして、今読んで良かったと思った作品です。もっと時代が経ってから読んだら、転売に対する法律も変わって、同じような感想を持てなくなるかもしれないですから。
Posted by ブクログ
ラストの衝撃。
事件の結末も
主人公の結末も
転売や
誹謗中傷、
憶測での混乱、
1人の人間を追い詰める程の
怖さをもつネット世界。
そして労働の重圧。
社会的な問題が詰め込まれていた
考え方の違いで
私は主人公の生き方に
肯定はしないが
読むのが苦しくなった
苦々しい
最初から最後まで
不快感と同情とやるせなさで
いっぱいの一冊
転売ヤーになるのは 止めた方がいいかもよ?
自分の周りをよく見てごらん?
と 言っているようでもあった
内容は重い
もう一度 結果を知った上で読むと
社会の闇と それぞれの抱えている闇を
受け止め 不快以上の何かを
感じられそうだ
あかりんの旦那様の作品
Posted by ブクログ
衝撃のラストだった。『転売ヤー殺人事件』の犯人が予想外だった。この本を読んで転売が良くない事なのは間違いないけど、SNSや配信の影響力も改めて怖いなぁって思った。本人達は、面白半分でやってるのかもしれないけど、それによって人の人生を壊してしまうかもしれないという事をを考えて配信した方がいいと思う。でも転売ヤーはいなくなってほしい。
Posted by ブクログ
主人公の転売ヤーとしてのプライド、意識の高さは読んでいて変な爽快感があった。
文体は割と短めの文章が多く読みやすい。
オチはちょっと弱いというか、意外性に欠ける部分があり、衝撃度は少なかった。
Posted by ブクログ
ちょっと期待値を上げて読んでしまった感は否めない。
遅れてから、もしくはメジャーどころではないものにハマりがちなので、転売ヤーによる直接的な被害に遭うことはあまりなかったのだけど、こんな奴らが蔓延っているのか…どこまで現実に近いのかは分からないけど。
殺人事件が起きて、ネットリテラシーのなっていない子供の配信者たちに絡まれたあたりから、主人公に対して同情的な気持ちにもなった。けど、自慰行為や気持ち悪い描写が出てきて、嫌悪感との揺り返し。
他人の関係性を築けなかった人特有の気持ち悪さで、結局主人公に100%同情的にはなれなかった。
私の影響で夫が女性ファンが多いバンドを好きになってくれて、私の仕事の都合で物販に一人で並んでもらったことがあったのだけど、転売ヤーに勘違いされてそうで怖かったと言っていたことがあった。
なので勘違いで暴行を加えられるシーンは胸が痛んだ。
犯人はある程度読めていて、想像を超える展開もなかったので、すっきりせず。
ラストも主人公がここまで追い込まれたにも関わらず、転売への執念を断ち切ることができていないままで引いた。
Posted by ブクログ
転売ヤーの実態やネットの情報に煽動される群衆についてかなり詳細に語られていたと思う。犯罪行為ではないがモラルとして転売行為は許されるのか、賛否が分かれる問題を殺人事件と絡めて非常にスリリングな作品として楽しむ事ができました。純粋なコンテンツのファン目線と転売ヤー側の視点が知れてとても良かったです。
Posted by ブクログ
転売ヤーによる被害を被ったことがあるので、転売ヤーに対していい感情はないし、主人公に同情は出来ない。
出来ないんだけど、迷惑系YouTuberによる晒しや
追込みまでかけられ、定点カメラまで玄関前にセッティングされる始末。全人類の敵、転売王にまつりあげられて、日常生活もままならなくなるとか、命を狙われるハメに遭うとかは、さすがに可哀想になってきた。
子供の頃、両親のためにと思って取った行動によって、父親との確執が生じ、最後はそんな結末に?!
切なくなる。ゾワゾワしながらイッキ読みとなった。
Posted by ブクログ
展開は予想通りで、どんでん返し好きには向いてません。家族内のことは家族でなんとかしてね…と思ったけど社会問題に切り込んでいて、今読むのにちょうどいい小説だなぁと思いました。
Posted by ブクログ
炎上、デマ、ネットリンチなど、現代に起きている黒い怖い現象が次々に連鎖しエスカレートする。それは推し、転売、自己顕示などの人間の慾望が。ネットを介して極端に増幅された波動となって表れたものだと思う。リアルな怖さがヘビーだった。面白く読んだが、現実の深い闇を描いて秀逸。